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萌×2作品

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女性フランクさん

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終わりのSSでの攻めのポンコツ化が好き。

表紙とタイトルの印象を裏切ることなく、楽しく読めて良かったです。

中身は打ち切りを宣告された弱小劇団の立て直しをすべく、攻めと受けの二人であれこれ発奮するお話です。


攻めの第一印象はかなり悪いんですよね。

受けとぶつかって、受けの大事な仕事道具である人形を台無しにしたにも関わらず、急いでいるからと謝りもせず立ち去る。
なのになぜかその後、劇団にやってきたかと思うと、身銭を切ってまで劇団の集客アップのためにあれこれ手伝ってくれる。
おまけに攻めはハワイのリゾートホテル経営で成功した実業家なのに、ちっとも奢ることなく汗だくになって着ぐるみパンダに扮して子供達と優しく接してくれる。

めちゃくちゃいいやつじゃん、攻め!

そして劇団とは全く無関係な攻めが、なぜここまでしてくれるのか?
戸惑いながらも頼れる攻めの存在が劇団にとっても、受けにとっても欠かせないものになっていくんです。

ほのぼの〜としつつ、攻めから受けラブ!なところがところどころ見え隠れするところが良かった。

最後のSS「薔薇色の人生」が攻め視点でいい!
受け不足でポンコツ化しちゃってる攻めと、それを冷ややかにぶった斬る社長秘書とのやり取り。

こういう様式美ともいえるやり取り。
デキる男のポンコツ化も含めて大好きなので、嬉しい。


ほのぼの100%保証

「無愛想な領主×転移者の料理人+ちびっこ。ほのぼの異世界レストランラブ!」とあるけど、まさにそのまんまです。
異世界に店ごと飛ばされちゃった料理人の受けと、おチビちゃん達との交流がほほましく穏やかな気持ちで読めました。
小中さんはたま〜にほのぼの系かと思いきや、ダークな闇が見え隠れして涙目になることもあるんだけど、そういうのもなし。

ちなみに「無愛想」といっても、傲慢とか俺様ゆえの無愛想ではありません。
攻めのルシアンは君主として感情を表に出さないように厳しく叩き込まれて育った人なんですね。
彼を幼少時から見守ってきたお付きの人曰く、「おかしくなるか、歪んでしまってもおかしくないくらいの」重圧の元、育てられた。
だけどそれにも負けず、真っ直ぐ善良に育ってきた素晴らしきお方。

だもんで「やたら美形のハシビロコウ」みたいな能面タイプなんだけど、目は結構雄弁に語っちゃってるので、そこが微笑ましい。

無表情のせいで心の底から愛している息子達にすらビビられてしまっているルシアンを見かねて、留依がルシアンと子供達との仲介役となります。
ここも微笑ましい。

そんなわけで、とにかく感情がひじょーーーに抑制の効いてるお方なので、留依に対してラブめいた行動を取るなんて無理なんです。

「留依を王都に連れていってそこで暮らしたい」と思っていてもそう言えなくて、やたらと「王都はいいぞ」と王都の素晴らしさを語ることしかできないんですね。
で、それを聞いてる受けは、「早く王都に帰りたいのかな……」みたいな。
読んでて焦れったいったらありゃしない(笑)

お互い恋愛初心者同士なので、暖かい気持ちで見守りながらの読書でした。

スパダリだけど、やがて残念男に……。

変に捻ったところもなく、すんなり王道で楽しめました。

「ケーキ」が二人にとっての鍵なんですね。
攻めが継いだ「ラ・スリーズ」は、今や全国区の洋菓子メーカーだけど、元は祖父母が開いた町の小さなケーキ屋さんだった。
そしてその小さなケーキ屋「ラ・スリーズ」でケーキを買うのが、つましく暮らす祖母と幼かった受けの何よりの楽しみだった。

二人は大きくなるまで会ったこともないけれど、小さな町のケーキ屋「ラ・スリーズ」のケーキが、二人の胸の底で宝物の一つとなっている。
そこが何ともいいなと思いました。

味が少し変わってしまい、売り上げが低迷している「ラ・スリーズ」。
昔の味を復刻させることになり、絶対味覚の持ち主である受けが再現すべく頑張るんです。
そして攻めのことを好きになってしまうも、自分はあくまで味覚復刻要員でしかない……と胸を痛める受け。
ここの切ない感じもなかなか好き。
「溺愛スイーツ天国」というタイトルだから、溺愛攻めから甘々ずぶずぶに愛されちゃってる受けを想像すると、少し違う……となりますが、これはこれでいいんじゃないかな。

攻めは不器用かつ真っ当な人だから、迂闊に受けに手を出す訳にはいかないと我慢してたんだろうなぁとか萌えます。
だけど、言動の端々から溺愛が滲み出てるところが好き。(受けにはまったく伝わってないけど)

で、何よりもいいのは、スパダリ男が受けを好きすぎるあまり、やがて残念になってしまうところ。
飼い犬のパグと本気で受けの乳首巡って争うとかアホすぎる。

そして最後の【スパダリ社長は「待て」ができない】が脳内お花畑な攻め視点でいいんです。
受けの可愛さを秘書に語ったら、ゴキブリでも見るような目をされたけど、「(受けの)比類なき愛らしさを理解するには数万年かかるだろうから」みたいなところが、最高です。




I'm in Love コミック

阿部あかね 

メイちゃん、かわいい。

メイちゃんが大変かわいくて、心は超ウブなくせに、しっかりエロい。

おっぱい&お◯◯◯大好きなAV男優の尊なのに、男のメイちゃんが彼の中で「特別枠」になっていくの、わかるんですよね。
メイちゃん枠っていうのかな。
もうメイちゃんにしか反応しないっていうのかな。
実際反応しなかったし。
そんくらいかわいかった。

尊は身体が資本なAV男優なだけあって、超〜いい身体してやがる!
これがすんごく眼福で。

だけど、シーモアなので完全白抜きでした。
そこが痛恨のミス……!
竹書房なんだからRenta!で買えば良かったわ。
AV男優だからさぞや良いモノをお持ちだと思うんだけど、まっしろけ……。

尊って阿部さんの描くキャラだし、クズ成分入りなのかなと読む前は思ってたんですよね。
だけど、AV男優しつつ7年付き合ってた彼女に「大好きだけど結婚はムリ、結婚はちゃんとした人じゃないと…」と振られた男。
7年付き合ってた彼女がいたってところが、こいつ意外と誠実なんだなと思ってしまったというか。
ちょっとやさぐれかけているけれど、クズではない。

きっといつまでも、ほんわかエロカプであり続けるんだろうなと思える二人の様子が大変よろしい一冊でした。

調子が狂いっぱなしの攻めの姿に、ぷぷぷ……!!

来るもの拒まず、去るもの追わずだったはずのクズ攻めが、いつしか……ってところがいい。
攻めざまぁ要素もあって楽しめました。

「自分のやることに一切口出ししない」という条件を突きつけたのは自分なのに、あまりにも相手が何も言ってこないことに調子が狂い出す。
も〜にやにや!!

受けの楓は、恋人ポジにいられるだけで満足しちゃってて、先輩の心をこっちに向かせようとかまったく考えてないんですよね。
大学で一番イケメン、つまりみんなのアイドル的な先輩を独り占めするとかとんでもない、恋人と言ったって名ばかりだけどそれで充分、ありがとうございます!みたいな。

逢見は、今まで相手の気持ちなんか1mmも気にせず好き勝手してきた男なんですよ。
なのに、いつしか楓の気持ちを知りたがるようになってしまう。
「あいつ……俺のこと好きなんだよな?」とか疑心暗鬼に陥っていく様子が、ぷぷぷ……!!

二人の恋は始まったばかりなので、永遠に一緒!な姿は、正直まだ想像できない。
でも逢見は楓によって恋に目覚めたばかり&生まれたての雛鳥状態なので、刷り込みじゃないけど、楓しかもう目に映らないと思うな。
独占欲とか嫉妬心とか意外に強そうというか、かなりのヤキモチ焼きになりそう!ぷぷ。
楓はいっぱい愛されちゃってください!

楓はバイなんだけど、ナチュラルに周囲も受け入れていて、先輩と付き合うことになっても周囲もさらっと受け入れてるところもいいなと思いました。
楓に対しても「あんたっ、男のくせになんなのよ‥‥!!」みたいな事を言い放つ女子が出てこないところもいい。


まちお郁さんはデビュー作が良かったので、二巻目のこちらも楽しみにしてました。
うん、ハズレなし!

というわけで、次も新刊出たら買います!

頭でっかち同士の恋愛

基本は、真面目で寡黙な年下攻め×美人受けって感じです。

心理学を学んでいる攻めと、感情が記号化されて見える特殊能力持ちの受けという組み合わせ。
お互いに研究&好奇心の対象みたいな感じで興味を抱き、一緒にいることにした二人です。

どっちも頭でっかちなんですよね。
心理学に詳しいから、感情が見えるからこそ、ついついそれに頼りきってしまう。
だけど、そんな知識や能力はかえって邪魔なだけで……。

私は思い通じあってからの二人がかわいくて好き。
相葉さんの「年下彼氏に迫られてます。」が好きなんだけど、あれを彷彿させるというのかな。
いや、彷彿どころか、キャラの外見がほとんど同じな気もする……。

これ一冊で完結してるけど、続巻も出るとのこと。
相葉さんの描く年下攻めが好きなので、続きも買うかもしれない。


ネコ好きさんにオススメしたい

途中までは、許されない恋に胸を焦がす千明(受け)の切なさにギュギュ〜ン!と胸よじらせてました。

が、しかし。
うっかり尻餅ついてしまった千明の孔に、まさかの……。

攻めの紅葉の本来の姿は妖狐なんですね。
だから、この時は狐の姿に戻ってたのかなぁ?
それなら、まぁ人間よりも尖ってるし、あれがうっかりということもあり得る(ありえないが)かもしれない……
でもそんな描写どこにもないし……
と、思ってたら挿絵も人間のままで。

もう笑ってしまってダメ。
切なさ吹っ飛んだ。

そして、お尻に異物を挿入して抜けなくなって搬送される人たちの言い訳「尻餅ついたら、そこにはレモンがあって‥‥」を思い出してしまいました。

それと飼っている仔猫がめちゃくちゃかわいい。
にゃ、にゃ、にゃ!!連発しまくりで、しまいには人間の言葉を話すようになるんだけど、そこもめちゃくちゃかわいい。

切なさにキュンキュン、猫で癒され、エロで吹き出す。
そんな一冊でした。



ストレスフリーで楽しい一冊。

依頼主にだまされて(半分は真実なんだけど)自分の作った魔術で、片思いしてる親友ミケーレを犬にしちゃったネロと、子牛サイズの犬になってしまったミケーレとの同居生活。
一番ツボったのは「シヴァ犬」(笑)
小中先生のネーミングセンスに平伏です。

それにしてもミケーレの清々しいまでのヤリチンっぷりときたら……!
ひどすぎて思わず笑ってしまうレベル。
人類皆、兄弟姉妹を目指してるのか?みたいな。

下半身はゆるゆるすぎてクズなんだけど、上半身はめっちゃまともなんですよね、ミケーレって。
そこがなんともズルいわ〜!
だから読んでて、このヤリチン男、死ね!!みたいな気持ちには全然ならない。

誰とでも寝るミケーレなのに、自分とだけはそういう関係にならない。
それを寂しく思いつつも、キラキラしてるミケーレと違って自分は垢抜けてないし友達でいられるだけで充分だ……と諦めている隠キャなネロのいじらしさと、厨二っぽさ。

さらっと読めて息抜きにちょうど良い一冊だと思います。
おまけして萌萌で。

ニューヨークが舞台

新刊が出たので積んでたこちらを読みました。
シリーズ3冊目。
既刊カプもちょこっと登場したりして嬉しい。

一晩過ごして甘く口説かれた翌朝に、お付きのものからお金を渡されちゃったことにより「お手当=愛人」だと思い込んでしまった直哉。

それは誤解だって〜!と読んでて歯痒く思うものの、自分の立場をわきまえなくては……と自制するようになった直哉の気持ちもすんごく良くわかる。
心が傾きかけていたところに釘を刺されてしまったとしか思えない状況、そして直哉の心の痛み。
私としては、「愛人なんて誤解なんだって〜!ごめんよぉぉぉ」みたいに必死で誤解を解くタイプが好きなので、ファルラーン!早く誤解といてやれよ!とも思ったのも事実。

だけど、ファルラーンはあえて直哉を見守ることにするんですよね。
「愛人」の立場にとどまろうとするのには、誤解だけではなく何か理由があるんだろうから……と。
この直哉の気持ちを尊重しようというスタンスだったところが新鮮。
もっとも、本気で直哉が自分から離れていこうとするなら監禁も厭わないとか思ってるところは通常運転っぽいけど(笑)

アラブ王なんでコネもカネも使い放題!なのに、そういうものを厭う直哉の前では「一人の男」としてアプローチしようとするファルラーン。

でもアラブなんで相変わらずスケールはデカイし、ゴ〜ジャスな摩天楼の世界へようこそ〜!といった非日常感も味わえてなかなか良かったです。

おまけして萌萌で。


それにしてもデルアン王国……。
王族×日本人のゲイカプばかりで大丈夫なのかしら?
それとも王子と名のつく立場の人は50人くらいいて、そのうちの5カプくらいゲイカプになっても問題ないのかしら。

いい!

読んでて心がじんわり温かくなれて、私はこういうお話が大好き。

受けの千里は難聴というハンデがあるんだけど、特別な人の特別なお話って感じではないところが良かった。
「耳が聞こえない人の恋」みたいなところを謳ってないというのかな。
ネタ的なイヤラシサが皆無というか。
耳は聞こえないし、そのせいで引きこもりぎみだけど、でもコンプレックスも心に傷もないまま育った人なんていないという意味では、千里もごくごくふつーの人というのかな。

千里はweb漫画の書籍化がボツになったことがきっかけで、以前からSNSで交流していた兼業作家の波間とリアルで会うことになるんですね。

この波間がすごくいいんですよ。
耳が聞こえない千里に対して、超さりげないサポートができるんです。
決して大仰じゃないの。
でも実にツボを押さえているので、普段から横断歩道をよろよろ歩いてるお年寄りをさりげなくサポートしてたり、困ってる人をさりげなくサポートしてるんだろなぁみたいな想像ができる人。

そんな二人が出会って、オフ会と称して何度か会う。
二人の行動ははっきり言って地味です。

だけどその分、初めて恋に落ちた千里の気持ちが丁寧に描かれているので、すごく千里の気持ちに寄り添えるんですよ。
一緒になって切ない気持ちになったりできる。

だから私は幸せを味わってる千里の姿に完全に感情移入しまくりで、なんかウルっときちゃいました。
そして、波間が心底千里のことが可愛くて仕方ない!!!と思ってる様子も嬉しかった。

読み終わった後に二人が横浜に幸せに暮らしている姿が想像できて、そこも嬉しかったです。