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萌×2作品

エキスパートレビューアー2023

女性えすむらさん

レビュー数5

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今年度43位

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STAYGOLD 6 コミック

秀良子 

もっと欲しいです

1巻から読み直しました。こんなにも時間の経過を見事に描き切っている作品はあまりないんじゃないかな~と感心しまくりましたが…、駿人と優士のいちゃラブ(?)がもっと見たかったなぁ…と思ってしまいました。総合的には神かも、と思いながらも、、6巻単体としてはその手前、、でした。

優士が不安定な幼少期を経て、”安心して帰ることができる場所”ということに誰よりも固執していたんですね。”家”を失ったことで、”帰る場所”=”拠り所”をなくして心身ともに崩壊し、初めて彼にとって本当の”拠り所”を確認できたのだなと思いました。この作品は、主に駿人の成長(変化)の物語なのかと思っていたのですが、実は、優士が友人に指摘されている、自分の引いた”常識”を頑なに守ろうとする生き方が、駿人に対する名前の付けがたい感情によって変わっていったという”メタモルフォーゼ”の物語でもあったのか~と思いました。
駿人に関しては、物語を通して、少年から青年になっていく見た目の成長が著しいのですが、内面的な部分はあまり変わっていない印象です。何よりも誰よりも!自分の気持ちを信じる強さが美しいし、実は弱くて脆い優士との対比が面白いです。人から求められることで実力を発揮するタイプの優士は、駿人がいないとただのダメなおっさんです。

そ・し・て、コウと日高の物語の続きは読まずに死ねない!と思っていたら、スピンオフ決定のようで嬉しすぎます。とりあえず、再会を果たした2人(よかった!)、コウが日高に連絡することにめっちゃ悩むなんて、すでに2人の関係性の”メタモルフォーゼ”が始まってるし。もう、今からドキドキしてます。

New百目鬼

6巻は平田!って感じでしたが、7巻は百目鬼!っていう印象でした。
4年の年月を経て、誰よりも極道っぽく仕上がってるじゃないですか!今まで以上に何考えているかわからない雰囲気になってるんですけど、その死んでる表情筋は矢代のためだけにしか働かんのじゃ…、ってあれこれ妄想補完して痺れます。いやもう、かっこいいです、この得体のしれない目的のために生きてる百目鬼。

4年前の抗争以降、組からちょっと距離をおいて活動してた矢代と、矢代から離れて別な組に身を置いていた百目鬼が、城戸という男をめぐる事件を追跡している過程で再会するのですが、再会直後の2人の淡々とした駆け引きのなかに、第三者には想像できないような葛藤があるんだろーなーと行間を読まされているような気分でした。それにしても、じっくりじっくり展開しますね。(はぁ~贅沢)

綱川邸での矢代の発言が興味深かったですね。いつものらりくらりと本音を明かさない人なのに、百目鬼との経緯にちょっと本心が見え隠れするのが“人は変わるもの”ということなのでしょうか。自分みたいな奴に従わせるのは不憫だから百目鬼を捨てたと語る矢代の言葉は、優しいように見えながら、「(お前のことは)もう過去の終わったことだ」と突き放して、“もう関係ないんですよ”と予防線を張っているようだなと思いました。きっとこれからの展開で“人はどうせ変わらない”(綱川説)が実証されていくのかしら、と深読みしてみました。
綱川→百目鬼、三角→矢代っていうところからひと悶着起こりそうな予感がしますけど、三角→矢代⇔百目鬼ってゆー矢代をめぐる三角関係デッドヒートも見たいかも。

最後に、矢代の“右目は平田が持って行った”というフレーズがすごく気になってて、あれ、もしかして、これから“左目を持っていく人(もしくは左目ごと全部持ってく人)”がいるんだろうか、とさらに深読みせずにはいられませんでした( *´艸`)

あったまります。

かわいかったー。
方言受が好き!ということで読んでみたのですが、
幸田先生いいですねー。癒されました。

憧れていた優しい従兄は都会にいって変わってしまった、、と思いきや
やっぱり優しいままだった、初恋再燃しちゃう受の健気さにキュンとしました。
好きな人の喜ぶ顔が見たい、一緒にいないと寂しいというシンプルな感情の積み重ねが恋愛密度を高めていくというわかりやすさが、疲れた心に沁みました。秋田弁設定が受の可愛さを三倍増しにしています。

悠の無垢な気持ちが、旗彦の心のわだかまりを溶かして、疎遠にしていた家族と和解する展開にじーんとします。大切なことに、素直に向き合う気持ちにさせてくれる相手と一緒にいられることは幸せなことですね…。凍結気味だった旗彦の気持ちが、悠との交流で徐々にほぐれて温かくなっていく過程が丁寧に描かれていて、ほっこりしました。
正直、この2人だったらエロがなくても満足できたかもと思いました。
世間擦れをしていない受のピュアさにいろんな可能性を感じてしまったので、おかわりのエピソードがほしいです!

今回もモリだくさん

タイトルを裏切る設定の重さ!じわじわと暴かれるDKたちの鬱屈した心!
たまらないです。好きなおげたな先生です。
そして、今回遠野が天真爛漫に大活躍のターンだったと思います。

前半で鹿谷の初恋が回収されています。
届かなかった想いに一途であればあるほど、ビッチ度高いというBLのセオリー通り(?)に行動とはうらはらな、鹿谷のピュアさが切ない前半でした。明美ちゃんがかっこいいんですよね。ヤリ部一丸となって、職権乱用教師を撃退するところは痛快でした。「秘密のままでいい」というオチがいいんです。逃げるように故郷を離れたけれど、いまは自分を理解してくれる仲間がいて、居場所があるということから、きちんと過去と折り合いをつけることができた鹿谷の表情がなんともいえなかったです。

後半、加島と矢口の関係修復とゆー、これまたちょい重な展開があるのですが、鹿谷先輩における松村問題のときと同様に、要所要所で遠野の言動がトリガーになってて、無邪気に物事をいい方向にもってくんです。面白いキャラクターだなと思います。(濃いキャラに埋もれがちですけど、そういや主役ですもんね?!)

その後、ヤリ部の夏合宿というイベントがあり、OB登場!!このOB・秋澤さんと顧問・紺野のお話もっと欲しいです。お願いします。
次巻以降、明美とOBネタ、遠野の家族問題が展開されていくのかなぁ…。なんかネタが尽きることはなさそうなんですが、とりあえず、次巻以降の刊行はもっと早いタイミングでお願いしたいところです…。
あと、些末なことですが、とこどころの作画にちょっと違和感を感じたのは私だけでしょうか??

書き下ろしの”勝ったかし”を使いたくて仕方ないです。

兎の森 (2) コミック

苑生 

昏くて深い兎の森

たぶん作品が完結した暁には”神”になる気がするのですが、まだ途中なのでこの評価にしました。とはいえ、切々と読者に訴えかける心理描写は神”だと思います。久々にずっしーんときて奥歯を噛み締めました…。

以前はこの作品の抱える”闇(のような気配)”を受け止めきれなかったんですよね…。2巻の発売を機に、読み返したら、なぜかすっとハマって、、、この苦しくなるようなもどかしさ、じれったさに志井と一緒にジタバタしてしまいました。そして、なんとかしてやりたい気持ちでいっぱいになりました…。(志井、負けないで~)

志井と環のそれぞれの事情が見えてきて、なるほどなるほど…となる2巻です。
DKらしいアホな部分とDKらしく悩みもがく部分が、程よいバランスで描かれる一見平穏なようで実は不穏な日々にドキドキします。
母親の性におびえる環の壊れ方と処し方が、なんとも悲しいです。母親の相手の男を査定しながら、男性である自分の欲望も無意識に否定し、自分の欲望の対象として息子を見る母親(ニンフォマニアじゃ…)との関係性に苦しむ環は、外の社会と関わることで何とか均衡を保ってはいるものの、やや分裂している印象を受けます。本当は否定したい母親も大好きでいたい(肯定しなきゃいけない)というしんどさをずっと一人で抱えてきた環。そのことに気づいたとき、ドン引きするでもなく、事実を受け止め助けたいと思う志井は、めっちゃいい男です!志井の存在は、恋愛感情以前に環にとっての救済なのです。性欲があるからいらないという、言葉と真逆のことを思っている環の心と言葉がいつか合致して、安心して生きていける場所をつくるのが志井の役目なんだと予感しました。(尊い…)

環を好きな気持ちを持て余して悶々としていた志井が出会い系で出会う大学生のタクミさんがいいキャラ!いくら性欲を解放しても、報われない恋心が解消していくはずもなく、余計に悶々とする志井が不憫でした。
攻め受け、両方とも不憫なんです。思うようにならない、2人の歯痒さがぎゅうぎゅう鳩尾を攻撃してきました。

やっと秘密を共有できた2人がどうなるか、次巻が早く読みたいです。

烏童というキャラクターに魅力を感じました

”カーストヘブン”以外の緒川先生が好きな読者です。
このシリーズ、以前読んだ際に、そこまでハマらなかったんですけど、
最近読み返したら、なぜかハマり(そういうのってありますよね…)、本作の発売が個人的にはとてもグッドタイミング!そして、内容も、もしかしたらシリーズ中で一番好きかもしれないです。

長年片想いしてた烏童の思考癖の拗れ方が個人的には萌えだったんですよね。どーにもならないことをウジウジ考えちゃうやつ。そして自己完結しちゃうやつ。
片想いが長すぎて、清竹と恋人同士になったというのが彼にとって”僥倖”でしかないという気持ちが、何年かたってもまだ残っていて、自信満々な外面とは反対に実は自己評価が低くて、健気がすぎる!スマートなのに性格は泥臭いという、複雑でめんどくさいキャラクターからいろんな感情をみて、共感したり、面白く思ったりしました。
これからもちょっとしたいざこざは起こるだろうけど、それでも、周りを巻き込みながら、どうにかやっていくんだろうな~という、ほのぼのしみじみとした余韻が残りました。

仔猫の視点がかわいくてきゅんとします

可愛くて癒されました。緩さと軽さがちょうどよくて、
疲れたときに、ふんわり読みかえしてほのぼのするーと思いました。

ただ、受が人間じゃない(猫科人間?猫人間?)のでセーフ、という部分は
ちょいちょいありました。”猫だから!”アリの世界観なので、微妙に人間同士の関係性とリンクさせてしまう方にはダメかもしんないな、、と思いました。あと、攻(誉)の性癖はちょっといただけないものがあります…。
他のレビュアー様も指摘されていますが、いきなり”顔射”…に戸惑いはしました。。ただ、これ相手が猫なんで(?)、匂いにコーフンするってゆーユキの性癖に人間もコーフンしちゃって…的な捉え方をしました。あと、去勢されている(猫なので!)受が全部中イキってゆー設定にモヤる人がいるのかもと思ったり。(個人的にはファンタジーとして楽しみましたが。)全体的にほのぼのなのに、性癖にクセありってゆー(笑)、不思議なバランスでした。

無私で無垢な受(猫のユキ)がとにかく、健気で可愛くて可愛くて…、途中まで不憫すぎて切なくなります(;;)。その後、不遇から厚遇へ(めちゃくちゃ溺愛される)っていうところに萌えたのですが、もしかしたらラブストーリーというよりハッピーペットストーリー(ユキの心根が尊いわ~)的な要素が強いかもしれないです。人間のルールと犬猫のルールのギャップがコミカルに描かれていて面白かったです。

ノンケのリーマンが開発されます

作家買いです。
なんといっても帯の煽りが最高でした。
”Q:ウザい上司の対処法は? A:抱く。”
しかも、さらに、”開発してあげる” というオプション付きでした(優しい…)。
コスメメーカーのデザイナー(部下)と営業マネージャー(上司)なので、
コスメの開発や販売に関わる人々のお仕事BL的な要素が楽しかったです。
タイトルの”オチないKISS”って、彼らのお仕事ネタも含んでいるので結構深いんですね。

お仕置きから始まったスケベだったのに、快楽には身体だけでなく心も抗えなくて(身体の相性って大事…)、お互いタイプとは言い難いのに(ゲイじゃなかったし!)、今まで経験したことのない特別な感情にドギマギしながらも、二人が関係を深めていく展開に笑いながら萌えました。

加藤先生の描くクールで何を考えているかわからない強面攻が好きすぎるので、滝沢がいいです!徳良を抱くときに自社製品でメイクアップするプレイがかなりツボでした。自社製品と受への愛の強さを感じます!趣味も実益も愛も兼ねている、なんだかんだ、Win-Winなリーマンラブでした。続刊も読みます。

ウィンターBL

年末に整理しよう、〇ックオフしようと思ったんですけど、
読み返したら、前より萌えてしまったので、手元に置くことにしました!
いや、これ、今更だけど、私の好みドストライクな攻やんけ~。しかも、スノボかっこいいし!
ゲレンデ→温泉ってBL冬の風物詩満載だし、毎冬読みかえそう!と思いました。
束原先生の繊細で美麗な絵がまた、冬の恋の雰囲気を盛り上げてるんですよね。

無愛想、硬派イケメンがモテたいだけの無邪気な受を溺愛するというパターンです。個人的にはこのパターン、永遠に繰り返せる好物です。(最近気づいたんですが…)しかも、この強面イケメンが結構スケベで、受けが戸惑っているのをいいことに(?)グイグイいくのが、もーたまらん。上限がキスっていうお試し期間の設定(攻的にはその上くらいまで常に行きたいとゆームラムラ)が可愛いです。

これから読む方には、2巻までまとめて購入することをお勧めします。(1巻:始まるまで、2巻:始まってから、とゆー感じ。)2冊まとめてのバランス、内容のまとまり具合は神だと思います。

かっこわるい黒沢がいい

実は、安達が黒沢に心が読めることを告白してしまってからのほうが
BLみが強くなっててキュンキュンする気がしてます。

心を読むという魔法を手放して、黒沢ときちんと向き合おうとした安達の成長著しいターンでした。相手の気持ちを知るだけじゃなくて、きちんと自分の気持ちを伝えることが大切だということに安達が気づいたことで、二人の関係がステージアップ、やっと恋愛としてのスタート地点に至ったような印象です。

安達が黒沢に対する気持ちを綴ったお手紙が尊いです。
なんとなくいままで一人相撲をしているような不憫な印象だった黒沢、、、なので安達の正直な気持ちにふれて、どんなにか嬉しかっただろうな、と思いました(^^; そりゃ追いかけちゃいますよね。相手の行動に翻弄される俺なんてカッコ悪い、こんな余裕なくなる恋愛したことなかった、というNew黒沢のほうが、そつなくスマートな黒沢よりも人間らしくて素敵。黒沢も実は、こういう経験が”初めて”なんだというところに萌えました。むしろ、人間くさい黒沢いい!
とゆーわけで1巻と同じくらい6巻好きでした。