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萌×2作品

エキスパートレビューアー2023

女性えすむらさん

レビュー数5

ポイント数64

今年度41位

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New矢代

やっと出たぁ…の気持ちが強い8巻。
イアハーツ読んでたんですけど、隔月だし休載あったしで、すっかり何が何やらだったんで…6巻から読み直して、なんとか点と点が線になりました…。BのLの前に盗難の顛末やら組間の抗争やら…交通整理が必要でした、私には…。”あれ?ただのヤクザ漫画なの?”っていうモヤっとした不安がうっすらあったのですが、BたちのLする気配が、じわじわ盛り上がってきていてホッとしました…。複雑で関連人物が多い事件に、がっつり百目鬼と矢代の再会における関係性の変化がのっかってます。

前巻から新章ってことで、これすっかり矢代と百目鬼の立場や感情が、1巻からはじまった物語と逆転してるんですね…(EDとかさ〜)。なんというトリック!これは、まだまだ続きまっせのフラグなのかしら?(長生きしないと…)

すっかり雄みあふれる極道になっちまった百目鬼が、さらに雄オスしてて非常に好みの攻めでゾクゾクしました。もはや捨て犬の番犬じゃなくて、狙った獲物は逃がさない有能な狩猟犬です。なんとなく、百目鬼が組持っちゃうんじゃね?な気分になってます。つか、矢代を手に入れたいなら組持ったらいいんじゃね?な気分だったりします。そもそも百目鬼がヤクザでいることにこだわった最大の理由って“矢代“ですよね。

そして、奇跡の40歳・矢代。EDだったのに百目鬼の愛撫に感じまくるって可愛すぎる。EDだった百目鬼が矢代と…っていう過去を嫌でも思い出しますね(遠い目)。もはや百目鬼とのおせっせで感情を持ってしまった身体は淫乱でなくなり…4年間貯め込んでいた想いが、再会して利子がついて払い戻され、その想いに身体が支配されちゃっているように見えました。百目鬼に対しての距離感に戸惑う自分を冷静に認めている矢代は、完全にNew矢代でした…。でも百目鬼もNewなため、以前とは違うかたちですれ違ってままならないっていうのが切なくて、矢代的に言うと”笑える”。

というわけで、百目鬼が本気出しそなところで次巻へ…ワクワク(じれったい寸止めも萌えるんですけど、そろそろください…)。”犯される”っていうラベリングで”禁断の果実”を封印しようとしてる?百目鬼に対してこんなにも劣勢な矢代って想像してなかったな〜…だから長期連載なんですけど、ここにきて新鮮なんですよ。
ただ、もう少し早いペースで次巻くると嬉しいな…。

タイトルがうまいで賞

世の中に“完璧“というものほど胡散臭いものはないと思ってる読者です。
正直あんまりキュンしなかったのですけどw、でも萌2っていうのは着眼点が面白くていい作品だと思ったからです。攻め受け、どちらも”おまえ恋愛やめろよ、相手がかわいそうだ”的なキャラクターで…ないわーって思いながら楽しく読んでしまったのでした。このいろいろ欠落している人たちの恋愛模様に、とりこ先生のイラストが絶妙マッチング!あと、受け攻め両視点で展開するのがよかったです。

んでもっていっぱい”気づき”があったんですよね。博愛主義者を愛する不毛さとか…、”へー”ボタンが何度押されたかわからないくらい”へー”がありました。一見まともに見えて、非の打ち所がない人たちが抱える異常さ(ってここまで闇深くないけど)を炙りだすのがめちゃくちゃ上手いな~って感心しまくりでした。博愛主義っていうかもはやサイコパスな印象だったんですけど、これは攻めが不憫だ~、、でもこの攻めの潔癖さ、内面的な冷酷さに反して人当りがいいところとか、やべーわー…て。でもヤバさでは圧倒的に受けが勝ってましたw。

このヤバ×ヤバにあって、とっても人間味を感じたのが、攻めの元カレ・笹尾と受けの弟・庸介。このふたりがめちゃ気になります。

書き下ろしはシュール可笑しかったです。恋人と一緒にご飯食べると美味しくて食べすぎるから”糖質制限ならぬ組木制限”とか、あられもない姿で真面目な話してるふたりが本格的にバカップルになっててちょっと安心しました。

まさに”玉の輿”!?

振り切った感あるギャグエロコメ!これは考えるな!感じろ~!!系ですね。きっとエンドルフィン出ちゃいますね。IQは確実に下がりますが、楽しいので問題ありません。

なにより!ふぐりフェチの変態紳士のインパクトがすごい。”変態紳士”って好きな四文字熟語なんですけど、王子キャラでこの宿命を背負っているっていうところが個人的な性癖を刺激してきて最高…。つか、”ふぐりは好きなんだけどゲイじゃない”ってどゆこと!???って思いましたけど深く考えないで快楽に身を委ねました。受けのクールビューティーも可愛くて健気でよかったですよ!やや薄幸そうな見た目が庇護欲そそっちゃうんだよね!

ふぐりに関してのボキャブラリーの豊富さに圧倒されました。愛ってすべてを凌駕するんですね。白抜きの絵からめちゃくちゃ質感が伝わってきました。あまりに攻めがふぐりに執着するから、その所有者への愛情を若干疑ってしまえるんですけどw、家族公認のふぐり婚は半端じゃないですね。

というわけで、もっとふぐりフェチ作品読みたい気分になりました。(人生でこんなにもこの"F"ワードを連発する機会ってないだろうな…)

はじめの恋 コミック

西本ろう 

THE・純愛☆彡

圧倒的な画力で惹きつける端正な純愛ストーリーでした。
心優しき元ヤクザとゲイの大学生、全く共通点のない二人が偶然出会って、運命的に再会して心を通わせ、いつしか恋におちる…優しい世界観に気持ちが温まりました。”ヤクザとデリヘル”っていうことで、切なさ沁み沁みなものかと思いきや…可愛くてほのぼのする内容でした。もうこの流れだったら別にエロなくてもいっかな~ってくらい前半はプラトニックな印象でキュンしてしまいました。

人生を立て直そうとしてるアニキと自己肯定感が低い香坂くんが、いいタイミングで寄り添えて、自然に互いの足りない部分を補いあっている様子がとても素敵でした。真宮のアニキも香坂くんも、それぞれ一人だったらとても弱いし、容易に道を踏み外すんじゃないかって思えるんですけどね、相手を大切にすることで自分自身も大切にできるっていう、よき愛のかたちがありました。

なんといっても、ねっこと香坂くんが法外に可愛いんです、ずるい。強面とねっこ、強面と香坂くん、強面とタピオカ、、しょっぱいものの後に甘い物みたいな無限におかわり可能な最強のダッグを楽しめました。んでも、やっぱ画力!って思ったのはアニキの紋々ですよ。アニキからダダ洩れるエロス!眼福でしかありませんでした…。

じっくり読ませる兄弟もの

じっくり読ませて、考えさせられる兄弟ものでした。弟の気持ちが切なすぎて、なんだかラストはモヤるんですけど、このすっきりしないラストが最高に上手いと思うんです。

仲良し兄弟なんで日常がすでにイチャコラ…。家族間で気持ちの密度がバグるって、本当は割と自然なものなんじゃないのかなとか考えてしまいました。神話や古典には近親相姦ってあるあるなネタだったりするし、現代社会では不毛で背徳的な行為に見えるけど、そもそも恋愛って生産性が必要なものではないし、むしろ高純度なのでは!?苦しい弟くんの胸の内はどシリアスなんですが、友人関係や日常のわちゃっとした感じが丁寧に描かれていて、切ない気持ちばっかりになりすぎず読み易いと思います。

兄の友人(ゲイ)との交流は弟くんにとって、一時の避難場所であるとともに救済のようにも見えたんですよね。あ~、お兄さんじゃなければ、どこかで芽が出ることがありそうなのにね、っていう残念感が強まりました。

ずっと弟視点で兄の気持ちがわからないので、あれこれ考えをめぐらせてしまい…。優しい兄だからこそ、弟の気持ちを知ってからの彼の行為に疑問が生まれるってゆー巧妙な演出!これでいいのか?これが幸せなのかしら~?ってぐるぐるせずにはいられない、、なんともいえない余韻が残りました。

シリーズ化してほしいかも

オカルトファンタジーBLはお好きですか?
これにYES!の方はぜひこちら読んでほしいです。
いや〜面白かったです。渡海先生作品は実はあんまり読んだことがなくてですね、こちらミドリノエバ先生のイラストと昭和歌謡のようなタイトルがエモいな〜というわけでたどり着いたのですが、期待以上に面白かったです。最強の憑き物落とし師・陸海と最強の憑き物体質助手・温が怪事件を解決していくバディものシリーズとして続きが読みたいな〜と思いました。

糖度は控え目なんですけどエロ度は結構高めな印象です。憑き物が温を陵辱する触手エロが性癖にささりました。触手ものを好んでよむわけではないんですけど、物語のなかに自然にこういう設定が入ってくるとw、なんだかラッキーすけべな感じがしちゃって楽しいです。しかも、陸海がその様子を見て、最終的にそこにジョイント(憑き物を祓う行為として)しちゃうという淫靡!

閉鎖的な世界から外に出た温が陸海と出会い、欲だけじゃない人間の善い部分に触れたことで、悪だとみなされていた憑き物も感情を学習して変化していったっていう、単純な勧善懲悪じゃないオチがとてもよかったです。

一緒に幸せな気持ちになる年の差CP

お尻開発に興味があった大学生が、たまたま電車に乗り合わせて痴漢から救ってくれたおじさんに口説かれてお尻の開発をされた…っていう出会いから、まさかここまで!という4巻目。どちらかというと私の好みは佐伯&内田なのに、奥海さん&藍ちゃんのイチャコラがここまで飽きずに読める面白さがすごい!エロいだけじゃない、巻を重ねるごとに優しさ尊みが増してきている名シリーズだと思います。

やっぱり攻めの奥海さんがめちゃ推せる。格好いいだけじゃなくて、時々可愛いし、いっつも優しいし、絶倫だし、仕事できるし、お金あるしw!そして、可愛い見た目に反して、性格は男前な藍ちゃん、ここにきて人間的な成長も著しく頼もしいですなぁ〜。普通はあんまり知りたくない設定なはずなんだけど、奥海さんの亡くなった奥さんもきっと素敵な人だったんだろうな〜と思わせる雰囲気が物語に奥行きを出していました。みんなが相手のことを思いやって、相手が大切にしているものを一緒に大切にしているという優しい世界観に癒やされました。

続刊はいよいよかな〜。タイトルから想像できないくらい真面目な展開になってる印象(でもしっかりエッチなんだよな…)ですが、ふたりの行く末を最後までしっかり見届けたいです。

ファミリー!

作家買いなんですけど、帯にあった”日常は奇跡でできてる”っていうフレーズにもムズムズしちゃいました。今までの博士作品とはちょっと違う印象だけど(特に攻め受け設定が)、博士先生らしいファミリーBLでした。

ちびっこという飛び道具は、なけなしの母性を直撃してくるからずるいんだよな〜なんて警戒していたのですが、やはりカーマニアの三歳児は無双に可愛いかったです、もう完敗。3人の奇跡の日常、大家さんとして一生見守れるな〜って思っちゃいました。あのアパートのエモい間取りから醸し出される生活感に、幸せってお金じゃないんだよなっていうベタな感慨にふけってしまいます。

男ふたりと幼児って家族構成なんですが、なにか?って、ナチュラルにはじまるのがいいんです。一気に世界観に引きずり込まれました。へらぴがなぐると出会ってプロポーズしてという過去も描かれているし、次巻でとわが誰のお腹にいたのかっていうことも明らかになるかもしれないんですけど、彼らが一緒にいることの事情や理由ってそんなに大事じゃなくて、”なぐるのお腹のなかにいたことあると思う”っていうとわの言葉に大切なことが凝縮されているような気がしました(ここ涙腺にくる)。

今回の攻め受けキャラがもしかしたら、今まで読んだ博士センセの作品の中で一番好きかもしれないです。美人で強強な受け、気は優しくて力持ちの攻め。強強の受けさんの心の闇とか、口下手な攻めさんの事情とか色々ありそうなんだけれど、そんなこと関係なしにお互いがお互いを大好きで、大人も子供も同じくらい助け合って生きているっていう問答無用な尊さのある作品でした。

安心して読めてしまう

なんという王道!!って思ってこちらにきたら、すでに皆さんがそのように称賛されていて、タイトル悩んでしまいました。そうですね、これが”THE”ってやつでした。裏切らないやつです。

企業買収のお仕事もの&高校の同級生再会ものです。そこに、受けさんが被害にあったある事件が絡んで…っていうところが、とても英田先生らしいな〜って思いました。お互いに誤解と特別な感情を抱えたまま長い年月別れていて因縁めいた再会しちゃう、もうこれワクワクしますよね。”誤解”がいいスパイスになってます。展開としては、なんとなく予想できるんですが、それでも中盤以降はハラハラしてページを捲る指を急いてしまいました。

クールビューティーと仇名された美貌の受けさんなんですけど、ちゃんと男前なのがいいんですよね。男前と男前が対等に渡り合うからイイんです(そこに円陣先生の素敵なイラスト!)。そして、すけべはさすがの官能み。表面的には愛人だから嫌いだけど抱かせてやってんだよ!的な体でいて、実はめちゃくちゃ意識している相手だからこそ感じてしまう快感があるみたいな複雑な心理描写がなんともいえませんでした。

察する攻め

ハーレムもの好きじゃないのに読み耽ってしまった…。かわい先生の筆力&葛西先生の画力、ハーレムのなかで密やかに静かに愛が育まれます。衣擦れや鈴の音が聞こえてきそうなハーレムの夜の情景が繊細に丁寧に美しく描写されていて、しばし浮世を忘れるひとときでした…。

前半は戦争の描写が重くて悲しいんですよね。んでもってその後も、捉えられた美貌の皇子カイがどうやって生き抜くかのハラハラ…。しかも大国の第三皇子であるエルヴァンが手柄をたてたわりに、ぜんぜんドヤドヤしてない、むしろちょっと哀しそう、むしろなんだか無関心で、ええ?ラブ始まるかしら?って軽く不安になったのでした。つか、それくらい、攻様エルヴァンがストイックで紳士的!ハーレムなのにエロくない!ってちょっと新鮮でしたw というわけで、3分の2くらいまで受皇子と攻皇子の不憫さや人柄の描写がメインだったような印象です。でも、この前半のストイックさがあったからこそ!後半が!!えっろ!!エロ多くないんですけど、その少ないページ数にぎゅっと官能が凝縮されているんです!!もう!ふたりとも、なかなかのスケベなんですよ!!(普段はとてもスンとしてるのに)

もうね〜、なんつーか攻様、受さんがちゃんとその気になるまで”待つ”んですよ。(ハーレムなのに…)ちゃんと”その時”を”察して!”、”その時”まで待って、、ようやくその後に押せ押せで口説きまくって溺愛するってゆー…かわい先生の”察する攻め”最高。。気持ちを通じあわせた二人を待っている将来が明るいのか暗いのか曖昧な印象が残ったのですが、聡明なふたりで結託して運命を切り開いていってくれればいいな〜と、祈る気持ちで読み終えました。