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神作品

エキスパートレビューアー2023

女性えすむらさん

レビュー数68

ポイント数811

今年度50位

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おかえり篠口…!!!

上巻以上に穏やかな展開なのに萌えて萌えて仕方ない下巻でした。
成熟した大人同士のラブストーリーとして、そして壮絶な経験をした人が再起するドラマとして、読み応えのある重厚な作品です!

事件の痛手から徐々に回復していこうとする篠口を全方位安全圏で包み、守り慈しむ大人の男道・師範の黒澤さまの愛に、上巻から引き続き痺れました。

二人の間で交わされる、無駄のない洗練されたコミュニケーション。スマートで人の機微に敏い二人が通じ合っちゃってるから、”好き”だの”愛してる”なんて甘い言葉が交わされないのに、二人の間に流れる雰囲気がめちゃくちゃ甘い!!このさり気ない大人の甘々。ずぇーったい外ではバカにならない二人が、外では見せない顔を晒す親密さに官能みを感じて悶えてしまうのでした。

印象的だったのは、篠口がデパ地下で具合悪くなっちゃった件。黒澤さまが迎えにいくのですが、助けを求めるのが不本意だったかも…な篠口のプライドを傷つけないようなフォローの仕方にギュン…。そして、実は助けを求められたことがとても嬉しかったのではないか、、とその後の黒澤さまの様子から伺えるのです(くぅっ…)。

今回、黒澤さまの元妻のことが語られるのですが…わりと衝撃的、いろんな意味で根深い印象でしたが、今は篠口一筋なのでOKです(?)。そして想像の上の上のレベルで器のでかい御仁だと再認識しました。さらに、男同士で一緒に生きていくということへの彼ららしい“解”のような示唆がとてもいいです。

また、篠口の職場復帰についての描写は胸アツ。“マッチョな職場だけど弱さを抱えた人間もいる”っていう同僚・平の言葉が沁みます。戸惑いや不安を抱えながらも、自分のおかれた現実を受け止め、仕事だけじゃなく周囲に対しても最善を尽くそうとする篠口の強さ、男っぷりに胸打たれました。アサルトスーツの篠口!!円陣先生のイラストが、これでもか!ってくらい世界観にマッチしてて最高すぎるんですけど!

数編の書き下ろしが収録されていて、神宮寺視点の“暁”にはしんどさが蘇るのですが、引き取った保護犬との日々が描かれる“レイディ”では糖分MAX。日常を取り戻しつつある篠口がレイディには常時デレなのに、人間には…。とはいえ、復活した減らず口を愛おしむ黒澤さま、まだまだ互いに知らないこといっぱいありそう…と終盤なのにワクワクさせられました。さらに、あとがきに続く”蠍座の男“エピ!と、本を閉じてもニヤケがとまりません。永遠に読める気がします…。

黒澤さま…!!!

はぁ~~~っっっ!!
攻(黒澤さま)の愛がデカすぎて受け止めきれね~~~~!!!
と萌えすぎて苦しくなりました。

前作では受さんが変態に拉致られて…事件の顛末がほぼほぼの内容だったので、「もっと攻受の絡みをガッツリ読みたいよ~」と思っていた私の希望通りの展開がこの「2」でした。ありがとうございます!
キャラ設定が好みすぎるので、二人のLOVEメインな世界観が読みたかったのです。円陣先生のイラストも控えめに言って最高…もう”神”評価に迷いなしです。

数年越しの続刊ですが、内容は前作の直後から始まります。身体以上に心に大きな傷を負った受さんへの攻さまの献身っぷりが美しすぎて震えが…。
どちゃくそ甘やかして融通して、超人レベルで周辺を配慮しているのに、”やってあげてます”感が全然ない、
激務の合間をぬって会いに行っても相手に気を使わせない、さりげない男の優しさにあふれまくってて、、
最高すぎるんですけど!?
受さんが安心できる環境を全力で提供し、受さんを守るために全職権駆使する…理想の攻です(バツイチだけど)。PTSDに悩まされる受さんが、攻さんの気配を感じてよく眠れるって、、もう涙出ちゃうで。。でもまだ受さんは、攻さまの愛に覚醒してないんですよね。それでもじっくり見守り、寄り添う攻さまの男としての大きさ!!!エロは少な目ですが、こんなに愛しか感じない展開は新鮮でした。

同時収録の書き下ろしでは、二人の出会いの頃(セフレに至る道)が描かれていて、受さんの本来の魅力が堪能できます!普段の容姿端麗で優等生な言動に反して、オフモードの下半身はちょっとゆるいギャップ萌え、、
愛をもとめるビッチ時代の篠口の感受性の豊かさやゆらぎ、そこから垣間見える危うさに魅せられてる黒澤さま。きっとここから、”全力で守る!”の父性スイッチ入ってしまったんじゃないの、、とムフムフせずにはいられませんでした。

下巻は週末に身を清めてゆっくり堪能します。

読めば読むほど…なスルメBL

2人の10年の隔たりがもたらした影響の大きさをますます感じさせられる4巻でした。

恋人同士、一人は10年昏睡していて、もう一人は10年分の人生を生きてきた、その違いが生じさせている外からは見えない気持ちの温度差を見事に描き切ってて、もう本当に神だなと思ったのでした。もう、これBL的な着地すんのかな!?という気持ちでドキドキしてるんですが、BL的でなくても、それはそれで自然な気がしてます。。

相変わらず愉快な仲間もいて日々楽しそうなんですが、その合間にチラ見えする不安の影から10年が2人にとって、もはや呪縛でしかないのではないかと思えました。周囲に美談のようにもてはやされるのは結構きつそうなマコちゃん。しのぶとの出会いによって、やっと人生のいい面が見えるようになったマコちゃんにとって彼は、かけがえのない恩人で母親みたいな存在でもあるのかなと。そうなると、子供っていつか物理的に親から離れるものだし、母親と結婚はできないよなとか考えてしまいました。気持ちはずっと離れないんですけどね。

しのぶはしのぶで、焦り以上に後ろめたさや責任を感じる部分もあるんじゃないのかな~と思えたのでした。狭い社会しか知らず、世の中への不信感を露わにした少年のようだったマコが~、しっかり社会とつながる立場を築いて、成熟した大人の男の顔をしてて(実際男も知ってたし。)って、複雑な心境。というわけで、2人とも愛だけでつながっていられなくなっているわけで、恋愛の経年とはそういうものなんだなとしみじみ思う。本当に成人向けの作品ですね!!

私は東條ファンなんでw、東條とマコトいいわ…とかうっかり思ってしまったんですけど、マコトにとって彼と付き合っていたときは、いろんなプレッシャーから解放されたような安心感があったのではないかと思えるんですよね。つか、しのぶのときは攻だったのに、なんで東條にスルっと抱かれた?とかも気になってます。(体格?)

というわけで、結婚にためらいを見せたままマコは旅立ち、遠距離恋愛突入な2人なのですが、むしろこの距離が2人の関係において吉とでるんじゃないのかなとも思います。(現状維持だと早く限界点達しそうな…)3→4巻に3年ということですが、できればもう少し早いタイミングの5巻をお願いしたいです!!

楽しいのに重厚なドラマ

以前、電子で読んでいたのですが、私には情報量が多くて咀嚼できずにいたもので、、最近書店で推されているのを見かけて、4巻までまとめて読んでみるか!と紙で読み返したら…なんちゅー凄い作品なんや!ということで…今に至りました。
BBAなんで、情報量が多い作品は紙じゃないとダメみたいですw
そして、読もうかどうしようか検討されている方は、4巻迄でけっこう物語がまとまっていたので、今は読むのにいいタイミングなんじゃないかなと思います。(完結したら~、とか考えていたのですが、今読んでよかったかもと思ったので。)

なんとなく、”ノ〇フィク〇ョン”という名前の某TV番組みたいだな、と思いました。ギャグ(笑い)あり、涙あり、ちょっとだけ社会派…でも概ね楽しく読めます。笑い飛ばせない事柄も楽しく読ませてくれます。んでもって、登場人物が全員!魅力的です。みんなそれぞれ個性と役割をもっているので面白いです。濃いキャラ多いけど胃もたれしません。

結末を急がせるような慌ただしい昨今の風潮に流れず、じっくりと人間ドラマを堪能できるので、スト重かつ骨太な作品を好む方に、めちゃおススメしたいです。

考えるな感じろ!

いや~、単行本がとにかく嬉しいです!
電子単話を愛読し3話で止まっていたのがずーーっと気になっていたのですが…
つか、3話で終わってたんですね、、こういうしょーもなさで8話くらい続けてくれると期待してたんですけど、、望まれてなかったのでしょうか…(私以外からは…)。

おムネちゃんとか、イクヤス先生の雄っぱぶシリーズが自分でも説明しづらいくらい好きなんで、あれ?私って雄っぱい星人だったのか?!と今更気づかされました。いいですよね、肉厚むっちむちな雄っぱいって、攻が揉んでも吸ってもびくともしない感じに安心するwww穏やかでおおらかな気分になれます。おムネちゃんが、なんとなく昭和のプロレスラーみたいな雰囲気なのもツボだったり、攻が単純にスケベな緩さもなんだかいいわ~、IQ下がってリラックス♪できます。

1巻まるまるおムネちゃんじゃないの?!って思ったんですが、他の作品も緩くてチョロくて楽しかったです。チョロい受って癒しですね!!おじ受はあんまり好きじゃなかったんですけど、古賀さん(45歳)の可愛らしさに新たな扉が開いてしまいました。身体の凝りをほぐすついでに、ア〇ルもほぐされてしまったスリーピースのエリートリーマン・チョロ見さんも、まるっと1冊分くらい読みたいくらい魅力的なキャラでした。

性癖の福袋(お得)

テーマと作家群に魅力を感じて購入したのですが性癖にことごとくささる珠玉の掌編集に大満足でした。

(晴と尚)ぴい先生
陥没乳首は魅力だと思っていたのですが、DKにとっては悩みなんですね。可愛かったです。お付き合いを始めた晴と尚、なかなか裸を見せてくれない尚に嫌われてるんじゃないかと不安になった晴…。“食べちゃいたい”という名言とともに、受の陥没乳首を勃たせる達成感は攻へのご褒美でしかないやつでした。おかわりプリーズです。

(自分の短所は他人の長所)にこ山P蔵先生
割れ鍋に綴じ蓋CP。遅漏が悩みの攻と伝説の“イかせ屋”の受。それぞれの悩みはまさにこの出会いのためだったのか!という身体の相性抜群な2人の運命の出会いをコミカルかつ官能的に描いています。これも続きが気になる~という印象でした。

(いついつまでも)うめーち先生
兄弟って美味しくしか仕上がらない素材ですよね。大好きなお兄ちゃんちに遊びに行ってついついお兄ちゃんのシャツの匂いを嗅いでしまった弟…そうなるよね、そうなりますよ!な期待通りの展開。初読みの作家様でしたが線がとてもきれいですね、お兄ちゃんの肉体美がすごい。体格差萌えあり。

(年上だけどこの恋受け取っていいですか)理原先生
年の差ものです。わりと一番マイルドな印象でした。年下攻は宅配便の制服がキュートな爽やか系、そして受は年下にトラウマもちの美人リーマンね。このコンビネーションは間違いないです。

(知らない傷痕)らくたしょうこ先生
らくた先生の“どM”、なかなかディープな心情描写でちょっと新鮮でした。大学の同級生同士、お付き合いはじめたばかり、優しい攻のことはとても好きなんだけど~、痛くしてもらいたい…と悩む受の悶々。ラストは先生らしいな~と思いました。

(赤裸々カウントダウン)鰤尾みちる先生
男性の強面は強そうにみえていいやんか、と思っていたのですが、コンプレックスになるらしい。そんな攻の根深い悩みを受の愛が救います。短いなかにギュッとドラマがありました。

(見つめ合う高さで)じゃのめ先生
じゃのめ先生らしい情緒満載の青春(キュンしっぱなし)。アルバイト先の先輩後輩…、のっぽの後輩が先輩を慕って慕って、告白しちゃうんだけど、“俺より背が高いからダメ”…美形のシュンとした表情…可愛くて鳩尾ギュってなる!!かわいらしい見た目に反して、先輩はとても男前でかっこいいです。部屋でくつろぐとき、ベッドの上の先輩と床に座る後輩の微妙な距離感、目線があう瞬間のときめく雰囲気がたまらなかったです。恋が始まる前の2人のちょっと緊張した空気感が最高に伝わるエモエモな掌編でした。ラストはこの終わり方が大正解、余計な演出がない匠の表現、一番余韻が残りました。

まさに、”恋の”はなし

いや~、これ好きでした!!評価しよう♪と思ってこちらにきたら、なんと”つづき”があるとは!そのままポチりました♪
内容を雑に言うと、美貌の拗らせDTと女性にだらしないプレイボーイ(死語?)が恋という化学反応のもとに再生していくというドラマで、まさにこれ、”恋のはなし”だよ!!ってハマりました。そんなわけで、個人的にはすんごい好きなのにアレですけど、正直”つづき”は意外でしたw

なぜ意外かというと、キャラクターのクセがかなり強いかな!という印象だったのです。ただ、彼らがなぜにそういうお人柄なのか?ということについても、流れのなかで自然に言及されていたので、それぞれの態度や愛情表現も私は納得できました。攻は性格悪いし、受は頑ななんですよねw 特にすけべのときの言葉攻めのえげつなさはw、事後に受が冷静になって”引く”気持ちがわかる気がするのですけど、それでも好きな気持ちを持て余す強気な甘えん坊感があってなんだか憎めません。そもそも、だまってもモテてたし今まで積極的に女性を求めたこともないんだろうというところが見えるからこそ、なおさら受に対する執着には萌えました。

一方の受は対処に困るとすぐ心のシャッター下ろす系の人で、今までの彼の経験から防衛過剰になるのはとてもわかるのですが、もっと気持ちを伝えよう、、と何度となくツッコミたくなりました。攻の執着と親友のフォローがなければ、きっと一生シャッター下ろしたまんまなんじゃないか、とすら思えます。ただ、もう攻に対する気持ちは完璧に一目惚れなので、後半に至るまでは切なさと不憫さが交互にきてしまいました。

攻はある意味恋愛DTだったのかなと後から思うのですが、自分の思うようにならない相手にたいしてイライラする気持ち、面倒くさい人だから、できるならもうバイバイしたいのに、どうしても手放したくないという強い執着を初めて感じた、出会いのときから頭から離れなくなったとか、じわじわと感情のかたちを意識していく過程が面白いなと思いました。

書き下ろしの”愛のはなし”で、すけべの時の自分の反応を面白がっているんじゃないか…と、まためんどくさいことを考える受に、”好きだからだよ!”ってキレ気味な攻めの態度がすんごい好きでした。”気持ちだけでいいなんてない、ちゃんと体も”という、とても健全な欲求を吐露する場面が最高でした。そして、締めの一言が素敵すぎ、高久先生のイラストもあいまって”神”以外の評価は考えられない、パンチのきいた名作でした。

おかわりしたくなる可愛らしさ

めちゃくちゃキュートなふたりに癒されました。ピュアッピュアDT大学生が、バイト先のコンビニで、常連のキレイ系訳ありリーマンにきゅんきゅん恋をして、エロッエロの妄想しちゃう…DTの逞しい妄想力と繊細な下半身が愛おしかったです。

前半のエロはほとんど妄想です。憧れのキレイなお兄さんへの好きが止まらない攻くん(実家が米農家ってゆー細かい設定がぴったりすぎてほのぼの♪)の片思い感がいいです。妄想で抱かれる受さんは、DTの脳内キャラなので、もちろん煽ってきますが(靴下止めが最っ高)、現実のスーツ姿にも色気があっていいんです。作者様、リーマンフェチのツボをめちゃ抑えてらっしゃる!と感謝感激。ピシっとスーツ、シャツ腕まくり、上着脱いだ時の腰回りetc…攻くんがときめくポイントでもれなく読者も萌えてしまうのでした。そんなキレイなお兄さんが、パピ●なんか買った日には、当然”あの口で吸っちゃうんだ”のすけべ発想ですよ!!(笑)

受さんがピンチのときに、なぜかいつも攻くんが助ける展開で、後半はあっという間に現実が妄想を上回ることになるのですが(よかったねぇ!と心から祝福しちゃう)、直面する現実にDTの経験値が追いつかなくって大変です(笑)!何度も攻さんのTNKが爆発寸前になるのが可笑しくて…。いや~、、なけなしの理性を総動員して初えちに臨むDT攻が健気すぎて涙が出そうになりました。若葉マーク攻を優しくリードする年上受がまた素敵(受さんも経験豊富ではなさそうなんですが…w)。2人の紳士的な優しさにあふれるスケベに心があたたかくなりました。

電子おまけでは、就活中の攻のスーツ姿にきゅんする受さん、レストランで妄想が止まらない2人が微笑ましすぎました。はぁ~、楽しかった!

兄弟が一生懸命生きている、というお話でした

兄弟萌え(はぁと)って軽い期待で読んだら、めちゃくちゃ切なくて、ディープでした。ぱっと見の明るさとその奥に潜む闇の深さに、もうなんとも言えない気分になります。でも重いだけじゃないんですよね。過去をよいしょと背負って、きちんと前を向いて明るく生きている兄弟の深すぎる絆のお話でした。

設定が摩訶不思議なのに、するっとその世界観に入ってしまえる日野ワールド。互いの居場所がわかっちゃうってなんなん?って疑問を持たずに読めてしまうんですよね。細部がちょいファンタジーなのに違和感がないんです。
セックス依存症の兄の外出先での安否が心配で、だったら俺が相手をする!というDT弟。そんなDT弟への兄からの”How to Sex!" (めちゃくちゃわかりやすくてて勉強になりますw)の場面、大真面目にエロいことをしている兄弟が愛おしくなりました。ア●ルをほぐしながら”今オレは、兄貴の命を救う方法を教わっている”の発言をする弟、最高でした。

他者が想像できないくらい、互いを大切に想っている兄弟のセッススを中心にまわる淡々とした日常です。読み進めるうちに、彼ら兄弟にとってのセックスは、食事や睡眠と同じように、とても正当性のある自然な行為にみえるのでした。そして、そんなに長いスパンが描かれていませんが、今後何が起こっても、何年経ってもこの2人の間に誰かが入ることはできないんだろうな、というところまで見えてくるのでした。

楽しくて切ない、エロいけど哀しい、様々な感情要素がバランスよく配合されている名作だなと思います。

やっさしくてキュート

しっかりエロいのに、ちゃんと可愛くて、なんだか深い、、
本作を皮切りに最近日野ワールドにハマってます。

”女装か…”となんとなくスルーしてた本作ですが、表紙以上に内容が可愛い。しかも件の男の娘よりも、金子くんが!なんっちゅー可愛さや!!という意外性。DTだからってことでもないんですけど、金子くんの国宝級のピュアさ、善良さには、胸倉をぐいぐい掴まれるような強い魅力があり、期待以上にキュンキュンしてしまいました。そんな金子くんをリードするフワちゃんが、見た目に反して男前なのもとてもよいです。

あまり前知識なしで読んだので、後半”リバ”になったときには嬉しすぎて興奮しました!日野先生、わかってらっしゃる!!”リバは優しさ”をモットーとする読者(私)にぴったりなシチュエーション、超特急な挿入初心者金子くんを気遣うフワちゃんが、ポリネシアンを提案するというスペシャルコースな展開には感動が追いつかなくて、もうどうしましょう!?とオロオロしてしまいました。電子で買ったけど紙本も買おう、な神作品でした。