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萌×2作品

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女性raraらららさん

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和気あいあいが楽しい!

ノリとテンポの良さから絶対ドラマCDに向いてる!と思っていたので実現して嬉しいです。キャストもばっちり!

駒田さん演じる徳良さんは明るくうざい!(褒めてます)
でも遊び人を自負してきたかっこよさや、恋愛経験豊富なところ、何だかんだで仕事ができるところ、うざい上司と仕事のできる大人の男性の切り替わりが効いてます。
上司ながら、クールで読めない滝沢の言動に突っ込みを入れたりと本当に楽しいです。

木島さんはそんな喜怒哀楽の激しい徳良さんをひんやりした声でぶった斬っていきます。
序盤の徳良さんへの遠慮のない振る舞いは凍りつくほど冷ややかですが、徐々に徳良さんに惹かれていって、ところどころに本気の戸惑いとか嫉妬が混ざっていく過程が見事。

キャラクターの声は本当にばっちりなんですが、Hの時、徳良さんって結構あんあん言ってるイメージだったんですが、ドラマCDだとかなり控えめで、駒田さんの解釈なのか、演技の指示だったのかはわかりませんが、ちょっと物足りなく感じました。
滝沢の方は原作で見える以上に荒く悩ましげな息遣いによる攻め具合で、クールな滝沢がうっかり本気になった恋に焦る実情がわかってドラマCDならではだなと感じました。

そして何と言っても後半に登場するカツオ。田所さんの熱演が強烈な印象に残ります。フリートークでも話題に上ってました。
カツオのスピンオフあったら面白そうなんですが…キャラ的にもキャスト的にも。

ドラマCDとしては的場さんが登場する続編も絶対楽しくなること間違いなしなので叶うといいなーと思います。
あとこの作品、描き下ろしが入っていません。二人の結構重要なシーンだと思うのになぁ。そこが残念です。

黒髪かわいい受け2作

「さっさとオレにアレ見せな」
「腹ペコ吸血鬼はおねだり上手」
の2つのお話が収録されています。どちらも小さくてかわいい受けです。
表題作は天然で健気なタイプ、同時収録作は関西弁のほだされ受けでタイプが違います。

まずは表題作の「さっさとオレにアレ見せな」。
吸血鬼の茜は先輩の竜樹に正体を知られてしまい、何と牙フェチという先輩に黙っていてもらう代わりに牙を見せてあげる関係です。
茜は血を飲むか、性的に興奮しないと牙が出ないので、日々放課後先輩に呼び出されてはエッチなことをされています。

先輩は俺様でいじわるなんですが、世間知らずで天然な茜をかわいがっていて、オーソドックスなかっこいい攻めと、攻めに身も心も委ねるかわいい受けを楽しめます。
遊び人な先輩の牙フェチから恋愛感情への変化と、茜の先輩への恋愛感情の芽生えにやや説得性に欠けるのが少し惜しいと感じました。

日々エッチなことをされている設定ではありますが、とてつもなくエロエロ!でもないし、嫌がっているのを無理矢理抱くということもないのでその辺りは安心して読めます。
男らしい受け大好きな私ですが、こういう受けらしい受けも大好きだなーと再認識しました。

続いて「腹ペコ吸血鬼はおねだり上手」。
ある日、一人暮らしの三雪の部屋に男が「助けて」と倒れ込んできます。
部屋にある麦茶を所望する男は蒼と名乗り吸血鬼だと言い、なぜかそのまま三雪の部屋に居付いてしまいます。
さらには体液をもらうと言って半ば無理矢理三雪を抱いちゃう。こちらは吸血鬼が攻め。

茜以上に一般常識が欠落していて話が通じないところがあり、自分の三雪への想いにも気づいてない有様の憎めないかわいい攻めなんですが、カバー下にある吸血鬼の生態を読むと、人間を襲うなんてとんでもない!という茜と違い、「生きるためならやぶさかではないが、三雪が怒るからしない」ということなので、ちょっと怖い一面もありそうです。
終盤、刃物を持ち出してきた相手に凄むところなんかにその片鱗が見えます。

描き下ろしは2組のカップルが交流を持つお話で、茜は自分と同じ吸血鬼と知り合えて喜んでいます。
自分を襲って勝手に居着いた蒼とはまるで違う健気な茜を見てショックを受けてる三雪が可笑しいです。
茜たち吸血鬼はそれぞれ理由があって人のいるところに来たそうなので、どこかに吸血鬼だけのコミュニティがあるのかもしれません。

この2組が交流を持ったその後、さらには他の吸血鬼たちが生きる世界など、もっと広げたお話も読んでみたいです。

明るくハッピーなオメガバースです。

「発情ギブアンドテイク」に出てきた朔弥さんとあおクンのスピンオフです。
前作の時点で番になっている2人なので、前日譚になります。

あおクンこと葵はバイトに精を出すフリーターで、頑張って稼いで抑制剤代を捻出しています。
ある日、報酬がいいということで時折参加している「あっちのバイト(抑制剤の被検体)」をするために製薬会社に行くと、そこで一目でαとわかる美貌の男・朔弥と出会い、即座に拉致され、「僕の運命」とうっとりする朔弥に抱かれてしまいます。

ヒート中ではなかったため番にはされず、当然その後の関係も断りますが、「個人的に雇って薬を出す」という朔弥の提案を渋々受け、その期間中は彼からの熱烈な口説きを許すことになります。
自分とはまるで住む世界の違うリッチな朔弥は、それから甲斐甲斐しく葵のもとへ通い、宣言通り熱心に口説く日々。

ただ口説いてくるだけではなく、葵が育った孤児院にも挨拶に訪れ、育ててくれた先生や葵の妹を家族として大事にしてくれる朔弥さんに惹かれていく葵。
同時に、自分と朔弥さんの格差や、実は運命の番ではなかったことなどにショックを受け、関係を確かなものにすることを躊躇う葵ですが、そこは暴走天然ヤンデレタイプの朔弥さんなので、格差なんて物ともせず。
かっこよくていわゆるスパダリなはずの朔弥さんですが、何とも面白い人です。

描き下ろしでは、なかなか妊娠しないことを気にする葵と、おとぼけキャラに見えて実は計算高い朔弥さんの一面が見られます。
中出しはするけど敢えて妊娠しないように絶妙なコントロールをしている辺り、なかなかのヤンデレ成分を感じます。

あおクンのオカン的立場の友人でβの優という人物が出てくるのですが、ヒート中の葵のもとにやってきて、「あおの体がオレが一番知ってんだから」なんて言うものの、あおクンは朔弥さんが初めてなので体の関係はなく。
当初はあおクンを好きな設定だったそうなので、その名残かなーという感じです。
楽しいお話なので、優が深く絡んでくるより、オカンの立ち位置の方がまとまりもいいなと思いました。

発情~の2人には赤ちゃんが生まれていて、α同士のカップルだと思われているだけに驚かれていましたが、朔弥さんとあおクンの間にもいつかそんな日が来るといいなーと思います。

ロリおじさんという扉

生真面目ゆえ、少々疲れがたまっているサラリーマンの京介さんは、部下に勧められ、通勤途中にあるマッサージ店に行くことに。
しかし、受付を終えるギリギリになってしまって入ろうか迷っていると、それに気づいたマッサージ師の朝比奈に促されて入店。

さてこの朝比奈、お店の前をよく通る京介さんを以前から知っていて、見た目も好みということで実は目をつけていました。
そんなわけで、いかにも押しに弱そうな京介さんにエッチな施術をして体から落としていく。
何だか胸を揉まれている気が…から始まり、疲れもあるのか反応してしまう体を朝比奈にたっぷり触られ、何と一話目の本番前に潮吹きという早めの展開です。

その後、何だかんだで通ってしまう京介さんは二度目の来店でいただかれ、熱烈な告白を受けます。
戸惑いつつも、お互いを知り合おうと時間をかけて迫ってくる朝比奈の想いとテクニックに無意識下では落ちている京介さんに、上司から直々にお見合いの話が持ち上がって…というお話です。

腹黒美人なテクニシャンに落ちちゃうおじさんがとってもかわいい。
カバー折り返しで「チョロいロリおじさん」と書かれているのですが、その通り、若々しいというより少女のような可憐さがあるんです。
でも仕事はできるし部下の信頼も厚く、そのギャップがまたいいんですよね。
担当さんからは「幼女」と呼ばれているそうです。確かに。
かっこよくて渋いおじさま受けもいいですが、女の子のようにかわいらしいおじさん受けもいいですね。

攻めは私の好みにぴったりの年下美人腹黒攻めで、最終的には京介さんにかわいがられているという年下攻めの醍醐味も味わえます。
冒頭で京介さんにマッサージを勧める伊豆くんという部下ですが、実は朝比奈の友人で、キューピッド役であったことが後半で明らかになります。
京介さんには敬語で穏やかに話す朝比奈ですが、伊豆には全く違う粗暴な話し方で、また違うかっこいい一面が見られ、色々おいしいキャラクターでした。

オメガバースの醍醐味が味わえます。男ママ最高ー!

シングルマザーの雫斗が出会った高校生αの葉月。
高校時代、レイプされてできた子を一人で産み育てていた雫斗は、αも番も拒絶して生きていましたが、葉月の真摯な愛を受け入れ、晴れて番になりました。

そんな家族の続編です。
冒頭では、雫斗が妊娠した頃の場面が。「子供は似てくる」という言葉に、「誰に似ていても俺の子」で、それを受け入れてもらえないなら番はいらないという雫斗。
まだ高校生なのに、乱暴されたのに、この頃すでに母として強い意志を持っていたことが窺えます。

そして現在、雫斗は葉月との間に生まれた息子・湊を加えた4人家族。
葉月のお母さんにも快く受け入れてもらえて、幸せに暮らしています。
葉月は大学に通いながらホテルで働き、スパダリに磨きがかかるも、見た目はちょっとチャラくて年相応な雰囲気。

湊が生まれたことで僅かによぎる不安も、しっかり乗り越えていく雫斗。
そんな時、高校時代雫斗を犯した先輩・村雨と再会。
しずくの容姿を見てすぐに自分の子の可能性があると気づく村雨ですが、自身の行いを詫びることはもちろんなく、それどころか脅すようなことまで言ってきます。

あとがきに「誰も擁護出来ないクズ」として描かれたとある通りの男です。
高校時代、雫斗は村雨を「郁也先輩」と呼んで慕っていたようで、そんな相手に複数で犯され、何の責任も取ってもらえず、逆に責め立てられるのが悲しいし許せない。
村雨とのことを葉月には隠そうとする雫斗ですが、隠し通せるはずもなく…。
葉月たち家族は強い絆で結ばれているので、極端に暗い展開になることはなく安心して読めます。
一人で抱え込もうとするママを諌めるしずくちゃんも頼もしいです。本当に彼女がいてこそ雫斗は一人で頑張ってこられたんだなぁと。

村雨のお父さんはまともな人のようですが、息子がクズに育ったなりの環境ではあったのでしょう。
仕事ができて、話のわかる人が子育ても理想通りにできるとは限りませんからね。彼ら親子もまた、これからやり直していってほしいと思います。

前作からキーワードとなっていた「男性の妊娠・出産」の捉え方、「男性がママ」であることについても、今作できっちり補完。
「男でも自分の子供を妊娠し出産できる。それのなにが悪い!」と言い切ってくれる姿に感無量。描き下ろしも必見です。
オメガバースの醍醐味として、妊娠・出産・子育て全て含めて大好きで、キャラクター、とりわけΩには子供を授かれることを幸せに感じて欲しいと思っているので、一読者として嬉しい描写でした。

最後は二人の新しい門出。ようやく結婚を決めます。
描き下ろしはしずくちゃんにスポットをあてたお話。早くも娘を送り出す父親の心境を味わう葉月です。
ダイキくんと純さんがまたいいキャラなのでもっと先が見たい!ダイキくんとしずくちゃんはBLじゃないけど、見たい!

前作でも綺麗にまとまっていて未完という感じではないですが、続編となる本作は蛇足に感じることもなく、彼らの幸せをより盤石に感じられる作品となっていました。ドラマCD化も楽しみです!

念願叶う

「ヤンキーの津田くんは生徒指導の増田先生と仲が悪い」でちらっと登場した、「国春」と「トモさん」のスプンオフです。
前作を読んだ時、ものすごく好みの攻(華奢で美人な男前)×受(黒髪がっちり)だったので、絶対読みたいー!と思っていたので念願叶って本当に嬉しい。

こちらは二人の出会いで前日譚になります。
サラリーマンのトモさんは仕事も恋愛もうまくいかず、自信をなくす日々。
その夜も慣れない付き合いで酔って帰り玄関で寝込む。そこに、デリヘルのハルが部屋を間違えてやってきて、遠慮なく攻め始めます。

途中間違いに気づき、後日トモさんへのお詫びを兼ねて食事することに。
トモさんの悩みを聞いたハルは、自分はセックスのプロだし、自信回復の手伝いができるかもと提案。
その夜、ハルに優しく抱かれ、「誰かになろうとしなくていい、トモさんにはトモさんのいいところがあるから、そのままでいい」と言われ、肩の力を抜けるようになるトモさん。

すぐに赤くなってしまうところが、昔の恋人に頼りないと言われたトモさんだけど、一夜を過ごした翌朝、「すぐ赤くなっちゃうの、すげぇかわいいよね」と言ってくれるハル。
誰かにとっては短所でも、別の誰かにとっては長所かもしれない。自分を無理矢理変えることはないんですね。

やがてハルへの恋心を自覚し、お詫びやお客さんとしてではなく、ちゃんとハルに会いたいと思うトモさん。
一方のハルも、後腐れなくエッチを楽しめるバイトが気に入っていたのに、トモさんには何だかそうしたくない自分に気づきます。
気軽な関係を楽しんでいたおかげか本気の恋愛となると不器用なハルに対して、まっすぐ頑張るトモさんが健気でかわいい。

全5話構成で、最終話は恋人になってからの甘いお話です。
ハルはモテる故に修羅場など苦労が多かったらしく、いっそ誰とも付き合わないことにしていただけで、根っからの遊び人という風ではなく、けじめもつけてくれます。
このレーベルではよくありますが、描き下ろしがないのがちょっと寂しい(加筆修正はあるかもしれないです)。

前作の二人は未通で終了でしたが、今作は1話目から本番ありで結構エロいです。色んな体位あり、トモさんが自分で後ろを触る描写も。
連載の分冊版では刻み海苔の薄め修正でしたが、単行本では広い範囲の白抜きになってます(ともにKindle)。
電子でも刻み海苔の時期がありましたが、再び白抜きに変わってしまったのかな。ストアにもよるかもしれません。紙は刻み海苔です。

話が逸れましたが、すでに恋人として年月を経た二人を垣間見ているので、当然まだ読みたくなる。
前作で国春は25歳と言っているので、4年が経過してますよね。トモさんもより落ち着いた大人の男性になっているし、大人な二人の恋愛も見たいなーと思います。