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低温熟成型恋愛

紙になるのを今か今かと待ちつつ、電子でもしっかり購入していた今作、個人的に先生の既刊3冊の中で最上級に好みな表紙でした(そこ?)。

わりとタイプ別な色男同士の恋愛模様。
受けの久遠さんは昔から人目を気にして本当の自分を隠すような、なのにピアスを開けていたりワンポイントタトゥーを入れていたり、隠したいけど暴かれたい、アンバランスな性質を無意識に持っている人。そんな久遠さんの不安定さに興味を持って、一夜を共にしてから急速に惹かれてしまったのが攻めの佐藤さん。

あくまで「一般人らしく」「それなり」でいたかった久遠さんは、佐藤さんと出会って抱かれたことで己の中にあった価値観と初めてまともに向き合うことになる。この久藤さんが中々色んなものに雁字搦めになってしまうタイプの苦労性で、その久遠さんに「隠したい秘密ごと全部好き」とことあるごとに言葉で、態度で示してくる佐藤さん。じわりじわりと心を許し始める久遠さんが(分かりにくいけど)いじらしい。

薄井先生の描く男性の身体の曲線美が好きすぎるのですが、ストイックな画風のわりにしっかり男性らしい体躯を維持しているし、致す描写も女性向けらしい適度なエロさがすこぶる上手いし美味い。身体を密着させる構図が多いのは先生の好みでしょうか、魅せ方を知ってるな!と毎回感嘆します。

大きなイベントがあるわけでも、すれ違いや葛藤があるわけでも(久遠さんはわりとずっと葛藤してるけど)なくて、メイン2人が焦れ焦れとくっくつ過程をニマニマしながら眺める感じ。低温熟成、熱く燃え上がるというよりは、心と体の奥深くからじくじく熟れて溶けていくような、時間をかけて成熟していく恋模様をしっとり描いたお話。

薄井先生らしい穏やかにゆっくり恋と向き合う作風で、今回も安心して萌えました。

しゅきしゅき両片想い

かさい先生のマンガは欲望にひたすら忠実な感じがして好きです。


愛が重すぎて光と闇の両属性を併設してしまったような顔のいいワンコ攻めと、攻めへのクソデカ感情と自分への劣等感でがんじがらめ故にツンツンデ…(レ)な受けの、ガツガツにエロエロなのに焦れに焦れて拗らせまくった両片想い。これは…………ッ 焦れる……ッッ!!

ハッピーエンドなんですけれど、かさい先生特有の絵柄と手書き文字とコマ割り構成によって何故かそこはかとなくダークな雰囲気が漂っていました。 一歩間違えたらメリバエンドも辞さないような2人なだけに、最後の最後で出てくる「2人で死ぬか?」という問いかけが不穏で……ボロボロ泣きながら一度も清司を責めない籠目、その一途さが逆に少し怖かったりするのですが、結果的に見て「でも、幸せならOKです」という感じ。あとマネージャーがめちゃくちゃ有能。
スタートからとっくに両想いなカップルなので、4話あたりから5話あたりにかけての不穏な空気を除けばわりと頭空っぽにしても大丈夫なお話だと思います。ゴリゴリにエロいので、そこそこストーリーも欲しいしエロも欲しい欲張りハッピーセットな人も楽しめるかと。

ところで、2度おもらしプレイ(プレイ?)がありました。気にするほどリアルなものでは無かったのですが、それっぽい描写が苦手な方は気をつけた方がいいかもしれないです。
私は楽しく拝読しました。

Dear Door 1 コミック

Pluto 

序章

表紙に惹かれて購入。
あらすじに「深く交じり合いーー……」と書かれていますが、本編でのいわゆる「交じり合い」部分は精神部分に物理的にねじ込まれたような感覚だったので(表現が難しい)、この巻にはこの2人のそういうアレなシーンは一切ありません。最後ちょっと襲われかけるけど未遂です。

お話は、現状わりとしっかり現代ファンタジーな悪魔×警察官。受けの警察官の彼は過去に彼女を亡くしているようで、おそらくまだ傷心中。名前が日本人らしからぬキラキラさですが慣れればどってことないですね。
とにかく非常に絵が綺麗で、画力の高い作者様のよう。そのぶん、悪魔やそれを取り囲む異界のヤツらのビジュアルのインパクトがけっこう凄まじいです。目がぎょろぎょろしてたり……血が飛び散ったり……フルカラーなのも相まって結構な迫力です。でも読みやすい。

気になって検索かけたのですが、どうやら日本では単話配信されるアプリ等は無いようで……ざんねん…………韓国の方ではわりと進んでいるようで、1巻の段階で全く色っぽさが見えなかったぶん続きが非常にきになります。
日本でも配信してくれーー!!

梅雨晴れのハッピーエンド

読み返しました。

初めて読んだ時、これはもうよっぽど読み返すことは出来ないだろうなあと思ったのを今でも覚えています。物語が厚く、キャラクターの人間みが深ければ深いほど起承転結の「承転」がどうにも不穏になってしまって、今作は正しくそれだったからです。

洋春の今彼である夏朗さんがあんまりにも「いい人」で、いい人すぎて引きずるんですよね。このお話の中で切り捨てられてしまった人がいるのを知っているから、すごく好きなお話なのにリピート出来なくて。

スピンオフとして「オーバー・スコール」が出たことでようやく全ての物語が完結してくれて、やっと安心して読み返すことが出来るようになりました。
今から初めて「ワンダー・ボーダー」を読む人は、悪いことは言わないからスピンオフ「オーバー・スコール」も一緒にレジに持っていった方がいい。

さて、物語としてはわりとよくある再会ものですが、そこに三角関係としてメインのうち片方(受け)に「非常にいい人」な今彼がいる、という最高にして最強に悩ましい設定。未だかつてないほど順風満帆なカップル、珍しい「メインの攻めが間男」になるタイプのお話です。つまり物語に出てくるメイン2人の絡みは8割浮気描写だと言うこと。確かに浮気メインの話になってしまってるのですが、不思議なもので凄く純情で純愛。
正直、和秋の性格や立場、振る舞いは好き嫌いが分かれそうなのですが、一貫して彼はずーーっと洋春のことをただ好きなんですよね。そして洋春もまた葛藤しながら流されて抱かれて、あんなに良い彼氏がいて最低だと思う人もきっといる。でも、洋春はそれこそずっと、本当に長い間蓋をしていただけで、和秋のことがただ好きだった。このお互いへの矢印のブレなさがあるから、こんなにも爛れたストーリー展開なのに切なさと純愛を見せるのだと思う。

何度も言いますが、今作はスピンオフを横に置いてやっと何度も繰り返し読める良作になります(個人の見解です)。スピンオフまで合わせれば、文句なしにハッピーエンドが約束されます。

なんたって上田アキ先生の長編ですから。全てはそこです。

後にも先にも女装である

作者様が某ジャンルの大手サークルとして出していた本を可能な限り買い漁っていたライトなファンでしたが、知らないうちに商業で漫画を描かれていてびっくりしました。
確かにそうして見ると金髪で仕事の出来るちょっと上から目線の年下(ハイスペ)×お人好しでいい人な純情かわいい年上(わりとおじさん)というカップリング……なるほど、この方の二次創作でのメインCPを考えると言わずもがな、十八番ですよね。迷わず購入。

4.5話と言う短さながら設定の上手さからか無理矢理感もご都合主義も特に感じることはなく、わりと重いはずの過去をことさらあっさり書いたことで無駄なく話が進んだように思います。それぞれに悩みや葛藤があって、お互いが知らず知らずのうちにその葛藤を受け入れ、或いは癒して、きちんと恋をした。
女装おじさんの白さん、ぶっちゃけ最後の最後までビジュアルは本当にずっと可もなく不可もなくで、でもそれを「かわいい」と笑って愛してくれる玄と2人でいるシーンは何とも言えない可愛さや愛らしさが芽生える不思議。確かに可愛いな?(??)と半強制的に脳が受け入れてしまった感。

終始女装でのえっちで玄くん、スーツの白さんは抱けないのかな……?と一抹の不安を覚えてしまったけれど、この2人は互いに「女装」という概念が必要不可欠なのだろうなとも思うし、たぶんこのストーリーにそういった「女装ではない自分は云々」みたいなテーマはそもそも組み込まれていないのだと思う。あくまで「女装した男が好きな男」と「女装が好きな男」がある意味必然的にたまたま運命の出会いをして、ハッピーエンドを迎える。紛れもなく「女装BL」です。

あと余談ですが白さんは「えっちな女装おじさん」ではなく「女装おじさんがえっちになる」タイプのおじさんです(おじさんを強調するけど本当にわりとおじさん)。しかもちょっと年相応にくたびれている。そんなおじさんが、「女装のまま」「えっちになる」です。同じようでかなり違う。個人的「似合わない女装おじさんBL」第一位です。

ハピネスエロ

1〜100までとにかく可能な限りセックスしようぜ!話はそれからだぜ!みたいな話。未だかつて無いほどに振り切ったエロ重視、いやむしろ物語が後からやって来たみたいなエロの化現。

それでも一応ストーリーはあって、確かにヤッてるだけなんだけどヤッてるだけの中にもそれなりにきちんと気持ちがあって、予定調和な感じは否めないながらも後味は悪くありません。
メイン2人も(申し分程度のすれ違いはありつつ)常にラブラブだし清々しいほどにとにかくお尻とち〇こでのコミュニケーションが多いこと多いこと。1話につき1エロの作品は近年めずらしくありませんが、この作品は「1話につき9割エロ」です。読み手のエネルギーも半端ない。

人間関係とかストーリーとか情緒とかそんなもんは二の次や!!とにかくハッピーエンドの約束されたエロエロが見たいんや!という特攻型光の腐女子の方にはうってつけだと思います。