今回のだかいちはただもう「じれったい!」の一言に尽きます。
何故なら、いつもの「ちゅんたか」のドタバタが見られないから。
『万年発情天使のちゅん太が高人さんを追いかけて、高人さんはツンツン拒絶しつつも最後にデレて絆される。』これが「だかいち」の様式美だと私は思っていて、この展開を楽しみにコミック買っているのに、一体、なんでこうなった。
7巻のちゅん太は毒が抜けてしまい、まるで天使様のよう。でも、何かをずっと我慢しています。そして、高人さんに手を出さない!!手を出しても高人さんが嫌がるとすぐ止めてしまう。そしてちゅん太らしくない刺激のないミンピュアをボリボリ食べてストレスを発散していて…。
セックスレスになってしまった事をなんとかしようと女性誌を読む高人さん(なぜに女性誌?)。自分からエロ方面に動く珍しい高人さんを見られたのは嬉しかったけど、そこですら寸止め。読んでいるこちらまでストレスが溜まります。
ウサ×アリは本当に短編のスピンオフでよかったかなと。本編の大事なページをあんなに割いて描く必要はあったのか(いや、個人的にはああいうお話好きは好きですけど)。
以前桜日先生が「だかいちは周りのキャラがいるからこそのだかいち」とおっしゃっていて、他のキャラも大事にされているのはわかるのですが、今回はあまりにもちゅんたか不足が酷すぎた。先生が描きたいモノと読者が読みたいモノが微妙にズレてきちゃっている気がしました。
それから、イワノフ、必要でしたか?私にとっては全く必要ありませんでした。ただ、彼の登場によって綾木がより美味しいモブになり味が出てきたので良かったなと(笑)。
「血の婚礼」の写真撮影のシーンは素晴らしかったです。2人の芸能活動中のシーンがもっと増えると嬉しいな~。
3つのテーマ(ちゅんたかのセックスレス・ウサ×アリ・イワノフ)を盛り込み、読者を飽きさせないよう配慮した結果だったのかもしれませんが、話がばらけて読み辛く、「あー、面白かった~!!」と手放しで読める一冊にはならなかったのが残念です。
中立にしようかとも思ったのですが、次巻に期待をこめて萌×2評価とさせて頂きました。
8巻では、またいつものちゅんたかが見られますように。お願いします!!!