クリボウさんのマイページ

萌作品

女性クリボウさん

レビュー数0

ポイント数1

今年度570位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

できる大人の恋の不器用さ

「巨根受け」好きなんでありがてぇ。

突然あらわれた年下に性癖を見抜かれ、体ごと翻弄される大人の恋。
体格のいい受けが感じさせられすぎて頭が追いつかないイキ顔が色っぽかった~。
絵柄同様、サラッと綺麗にすすむなか、目を惹く表情があって読みやすかったです。

■葉瀬直人
有名予備校のカリスマ講師。
容姿と巨根で相手には困らないバリタチ…が実はガン堀りされたいネコ。

普段、仕事のできる余裕たっぷりな直人がひとまわりも年下の勇吾と強引にはじまった関係に混乱しながらも惹かれる気持ちを恋と認められずジタバタする様子が可愛い。
大人の恋の不器用さを感じます。

■安藤勇吾
帰国子女のハイスペ高3。
カリ高と持ち物もハイスペ。
雑誌の表紙の直人の表情から「受の香り」を感じとる恐ろしい子(白目)

身体の意思はハッキリしてたけど気持ちの意思表示がなかったから直人がもだもだしちゃったけど、初めてキスをされたときの笑顔は年相応の可愛さでした。

ただ、私自身があまりこのタイプが刺さらないので「 一途」には見えづらかった。
表紙の直人に興味もつ▶日本に転入▶直人を探しまくる…行動力なんでしょうが、強引にしか見えなくて残念。

Mっ気のある直人だから相性も良かったけど、相手が8年ぶりに受ける尻ってわかっても躊躇せず突っ込むってどうなの…。
「ガマンとかしないから」じゃねーんだよ。って思ってしまった。お尻は大切に。

■安藤勇樹
勇吾の兄。アテ馬になるのかと思いきや酔っ払って帰って行った出オチな人。
天然っぽくて堅そうなタイプが乱れたら面白そうなのでスピンオフで読みたい。

■マスター
直人行きつけのゲイクラブのマスター
直人との出逢いの話が好き。
細マッチョな二の腕が綺麗なオネェ言葉で「アンタの無様な話大好き」等、クスッとくる名言の数々を披露。
巨根をエサにジーナを落とす。

■ジーナ&カオル
ジーナ:ローライズから覗くヒップラインが綺麗なネコちゃん。
素直がすぎるナマイキ風味だけど根はいい子なパターンか?
ちゃっかりマスターの恋人におさまる。

カオル:ジーナの友だちでふんわり可愛い系。
おシリでイッちゃえるけど、タチもイケる貪欲なタイプ。

*******

直人目線で進んだので、勇吾の気持ちの部分がイマイチわからなかったのですが続編があるってことでもう少し「深掘り」されることを楽しみに待ちます~。

薄味。

「運命の番」が親同士の再婚で義兄弟として出会ったお話。

いやぁ、兄弟って本当にいいものですね。
って作者様も仰っているし私も大大大大好物なんですが残念。
ワシワシ食べるにはオカズの味がイマイチもの足りなかったです。
タイトルほどのパンチはなかったです。
ウェディングな表紙からもっと大人を想像しちゃってたんですよね…これも誤算でした。自分のせい。

個人的に近親恋愛ものに何を求めるかというと背徳感~罪悪感です。
ぶあつい、どーやっても溶けないような氷山みたいな「後ろめたさ」を愛と本能でじわじわ溶かしていく過程やバッキーン!って割ったりする瞬間が読みたい。

義兄弟、オメガバース、プチっと毒親母、とこれだけ設定が揃っているのに、ものわかりのいい父親の笑顔とひと言でスルーっと大団円は不自然だなぁと思えてしまいました。
お母さん流されすぎ。

光希の友だちの「ブラコン」や「おにいちゃんっこ」という発言から想像はできるものの、幼少からのエピソードがないので光希が恵のどんな部分に惹かれていたのか伝わらない、恵同様「発情にアテられただけじゃない?」という消化不良を起こし気味。

セックスおぼえたてのお若い感じで何度もイタしているので湿度は高い1冊でした。
恵のふっくらした地区Bと乾く間のない突き上げたおシリがいやらしくて良かった。
体の線に色気がある絵柄は好みで、この絵柄でなければ中立でした。

■恵(Ω)
綺麗なお義兄さんは好きですか?って囁かれそうな感じのおとなしげな美人Ω。
Ωだから、という以前に母親から精神的虐待をされていそうで自己肯定感低め。
自分を愛してくれる光希がいることで、逃げずに前向きに考えるきっかけとなる力強さを持てたのは良かったです。

■光希(α)
無邪気な弟。
エプロンして朝食作る偉いDK。
しかも美味しそうなバランスよい朝食すばらしいし、消化の良いものも作れるとか最強か。
でも高校の卒業式に義兄ちゃんを教室に連れ込むのは大人と言わない(笑)

**********

ものわかりのいいお父さんで良かったね。
ハピエンなんだけど、後味すっきりって気持ちにはなりませんでした。

密と徒花 コミック

直江犀 

もう一花咲かせて!

バッチバチの三角関係(3P含めて)を楽しみにしていたので、あっけなく終了で残念。
全体的にもうひとツッコミほしい印象でした。

「徒花」って咲いても身を結ばない花のことだそうです。
八神が夏維にした行為は夏維のカラダに快楽という花を咲かせることはできても「愛情」という実を結ばなかったってことですよね。
対する巽は夏維から溢れる密(蜜)を味わうことが許された存在って思うとタイトル好きー。

■松永夏維:気丈で健気なお花屋さん。
無垢で一途な姿が災いして八神に目をつけられてしまう美青年。
表紙で美尻を晒しているが帯の花が上手くカバー。
■巽正宗:夏維の店に通う強面俳優。
夏維を白い花に例えてしまうポエミーな一面をもつ不器用攻。
■八神士郎:ヤクザ。借金のカタに夏維を抱く
虚無な瞳のド変態。愛の意味を知らずにいる愛飢餓難民。
■蘭丸:八神の部下でカラダの関係あり。
八神Loveが初見で見てとれる正直フェイス。

自分を育ててくれた大切な叔父夫婦が遺してくれた花屋を護るために自らの体を八神に差し出す健気な美青年:夏維を巡る絶賛売り出し中の俳優:巽とヤクザ:八神の牽制合戦。

何を求めているのかよくわからない八神が混じったことで、それまで無邪気な関係を築けていた巽が夏維への想いに勢いをつけて不器用に形作っていく姿が良かったです。
ある意味、煽られてしまったわけですが結果オーライ。
八神が「趣味」を越えて夏維に執着するのが見たかったんですよねぇ…八神の部下:蘭丸も交えての一悶着を楽しみにしてたので、ヤクザにしちゃぁものわかりのよい八神に肩透かし。
ヤクザといえば拗らせ愛だと思っている民として不完全燃焼なのか、、

八神という男は相手の「負の感情」を糧に生きてるみたいな感じで夏維はなかなかそっちに転ばないし、巽に対しても夏維を利用して同じように「負の感情」を引き出そうとしているのがありありなんですよね。
愛情を知らない人間が焦がれてしまうパターン。
おそらく蘭丸がそんな彼の懐に入り込める唯一の存在なんでしょうね。
このCPでおかわり!と言いたい。

夏維の迷子みたいな瞳、巽にだけ開かれた満面の笑顔が可愛いです。
年相応の無邪気さでジャレついたり、艶めかしいスタイルで巽に跨ったり…お約束ですが、ギャップがたまらないです。
濡場のうるうるな表情が巽をエロオヤジにさせるのには納得!

巽は夏維が「夏維そのまま」の顔でいられる相手で不器用な優しさは夏維を癒し、八神からも護りきる皇帝ならぬ騎士ぶりを発揮したのに八神の色が強すぎて少し勿体なかった…。
過保護で心配性な姿がもっと見たかった。

猪突猛進気味のウサギ、オオカミに求婚。

発情もいろいろ設定があるんですねぇ。
満月による発情期(ムーンヒート)を起こす「オオカミ」×「ウサギ」はお互い、その体質じゃなきゃ満たされないって設定、面白かったです。

天涯孤独のオオカミ:戌丸晨(シン)はウサギ:嵐尉(らんじょう)のヒート対策兼世話係として神林家に召し抱えられています。
神林家はオオカミを輩出する血筋とされていますが、嵐尉はウサギ+婚外子ということでおミソな状態。
そんな孤独な嵐尉が体質ごと包んでくれる晨を慕うのは必然な気がします。

特異体質から家族とギクシャクした挙句、死別した晨にしてもひたむきに自分を追う嵐尉には庇護欲を越えた愛しさを感じています。
でも、自分の役目を認識すると嵐尉のように素直に愛は口にできない。
そこへきて自分を拾ってくれた嵐尉の父に発情期関係なしの「行為=好意」がバレて身を引こうとする展開。

年を重ねるにつれて、恩とか思いやりが絡みついて素直に手が伸ばせない。
どんなに想っていても、嵐尉にとってどうすることがいちばんの幸せかと思っての決断もなかなか通じない。

嵐尉といえば、晨からつき離されて、父親に諌められ、諦めてお見合いをしたものの、晨にあけられた心の穴は晨にしか埋められないことに気づいて、父親を説得にかかり、ひとり暮らし開始して晨を迎えに行く…ってグイグイ突き進む姿はウサギじゃなくてイノシシかよ?という行動力。
年下の醍醐味ですけれどね。

晨と嵐尉は体質的なものを補う共依存のような始まりでしたが、精神的な弱さを補い合うことも幸せとプロポーズする場面には新しい関係性に期待してしまいます。

タイトルの「月が欠ければ恋は満ち」ってここへきて威力発揮ですよね。
月の満ち欠けに左右されない想いを成就した生真面目な心優しいオオカミと気の強いウサギ。
初読時はサラッとして物足りなかったんですが、再読を重ねる毎に、愛されたがっていたウサギがオオカミを護ろうとする成長記として面白く読めました。

佐崎いまさんと高瀬ろくさんの作品ということもありますが、これリバでもイケそうじゃない?って思っちゃいました。