■密書でござる
淫らなミッションをこなすべく絶倫家老と若殿の間を往復する隠密の間接3P。
常日頃、時代もの読みたい~。と雑誌のアンケに書くほど時代ものスキーですが、この角度でくるか!と斬新な設定に感心しきり。
あはは!と声出して笑えます。
隠密の沼助は仕える藩の家老から江戸の若殿への密書を預かった際に「これも伝えよ」と抱擁される。
抱擁を「重要な暗号」と判断した沼助は若殿へ密書と抱擁を伝えたところ、若殿から接吻を家老に伝えるよう命じられて…
秘密の暗号がだんだん過激になり、フィジカルは家老×隠密×若殿だけど、実は家老↔若殿の妄想を焚きつける着火剤としていいように使われているイメージ。
忠義と疑念に混乱しつつ、さまざまな艶な無理難題を真面目に遂行しようと奮闘する姿にニヤニヤがとまらないwww
疑えよ!でも魂魄は喜んじゃってるな!ってツッコミながら読んでしまった。
若殿の事後のおくれ毛がなんとも、なまめかしい。
座り方もなまめかしい(笑)
ご家老、元気すぎる。
部下の名前を敵に晒しちゃう隠密のおかしらとか、妖しげな舎弟:錫虫(美形)とかキャラクターがよくて会話も面白いので、続編でたら読みたい~!
*****毛量注意*****
ジャケットではつるるんとしていますが、沼助はなかなかのモッサー毛量。
すね毛フェチの方にはご覧いただきたいですが、苦手な方はご注意ください。
■白椿
昔馴染みの同心:久兵衛、義賊:喜久蔵、白椿屋敷に住む雪之丞のファンタジー。
作者さんの美しい絵柄を堪能できる逸品。
満月を背に屋根に腰を下ろす喜久蔵の静謐な麗しさよ。
気安い距離感に秘めた(ダダ漏れだけど)喜久蔵の一途な想い。
まっすぐな気質ゆえに譲れない義賊としての信念ですら、どうせなら久兵衛の手柄に…ってのがね、もう最高!
雪之丞も可愛かった~!
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1冊の前半でめっちゃ笑わされて後半、ぐっと涙こらえてと情緒乱れまくりで最高でした。