カモミールおばさんさんのマイページ

中立作品

女性カモミールおばさんさん

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涙なしに見られない。

大変に、美しい情感たっぷりのお話でございました。
神評価が高い理由、わかります。
さすが、凪良作品。

作者自身も書かれていましたが、同時収録作品は好みが分かれるらしいです。
私はすごく好きでした。本編より、こちらのほうが涙腺崩壊でしたね。

とにかく、鬼美しいんですけど、私は冒頭から内容が受け付けなくて、どうしてもページを捲る手が止まりがちに。
受け付けないというのも、生理的に無理!とか文体が合わない!とか、そういうのではなく、これはいろんな経験をしてきた大人には刺さるのではないでしょうか。
つまり、経験則から必要以上に心に来るというか…。
ツラいの一言でした…。

なにもかも投げ出してしまいたいほどツラい目にあったのに、そんな投げ出す程バカになりきれない30代半ばがうまく描写されていて、心臓が痛い。

人間性の描写がずば抜けている凪良作品ならではの、クオリティでした。
最後は本当に涙が止まらなかったです。
どうしたら、こんな美しい作品を書けるんでしょうか…?

一貫して、つぐみの想いが宙ぶらりんで、ずっと痛い痛いツラいツラいを抱えて読んでいたのですが、最後のスイート・リトル・ライフで救われました。いや、救われたというか、とにかく涙が止まらなかった。
涙なしに見られない本です。

童貞攻めの良さはめちゃくちゃ評価したい!

表紙の黒髪が受、桃色髪が攻です。

ワウチューブという動画配信サイトの配信者たちの恋物語。

攻めは、夢太くん。
女性に人気の王子系。柔和な雰囲気ですが、男に僻まれすぎて、性格が歪んでしまった裏を返せばピュアな男の子。
モテる夢太くんに対して喧嘩腰で来る男の子に対して、そりゃある程度の経験がなければ心が荒むのもわかります。

そこで、今回の受のお兄さん、楠さんの出番です!
楠さんは、まっすぐな性根の好青年。
腐って燻っている夢太くんに、どんな嫌味を言われても屈しないし、プラスに受け取る天才。
この子、たぶん、ストレス溜まらない。
そのあまりの好青年ぶりに、夢太くんもだんだん絆されて、好きになっていきます。
こりゃ、好きにならない方がおかしい。
わかるよ、わかる!夢太くん!
こういう、何も否定しないで、ありのままを受け入れる姿勢を持つ男って、令和だなって思いました。

ところで、中立になってますが、ドラマ性がもう少し欲しいなって思っての評価です。
2人がお近づきになって、偏屈な夢太がまっすぐで自分を決して否定しない楠に落ちるのは当然かなと思います。
だって、自己肯定感高くなりますもの。私だって、楠さんのこと好きになっちゃう。むしろ、嫌う人いる?って感じです。

そういうとこのキャラクターの組み合わせは抜群に上手いと思う反面、そう言う性格の人に惹かれる夢太に葛藤も事件もなく、すんなり当てはまってしまったところに「サラリと流れてしまった」感が否めず中立というボタンを押させていただきました。

ただ、私がドラマチックなBLが好きなだけなんです。申し訳ない…。

ストーリーとしては、かわいい顔した男の子たちが仲良くなっていく過程や、恋を自覚していく過程、デートを経てカップルになるまで十分なボリュームだと思います。
デート誘ったあとの楠さんが、なかなかの誘い受けでした!
あと、えっちしーん!ここはなかなか良かったんですよ!
なにせ、夢太くん「童貞」なんで。
挿れてないのに、イッちゃいます…!!
これぞ、童貞の旨み!!
楠さん、えっちなお兄さんなんで、仕方ない仕方ない( ˘ω˘ )
普段、えっちとは無縁そうな健康的男子って雰囲気なのに、あれはズルい。マジ、ズルい。

日本の性教育について考えさせられる。

スピンオフと知らず読みました。
半分くらいまでスピンオフと気づかなかったので、たぶん初見でも読めます。

ただ、キャラクターの人となりを知らず読み進めていったからなのか、どうしても受の草太が3歳児で小学生男子並みの知識しかないことに違和感を拭えず中立にしてしまいました。
身体は大人だけど、精神は小学生の純真な男の子に手を出す陰陽師にモヤッとしてしまって…。

最初は式神として半妖の草太くんがどうお仕事するかに終始してるんですが、途中から情操教育と性教育が入り込んできました。

曰く
「好きな人とセックスはするべきである」

知識が小学生の草太くんには、まず「好き」という感覚がよくわからない。
セックスは学校で習ったけれど、それは行為自体を指しており、精神の部分について論じてくれているわけではない。
そして、妊娠しないように、男女のセックスについて教えられる…。
最後まで読んでみて、私は日本の性教育について、考えさせられました。

待宵の鬼 コミック

露久ふみ 

設定に比べて、物語があっさりしすぎていた

鬼とか妖怪引き寄せ体質とか、設定がすごく面白そうだなと手に取ってみたのですが、なんだか物足りなく感じてしまいました。
冒頭の大正ロマン的な世界観も素敵だっただけに、期待を勝手に大きくしすぎてしまったところはあります。

巴という女性がキーワードになります。
攻である「まる」の真名を奪った方なんですが、その人との話を聞く代わりに受の鈴鹿実はおのれの身を差し出します。(つまり、食事……精気を奪う…ックスです)
この巴とまるとの関係性とか、実の恋情とか、もっと掘り下げて見てみたいなって気がしています。
そして、まるも真名を失っているのに、めっちゃ強い。真名失った意味。

上下巻とかで、じっくり物語を進展させてほしい気がしました。設定はおもしろいのに、物語があっさりしすぎていたかなって思いました。

不完全燃焼でした。

めちゃくちゃネタバレです。
その生い立ちからα嫌いのΩと忘れられない人がいるαのお話。

お互いの譲れない点、
・αが嫌い
・忘れられない人がいる

ここをどうやって着地させるのかが、見どころかなと読んでおりましたが、終着点が結局一緒にいてキュンとした。お互いのいいところに惹かれたってところで終わってたので、不完全燃焼でした。
いや、お互い良い人だし、良い子なんです。
その人となりに惹かれるってのは、しごく自然なことだと思います。

続きがあれば読みたいかなって思いました。
なれそめを駆け抜ける物語でしたが、私としては彼らの今後が気になります。

ストレリチア コミック

ゆいつ 

推しと付き合って生きていく話

ホストクラブのおはなし。
受の太鳳ちゃんが、憧れのホスト天国神(アマグニジン)、現ホストクラブ運営サイドのチカさんとラブラブになるお話です。
憧れが強いからチカさんにメロメロなタオちゃん。チカさんはそんな好き好きオーラ出しまくるタオちゃんに段々惹かれていきます。
推しと付き合えるっていう夢のような展開。当て馬も特になく、推しとラブラブしているのをただ拝ませていただける至高の一冊だと思います!

中立にした理由は、漫画というかイラスト的な綺麗さだなと感じてしまって、いまいち漫画読んでる実感が湧かなかったため。
一コマ一コマがひとつの絵画みたいで、ほんと美麗なんですけど、淡々として見えてしまったというか…感情が読みづらいので感情移入して読めないのが、いまいち萌に繋がらなかったかなという個人的な意見です。

地獄の入り口

とりあえず、今3巻まで読みましたが、幸せな時間が短すぎて辛いです。
個人的に幸せハピハピエンドが好きなので、こちらの作品はほんとにもう試練試練試練幸試練みたい仕上がりでして、長く続いてるし面白いんだろうって、気軽に手を出したこと後悔してます。
続きが気になりすぎて、現在出ている巻あらすじを読みましたが、この先も苦難と試練と困難が続いて行くと思うと手が止まってしまいます。

ただ、オリジナルの世界観で、作り込まれてて、めちゃくちゃ面白いんですよ。読んでる最中は、私も王鱗学園の生徒のような気持ちで生きていけるんですけど、主人公2人だけでなく取り巻く人々も誰一人幸せじゃなくて、もだもだします。
それだけ、犬飼先生の世界観が秀逸ということです。

繊細な絵柄、雰囲気がとても良い

繊細な絵でした。
なんとなくですけど『赤坂、25時』に通じるような絵柄。
けれど、時に可愛い雰囲気も入ってきて、全体的にふんわりのかわいさがあるけど、清廉さもある作品だったのではないかなと思います。
お互い想い人というか、攻・大河には彼女が、受・槙原には長年片想いしてる親友がいますが、あることをキッカケに気持ちが近づいていきます。
けど、この想い人の存在が2人を邪魔して、なかなか思うように話が進まない。いわゆる、すれ違いラブってやつです。

以下、ちょっと感じたことを。辛口ってやつですので、ご不快に思われる方は見ない方がよろしいかと。
私がこの作品で評価できるのは、絵柄だけかなと思います。まだお若い作家さんでしょうか?物語を描き慣れていない感じがしました。
同人誌のような急な展開がちょっと受け付けなかったです。
キャラの作り込みが浅いのと、ご都合展開で話がどんどん進んでいく。無駄とまではいいませんが、少ししか出てこない保険医のキャラクターが本来のキーキャラであるはずの誰よりも濃い。濃すぎて気になるけど、受・槙原の髪の毛をセットし、一悶着あったあと学校の廊下を足速に歩く攻・大河にぶつかられ、槙原にもぶつかられ受け止めるも「何泣いてんのよ」と言うだけなんですけど、濃いんですよ。とにかく。キャラが。
クライマックスで大河を追いかけるシーンも情緒に欠けるというか…こう言う時はこうするという物語の定型をそのまま入れ込んだ感じがしてしまって、そこまで気持ちが盛り上がらなかったです。
キャラクターの作り込みが浅いと先述しましたが、細かな設定は特典につけられた「キャラクター設定」から見ることができるんですが、それをうまいこと物語上で活かすことができていないのかなと。
例えば、同居初日で「セックスの練習をさせてください」と彼女もいる男子高校生が申し出るかな?とか、どうして大河が優等生なのかを叔父である京也からサラッと一コマで説明されてしまうところとか、クライマックスで今までの穏やかな槙原からは考えられない男気が突如として溢れ出たり等、ついていけない展開が多かったな、と。

ただ、2巻も出て、人気もある作品であることは確かです。
雰囲気がとても良かったと思います。言葉では説明できない魅力があったといいますか…。すごい上から目線みたいな物言いをして恐縮ですが、2人の恋の行方を自然と応援したくなる魅力は存分にあったと思います。

かわいい絵にバニーボーイ

どこにでもいる普通の青年がある日、不幸に不幸が重なって、勘違いからバニーボーイとして働くことになるお話。
だいぶライト目で、さくっと読めました。

バニーボーイとして働き始めるんですけど、本人にその気はなくて、たまたまオーナー(攻め)に見初められて、あとはノンストップボーイズラブって感じです。
絵もかわいいし、とっつきやすいストーリーです。難しいことは何もなく、受けのメグと攻めのオーナーがどんどこ恋に落ちてく様を享受していればいい、ライトな仕様。

なにも考えたくないときに読むのをオススメします。精神落ちてても、普通に読めるコミカルさも完備。1話1エッチくらいだけど、えげつないエロでもない…あ、尿道攻めはありますが痛くなくて、むしろラブラブプレイが拝めます。

喧嘩上等、強い雄同士の恋愛模様とは

読んでみた感想は「BL…?」って思いました。ちゃんと恋して、ラブにはなるけど、きゅんとか甘酸っぱい!恋!とかではなくて、どっちかっていうと攻のハルカが受のナルミに漢として惚れたみたいな感じ。
喧嘩がキーワードだけど、決してケンカップルではないから、そういうのを期待してたら回れ右。伝説の漢に惚れた男の話なんですよ、とにかく、そう言う感じ。

喧嘩好きだけど、ゆる〜い感じの男子ハルカくんが、5年前まで高校のトップ張ってた伝説の漢で現在新米教員のナルミ先生にタイマンを挑むところから話は始まる。
もちろん、先生がそんな話を受けるはずもないけど、突然殴りかかるハルカ。受けざるを得なくてつい手が出てしまうわけだが、殴られて気絶する前に見たナルミ先生が超絶キレイだった。
ハルカだけをガツンと見てくるあの目をもう一度見たいけど、二度とタイマンなんてしてくれないだろうナルミに喧嘩を教えてくれるよう依頼する。そうこうしてるうちに仲良くなっていくんだけど、この仲良しがラブに発展するのが急展開すぎるなって感じてしまいました。

ナルミがゆる〜い系喧嘩好き男子高校生で、相手は元伝説の漢といえども教員、これはなかなか恋に発展させづらい。
それを差し引いても、急にナルミが憧れから恋に転がるのが難しい流れだったなって思いました。

硬派の不良って感じがすごく好みではあった。ゆる〜いけど喧嘩好きで、高校の番張ってるハルカくんも好みだな。

でも、恋愛モノとして見た時に物足りなさが勝っちゃったかも。作品自体は面白かった。不良がメイン、おまけで恋してるって認識くらい、恋愛要素が記憶に残らない。ちゃんとナルミ先生が大人あるあるな悩みも抱いたりするんだけど、大人だから学生との恋愛ではこういうことを悩んじゃったりするよねっていうあるあるすぎて逆に共感できず…。

えっちするのは、ちゃんと卒業してからだから!大人と高校生はちょっと…って方も安心設計。私は別に気にしないけどね!
あれは、書き下ろしなのかなぁ、最後の方Love roundって章でえっちしてるくらいなので少なめも少なめ。BLにえっちはそんなにいらない!って方にも安心設計。私は多めの方が好きだけどね!でも、これはこのくらいのえっち比率が黄金比。
なんでかっていうと、主人公2人が現在高校一番の喧嘩つよつよ攻と元伝説の喧嘩番長受っていうエッセンス強めの設定とストーリーだから。