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女性風呂敷さん

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恋の言葉遊び♡

本編から少しあとの、ダリウスとフィンのいちゃいちゃトーク(あまのじゃくバージョン)です♡

フィンの妹のアシュレーが風邪をひいてしまい、ダリウスもフィンも看病したりあやしたりと、新米ママのリーズに協力します。
でも実は、アシュレーに優しく尽くす恋人に、お互いにこっそり焼きもちをやいていて…!

幼い妹にも嫉妬してしまうくらいダリウスのことが大好きだと、今すぐに伝えたいフィン。
でも胸元にはうとうとしている妹がいて、自分達の甘く不謹慎な会話を聞かせるわけにはいかない…
そこでフィンは睦言だとばれないように「逆さま言葉」でダリウスに想いを伝えます。

でも「おまえのことは大好きじゃないし」…みたいな、言葉尻にどんな否定語をくっつけても"好き"がダダ漏れの会話で、ストレートな告白よりくすぐったくなりました!
フィンの言う「バカ」には、焼きもちをやいてちょっと拗ねた感じが出ていて可愛いんです!
ダリウスも微苦笑まじりにちゃんと反対言葉で愛を囁いてくれます。
キュンとしたのは、ダリウスが年下の恋人の言葉遊びにただ付き合っている風ではなく、落ち着き払いながらも言葉の選び方にフィンのことが可愛くてたまらない、大好き、という気持ちが滲んでいるところです!
大人っぽく見えて、積極的に言葉遊びに応えてくれるダリウスを見て、相性抜群のカップルだな…と幸せな気持ちになりました。

アシュレーも女子なので、遠からず兄とお世話係の関係に気づきそうです…!
「逆さまの睦言」というタイトルがまさにぴったりで、二人の甘い空気にお腹いっぱいになりました♡

どの関係も優しくて甘い…!

幸せいっぱいのお話で、大満足でした!

純情で誠実なダリウスと、天使のように素直でありながら、ダリウスの前でだけ時々小悪魔になるフィンのカップルがとても可愛いです!
また、年の差主従関係、両片想い、二人だけの秘め事……美味しい設定が盛りだくさんで、丁寧に描かれる関係性が心地よく胸に残りました。
以下、ネタバレありのあらすじです。


17歳のフィンは、幼い頃からお世話係のダリウスに恋をしています。でもある晩の出来事をきっかけに、ダリウスに対して気持ちとは裏腹なひどい態度しかとれなくなってしまい…。
フィンのことを誰よりも大切に想っているダリウスは突然の変化に傷つき、それでも誠実にお世話係として側に仕えます。
でも実はダリウスにも人には言えない秘密があり、それは深夜の3時間だけ一角獣に変身するということ。
膠着状態にも見えた二人の両片想いは、フィンが一角獣の姿を見てしまったことで動き出して……




前半部分には17歳のダリウスと7歳のフィンが出会う場面があり、幼いフィンが本当に可愛くて癒されます。普段は聞き分けが良く大人びているのに、ダリウスに関しては絶対譲らず、「ダリウスはどこにもいっちゃいけないの!」と必死にしがみつく姿にキュンとします!
そうやって「ダリウスが一番好き」と天使のように素直な愛情を向けていただけに、誤解が生まれた後のぎこちない関係が一層切ないです…!
ダリウスはフィンからまっすぐ慕われている時も、冷たい態度をとられている5年間も、いつも紳士で優しいんです。そんな彼が、ずっと秘めてきた想いを堪えきれずに口走ってしまう瞬間に胸を打たれました。

ようやく誤解がとけたあとの二人の関係が、書き下ろし「天使の秘め事」でとても大切に描かれています。

何年も素直になれなかったフィンが、ずっと押し止めていた恋心をダリウスに向けて解き放つ姿が本当に可愛くて眩しいです!前半がツンだったぶんだけ、より甘く感じます…!
ダリウスに構ってもらえないと小悪魔フィンに変貌して、相手をドキドキさせることを言ってみたり…言葉でいちゃいちゃするシーンもたくさん見せてもらえました!
また、恋に夢中になるだけでなく、自分のこれまでの態度を真摯に謝るところもとても良い子だと感じました。

ダリウスはフィンのことを心から愛していますが、お世話係として遠慮してしまうことも多いんです。フィンは相手の理性を崩そうと頑張り、そのもの慣れなさにも魅力が溢れていました。
本当は可愛く誘いたいのにうまく伝わらず、最後は「おまえは僕が『抱け』と言ったら抱けばいいんだ」と命令口調になってしまうところがとても可愛いんです。内心では恥ずかしさをこらえているのが健気で…!

そして、深夜一角獣に変身したダリウスとのラブシーンは必見です。
ダリウスの角はフィンに触られたときだけ性感帯になってしまうので、他では味わえないラブシーンをたっぷりと堪能させていただけます。そして満足感に浸っていると、さらに予想を超えるいちゃいちゃが……!
二人が寄り添って一緒に眠る場面が本当に素晴らしく、満足度のメーターが振り切れっぱなしでした。

甘いラブシーンが盛りだくさんなことに加え、二人の関係性がとても心に残りました。
ダリウスとフィンの間では関係性がいくつも重なっていて、主とお世話係としての関係、一角獣のダリウスとフィンの密やかな関係、主従から少しずつ恋人へと変化していく関係など、そこにある二人の気持ちがしっかりと描かれていて引き込まれるんです。どの関係性も素敵だったので、レビュータイトルでもそこに触れたくなりました。
また、先生はまっすぐな喜びを表現されることがとてもお上手なので、感化されて胸が熱くなることが何度もありました。
意外なものの登場に「何が起こるのだろう」とわくわくする場面も多く、特に物語最後の「積み藁」は最高のシーンなのでぜひご覧いただきたいです…!

長文で失礼致しました。
何度も読み返して味わいたくなる、おすすめの一冊です!

新婚さんの聖なる儀式♡

本編後、新婚ほやほやの岳さんとアシェルのお話です♪
ネタバレしておりますのでご注意ください。


アシェルがドラマの中のラブラブカップルに憧れて、「僕もこういう風に岳さんをお出迎えしたいです」とおねだりするのがとっても可愛いです!
岳さんにはちょっとハードル高めな「ただいま&おかえりなさい」いちゃいちゃでしたが、いざやってみるとアシェルの笑顔に癒されて、「これはもう聖なる儀式だ、今後も毎日やるべきだ」とノリノリでした(笑)

そして玄関で「お出迎えいちゃいちゃ」を楽しむ二人を、ピムが壁から半分顔を出してじぃっと観察しているのには笑いました!
照れくさいから俺の帰宅時にはピムハウスの方へ行っていてくれ、と貢ぎ物まで渡して約束したのに、結果的にめっちゃ見てました(笑)

そのあとの二人のお風呂シーンも必見です!
一緒にお風呂に入ろうかと誘われ、恥ずかしそうに了承するシーンは、何度みても良いものですね。
ふたりがお風呂で仲よくしていると今度はケアリー卿が乱入しますが、意外にもアシェルの方が「こうなったら…」と意欲的に対策を講じているのが面白かったです! 
「新婚は人目を憚らずいちゃいちゃするものでしょう」と、はりきって岳さんとのいちゃいちゃを見せつけようとするアシェルが可愛かったです!

短いお話なのに、玄関いちゃいちゃと仲良しお風呂タイムの両方を見せてもらえて大満足でした!
甘々な雰囲気をいっぱい堪能できる、可愛いSSでした!

最高に可愛い、癒しと夢の小説!

とっても面白かったです!
読んでいる間、何回もクスッとしたりニコニコしてしまいました。アシェルとピムがめちゃくちゃ可愛くて癒されるんです~!
ユーモアと恋の甘さが絶妙なバランスで、最高の読書タイムでした。

以下、ネタバレありのあらすじです。





決められた結婚を控え、その前に一度だけ本物の恋がしたいと願うカールハート王国の第一王子、アシェル。
運命の人を求めて「願いの泉」に飛び込んだアシェルとリスのピムが行き着いた先は、日本の警察官、岳(がく)の家のお風呂で…?!

攻の葉室岳(はむろ がく/28歳)は、サイバーテロ対策室に勤めるリアリストな警察官。
受はメルヘンの国から来た純情な王子様、アシェル・ウィンタブロット(19歳、作中で20歳の誕生日を迎えます)。
そしてアシェルの「お話相手」でシマリスのピム。
異世界トリップものでメルヘンチックな設定なのに、典雅先生の手にかかると妙にリアルで、本当にあり得そうに思えるからすごいです(笑)
まずリアリストな岳さんがアシェルを外国人コスプレイヤーだと思って、自宅のキッチンテーブルで事情聴取してるシーンとか真面目なのに笑っちゃう…。
アシェルも風呂で出会った時に岳さんが裸だったので、自分の運命の相手はまさか裸族…?と驚いていたり(笑)

でも面白いだけじゃなくて、アシェルが素直で意地らしくてとっても可愛いのです!お風呂で王子服がびしょ濡れになってしまい、岳さんがジャージを着せてくれるのですが(パンツの履き方も分からなかったから岳さんが履かせてくれる!)、それが初めて好きな人からもらった贈り物だから、またびしょ濡れになった後もジャージを脱がずにこっそり服の下に着込んでたりして、怒られてしょんぼりする姿にキュンとしました。
そしてリスのピムも、ただのマスコットキャラにとどまらない魅力が…!
口調は「相わかった」みたいな堅い言葉なのに、耳を撫でられるとほわ~んと恍惚の表情になったり、興奮すると「あっ!」って不可抗力でお漏らししてしまってシュン…としているのがものすごく可愛かったです…!

アシェルとピム、それぞれの可愛さでも大満足なのですが、ストーリーにも引き込まれました。メルヘンの国から来たアシェル達が現代日本の暮らしに新鮮に驚いたり、純粋な心で岳さんを癒してくれる日常のシーンは、読んでいて心が躍りました。
岳さんはアシェルの恋心に応えられないからと、わざと素っ気なくするのですが、それでも垣間見える優しさがとっても良いのです。アシェルだけじゃなくてピムのことも大事にしてくれるところがポイント高いです。
典雅先生は純粋な喜びの感情を書かれるのがとてもお上手で、アシェルのお誕生日のシーンは、岳さんに買い物に連れて行ってもらい嬉しくてたまらない感情が、こちらにまで流れ込んでくるようでした。

魔法使いに連れ戻されてしまったアシェルを追って、岳さんとピムはメルヘンの国に行くのですが、全然勝ち目のない勝負なんです。
でも試練への立ち向かい方に、岳さんとアシェルの想いが感じられてとても良いので、ぜひ結末をご覧いただきたいです…!
「運命の相手のキスで目覚める」おとぎ話より、ずっと確かな愛の証明を見せてもらえました。

そして、岳さんがアシェルに贈ったプロポーズのプレゼントがこのお話にぴったりすぎて、感動でした…!!

暗いニュースが多い日々に、少しでも甘くて幸せで癒されるお話を、という先生の想いが伝わってくる作品で、この先も何度も拝読したくなる1冊でした。
あとがき後に「その後のふたり」という短編をつけてくださっていて、そちらも2人の愛の伝え方が素敵すぎてうるうるしてしまいました。アシェルが岳さんに会うために作った「ありばい」が可愛すぎて…岳さんの返事も尊くて…!
特典SSも、ラブラブ新婚カップルっぷりに癒されるのでオススメです!

長文で失礼致しました!