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女性こしばさん

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想像したのと違ってたけど

初読み作家さん。タイトルと表紙が前から気になってて、漸く拝見しました。

表紙やあらすじから受けてた勝手な印象は、ドッグマスクを着けた受けさんは、自分とのセックスで乱れる相手達を冷ややかに見下してる系なのかな?と。擦れた人で、そんな受けさんを攻めさんがどうにか温めてーみたいなのかと思ってました、勝手に。

では、ない!
ドッグマスクには理由が有ったものの、セックスは好き、というどちらかというとビッチ寄りで、弾切れの攻めさんに乗っかっちゃう子でした(笑)
いや、逆に好みでした(笑)セックスをつまんないもの、と冷めている受けさんよりも楽しんでる受けさんの方が好きなので。

二度目はないファントムドッグとのセックス…のはずが、まさかの仕事関係者。早々に正体が明かされるのも予想外でした。
芸能人の癖に撮影にキスマーク付けてやってくる非常識さ。ええんかい(笑)ともすれば喧嘩売ってんのかてめー案件なんですが、単純に受けさんが、正直すぎるだけですね、これ…。ある意味では純粋培養な子でした。

仕事の為…という大義名分をかざしつつ二人は同棲へ。そこで心を通わせていきます。2人とも、それぞれ今まで生きていた中で傷を負ってきて、お互いが傷を癒す事に繋がっていったんですね…。
うーん、攻めさんは、田舎でゲイは生き辛いから~と都会で頑張ってきた訳ですけど、結局それを捨てて田舎で2人で過ごすという選択をしたのは…ちょっと、うーん?となったというか。田舎とのわだかまりを受けさんのおかげで解消出来た、までで良かったんじゃないのかなあとか…。

と言う訳で、良い意味で予想外、納得出来た部分とちょっとなあ…という部分も有るしで、総合的には期待値越えでは無かったのかなあ?というところでの萌え評価。でも吉田屋先生の他の御本は読んでみたいと思える1冊でした。

この2人の間では解決してるけど

以前に瑞原先生のデビューコミックスのレビューを書いた事は有ったものの、それ以降特に接さないままだったんですが(でもまだこれが3冊目なんですね)、第1話が配信された時に何か面白そうな双子もの、という事で読んでいました。纏まってコミックスが出たら改めて読もう~と2話以降は読まずだったんですが。
まず、「おっ、何か華やかになってる…!」と(笑)。1冊目が、絵柄もあっさり・淡々としているのが逆にエロいという感じだったんですが、お話に合わせてなのかそれとも単純に絵柄が進化したのか、華やかになった印象です。

お話としては、ガチ兄弟もの。生まれる前から一緒に居た二卵性の双子で、弟×兄です。
こういう二卵性双生児のBLの場合、大抵どちらかが優秀で、反目し合っているというのが鉄板。ですが今作は違って、優劣は出来上がってしまっているものの、弟であり攻を担っている東くんは、寧ろそれが当然と思っており、この2人の間での優劣の決め手:弓の才能以外はポンコツな兄の世話を焼きまくる日々。自他共に認めるブラコンですが、最近は性的にも触れたくなってしまって――というお話。
兄弟である事の背徳感を超えて両想いになる話か?と思いきや、割とあっさり早めに両想い…というか、東くんが想いを告げて、セックスをする事が当たり前になります。
なので、「双子で恋をし合っている事を認めてもらえるようにどうするか?」という話になるのかと思いきや、「ブラコンで兄の為に何でもして来た弟は、兄が居なくても生きていけるように」という方に舵が切られます。兄の事が大好きで、だからこそ、自分が美味しいと思えるものや部分を兄に譲ってきた弟。あまりにも兄に尽くし過ぎる様は、寧ろ自分自身を蔑ろにしているようにさえ見えます。友人からは「お前はどう生きたい?」と言われ、親からも「兄離れしなさい」と言われる。周りからしてみれば、弟に何でもしてもらってばかりの兄より、兄の事ばかりで自分の事をまともに考えていない弟の方が危ないと感じたんでしょうね…。
物理的に引き離されたもののやっぱり相変わらず兄の面倒を見てしまう弟。兄は自分が居ないと生きられない。だから世話を焼く。それが1つのアイデンティティのようなものにもなっていたけど、でも弟が居ないなら居ないで兄は独りでも何とかやっていけて――

という流れで、弟が兄への依存心から脱却し、精神的自立をするのかと思えば、しない。弓の才能は無かったけど他は優秀な弟は、兄が居なくても何とかなるけど、でも改めて自分の将来の事とかを考えると、やっぱり兄の傍に居てその才能を支える方になりたい、と。
何かこう、ぐるぐるしてお互い改めて考えて、ではあるんですが、結局気の持ちようが変わっただけで、何の解決もしてなくね?みたいな感じです…。この2人の間では共依存とセックスもする関係、というので落ち着いたようですけど、傍から見りゃあ…。
いや、何の考えもなしに、ただ漠然とこれから先も一緒に居るんだ、と思うよりも、物理的に離れてみてしっかりと考えた上で一緒に居る事を決意するというのは、確かに変化が有ったかもしれません。ですが、家業の事とかどうするの?とか…親の心配はきっと尽きないままだと思います…。
BLはファンタジーだから、そういう社会的な部分や、兄弟で…という倫理的な部分はもうほっとけー!という感じで読むならまあいいかな、とも思うんですが、何かこう…根本的な解決がなされてないような気がするというか。帯に「NO背徳感」と有りましたが、まさしくその部分はさらっと無視されているような感じです。真剣に考えず楽しむのがいいのかもしれません。

デビューコミックスと比べると、心理描写とか増えて、あれ?瑞原先生らしさみたいなのは何だろう…と一瞬惑うんですが、ツッコミも兼ねたまともな友人が居る、というのはらしさでしょうか(笑)

そっちかー!というツッコミと共に

個人的に受→攻という構図が好きなので、手に取ってみました。初読みさんではあったんですが、よく見れば二次創作の方で出会っていた作家さんでした。
アラフォー大学教授のもとにやって来た超エリート新入生。絵に描いたような才色兼備だけど、ちょっとズレてる感じが何だか面白くて、そして何だかエロい。ふとした事をきっかけに教授は彼にキスしてしまうんですが、「おもてたんとちゃう!」と言われてしまう…が、以降も彼は、自分を唆してくるような言動。ある日彼の部屋で、自分についての写真などが見つかり――というお話。

うーん、ストーカーというくらいなので、もっと振り切っててもよかったのかなあと。そのストーカー疑惑が出てくるのも4話ですからね、もっと序盤に出てきて、教授を振り回すのかと。気の有る素振りを見せたかと思えば「おもてたんとちゃう」だったり押し倒されてでも「嫌や…」やったりで、後に彼には計画が有ることが判明するんですが、おいおい勝手じゃね?という印象になっちゃって…。あー先生の事が好きなんだなーというのは判るし、素直っちゃあ素直で可愛いんですけど、でも何かいまいちこう、何でもないふりを装ってみたりとか押してみたりとか計画通りにいかないとなると拒んでみたりとか、何か色々揺れてて中途半端に見えるというか…。

先生はというと、昔自分の判断1つで若者の未来を変えてしまったかも、という自責の念から、押してくる彼の事が気になりつつも手を出しつつも、いまいち踏み込めない感じ。でもそんな様がセクシーでもあります。
大人のじれーったくも、ピュアなラブストーリーかなあと。タイトルについては、そっちか!というツッコミと共に…まあでもこのタイトルありきで物語は進んでいた感じです。才色兼備って言葉、男性に使うんでしたっけ…でもこの言葉が使いたかったんだろうなあ。

タイトルに反して高校生同士のピュアラブ

タイトルだけ見て、「お、木下先生にしては珍しく襲い受け?」と手に取ってみたんですが、タイトルに反して、高校生同士のピュアで可愛い初恋ものです。

主人公は攻さんの方。自分が厄介事を引き受けてその場が丸く収まるならそれでいいじゃないか、という考えの持ち主で、「面倒が少ない道を選んでいるだけ」と言いながらも、行動が思考を作るのか傍から見てれば結構お人好しで心配性で、見方変えればお節介?
保健室に行ったところアナニーしていた隣のクラスのヤンキーに出くわし、ケツに指突っ込んでくれと脅され(?)、抗えず言いなりになり、指を貸してあげます。
とまあ、ここから、身体だけのえろえろしい関係が始まるのかー?と思えばそうならず。世話焼き攻さん、受さんが性欲が変な方に向かってしまい不眠症になっているのが気がかりで、根本から解決しよう!と立ち上がります。関わり合う内に受さんのバックグラウンドを知り、「ほっとけない」という気持ちが徐々に恋へ――という流れになります。
なので先に言っちゃうと、「おっ、襲い受けのエロエロ展開か!?」という方は肩透かししちゃうかも(^^;)タイトルは2人の関係が始まるきっかけのようなもので、今作は「始まりは何だかエロい事しちゃったけど、関わり合う内に友情、そして恋を深めていくピュアな男子高校生もの」です。なのでこの作品のエロ度:少なめ、正しいです。
身体を介さない分、2人の友情(?)を育む感じとか可愛らしいです。受さんはヤンキーという設定ながらも、単純に目つきが悪く絡んでくるのを受けて立ってたらそうなっただけ、で、中身は愛情知らずで純粋培養な子です。絆されるやつや…。

個人的な評価としては、目を引くタイトルと設定に反してピュアなラブストーリーという部分で、取っ掛かりとしてはOKでも、ピュアなDKものとしては普通か?というのとでちょっと低め。
同時収録の短編は背が低いポジティブリーマン×気が弱い高身長インストラクター。逆転体格差に萌える方向け。

あとこれは前から持っている印象なんですが、木下先生のネーム…コマ割が、いまいち「うーん?」なんです;その台詞にコマそういう風に使う?とか、説明的過ぎるコマが続くなあとか。印象的なコマ割というのがいまいち弱いという印象のままです。

ラブよりもほのぼの子育て強め

小中先生の作品を順に読んでいく中で手にした1作。初ヤンキーとの事ですが、タイトルにある通り「元ヤン」という事で、ヤンキー色は弱め。喧嘩っぱやいという訳でもなく(ちゃんと子供が近くに居るから…と周りを見て判断する力は有ります)。芯が通っていて自分なりの正義感を貫いてる子って感じでしょうか。

破天荒な兄貴の子供を面倒看る事になった受さんのお話。独り暮らしの自分の面倒すら適当なのに、甥っ子を守る為に頑張る姿が可愛いです。
料理も碌に出来ない中で助けに来てくれたのが、昔憧れていた先輩。当時は兄貴の親友と思ってたけど、実は兄貴の元彼でした、という尾ひれもついておりますが。
うーん、この兄貴の元彼という設定は要るのかなあ、うーん。その設定が無くても破綻しない気もするし、破天荒でありながらも絶対的な魅力が有るという兄貴に対するコンプレックスを刺激するという要素では要る気もするし…うーん。何か中途半端というか。寧ろ昔付き合っていた事を知っていた、という方が、まだ設定や展開に納得が出来る気もします。昔憧れていた先輩がピンチに助けに来てくれた!と恋心に発展した経緯が、ちょっと弱い気がしたんですよねえ。

因みにこの攻さん、タイトルにもある通り社長という事なんですが、その描写ほぼ無いです(笑)自分で会社立ち上げて今ちょうど閑散期だからーという事でしたが、もうちょっとくらい仕事頑張ってる姿有ってもいんじゃね?と^^;「比較的時間の余裕が有って何でも出来るスパダリ」っていう事で社長設定を入れたんだと思いますが、この設定こそ不要だったのかも…。必要な設定だけで話を作って、とは言いませんが、タイトルに入れるくらいならせめてもうちょっと…。

と、設定の突っ込みどころを先に挙げちゃいましたが、お話としては、ラブよりもほのぼの子育てという方が強め。ころころ環境が変わる事になった甥っ子の為に頑張る受さんとそれを手助けする攻さんのお話です。
甥っ子麗王くんがとても可愛い(余談ですが、この字でレオと読むんですが、度々魔王と見間違えてました・笑)。3歳ならではの可愛さと、周りに振り回されて賢くならざるを得ない切なさが、読んでいるこちらもきゅーんとしちゃいます。可愛い。
受さんもいい子です。自分の生活も有る中で面倒を看る事になって、そのストレスだって有る筈なのに、元凶である兄貴を責めても、レオ君には決して当たらない。でも溜まってた分を攻さんが掬い取ってくれて…と、ほのぼの進みます。
元ヤンが故、仲間内のトラブルに顔を突っ込んだり、な展開は有りますが、そこもさらっと。「元ヤン」って設定は、自分の周りの人を守る為に一生懸命になるっていう性格に掛かって来てるのかな。

家族愛という部分では糖度高めですが、BLとしてのラブは低め、エロはもっと低め、ですが、ほのぼのが読みたいという時にはいいかも。
ところで破天荒なにーちゃん、パイプカットしたっていう部分があまりにさらっとと書かれて、その後も何もツッコミないまま終わりましたが、え、その部分、ほんまに要る?(笑)ラブが弱めだったのと、設定の要・不要が話の展開にあまり沿ってなかったかなあというのがあって、少し評価低めにさせていただきました。