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萌×2作品

アドバンスドレビューアー

女性こしばさん

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さて、ここからどうするのか…

作家さん買い。
百瀬先生は筆が早いですね。色んなレーベルで描かれてますし…。
なので、この間新刊出たところなのにもう出るの?という感じです…。
そう、それが私の中では一個引っ掛かってて。筆が早くて色んな作品描かれてて違いも出てて、なんですが、結果どれも1冊読み終わったら「あー面白かった」…で、終わりというか…。どれも面白くてエロくて可愛くて読んでる間キュンとして、なんですが、それで終わりという感じなんです、個人的に…。
言ってしまえば、1作品に対しての深みみたいなのを勝手ながら感じなくなってる気がします。新作が出たら続きが出たら読むけど、そこまでというか…。

この間続刊が出た幼馴染みものとの違いは、もともと仲良かったかそうじゃないか。今作は後者。ケンカしつつもセックスするようになってしまった二人が、正式にお付き合いするようになってからのお話。
前まではきゃんきゃんケンカしてたけど、お付き合いした途端何だかどう接していいのか分からなくなったり、嫉妬するようになったりしながら、気持ちが深まっていく、という2巻。相変わらず可愛い楪ちゃんの気持ちの変遷と更にパワーアップしたエロっぷりが楽しめるのかなあと。

続きが決定とのことですが、同じくお付き合いしてからの話を描いてる幼馴染みものとの差別化はどうなんでしょう。
もちょっとこう、何度も何度も読み返したくなるような深さもほしいなあというのが個人的な感想です。

BLとミステリーとタイムリープの融合

BL好きです。ミステリー好きです。タイムリープものも好きです。そんな訳で、好きな人を殺されるのを阻止する為に何度も過去に帰るーという今作を知り、読みたい!と上下巻一気見。
あ、その前に、今作読みたいと思ってから手に入れるまで少し時間が出来てしまい、その間に今まで読んだことなかった瀬戸先生の過去作をちょろりと。タイトルだけは知ってたカスタマスカレードの人だったのね、と。その後でこれだったので、なかなかの振り幅(笑)

やっぱりミステリーの感想において、ネタバレはしたくない!のでさらっとしか書けないんですが…。
誰にも言えない自分の能力と、もう言えなくなってしまった本心。その葛藤で、昔のようには笑えなくなってしまった主人公カナ。でもやはりその凍ってしまった心を溶かしてくれるところから、謎も併せて解けていきます。
ミステリーの定石は踏んでるので、勘がいい人は犯人を察することは出来るかも、な部分もある…かな?うーんでもここが難しいところで、作中にも出てくるんですが、「理解」しながら読むというのを念頭に置いちゃうと、ミステリーとしての出来映えがうーん?というところでもある…。が、個人的には、面白く読めました。まあ最後、ちょっと、あっさりしすぎ…?というのもあって(何で11話構成だったのかな…あと1話どうにかならなかったのかな…)。
タイムリープするからこそ、取り戻せたものもあれば、失ってしまったものもある。それがあるから、カナが素直になれない部分もあったようなんですが、これからの二人はもう大丈夫なんだろうなあ、と。そんな幸せな未来を想像出来るエンディングでもありました。

個人的な評価として…うーん、BLの「萌」という質とミステリーの質とタイムリープものの質のバランスを鑑みて…うーんでもどれも最高値!という訳ではないというのもあって…萌×2で。BLとしての質は個人的好みの部分もあるのでなかなか神評価はつけにくいんですが、個人的には、シリアストーンの中に入る瀬戸先生らしいコメディタッチが緩急あってよかったと思います。
いやーでも明日早く起きなきゃいけない夜に上巻だけでも、と読むんじゃなかった(笑)結局下巻まで一気見してこうして感想書いて夜更かしコースですよ…。そしてすげーの読んだな、という興奮で寝れん…。

略してしとあめだそうです

作家さん買い。単行本の紙本派ですが、待ちきれず電子単巻買いしていたのですが、ようやく紙本になりました。

あらすじやキャラクターは皆様が書かれているとおり。
まだまだ数が少ないドムサブ設定でのお話。そこに、再会愛、年下攻めといじっぱり受けというのが絡む感じ。

ドムサブは検査で判るようです。受けである先輩はちょっと遅めの判明だった様子。自分たちがサブだということが判ったから、だから支配されたいと思うのは当然だ、と安心する訳ですが、でも本人も自覚してなかった本当の欲とは。そこがキーポイント。
後輩くんはそれより早くドム診断が出てましたが、ヤクザの家に生まれた割に、ドムとしての欲は「甘やかしたい」。それが周りからは情けないと言われたり、支配されたいと望む先輩の欲を満たせないと気づいたり…。彼は彼で色々思い悩み、結果こじらせ(笑)

再会した二人が、今お互い相手も居ないし、とどこかセフレのような感じからドムサブ契約を結ぶんですが、本来の欲と向き合うという部分からお話が進行されます。
ドムサブは結局SMと何が違うの?というのが、そこなのかな、と。支配したい・されたいというのが根底にありつつ、どういう風に?というのが絡んでくる。それがお話の見所になるのかと。ヤクザにしては甘ったるい欲を抱えた後輩くんが、いじっぱりな先輩をどう攻略するか見ていただけたら。

電子でずっと読んでたんですが、最終話のとあるセリフのルビが変わってて納得しました。いや、初見時、「何でこんな急にこんなセリフ?」と違和感だったので…。タイトルどおりに先輩は甘えられるのか。そこに注目。
そして、明らかにスピンオフを匂わせる二人もぜひ!ぜひとも!

白松先生らしさもつまってる

あれー?この間も白松先生の本なんですが、出てた気がするけどーという感じで、今回も先生買い。
今作は会社の後輩×先輩。

入社面接で助けてもらって以降、営業部の先輩になついてる後輩くん。ある時その先輩はゲイで恋人からDVを受けてることを知りーと話が展開します。
表紙のイメージから、後輩くんはクールで、なついてるといっても素直になれないツンデレくんかな?とテンプレを想像してしまったんですが、いやいやそこは白松先生。白松先生らしいワンコくんでした。でもメガネワンコは新鮮だなあ。
あれよあれよと先輩に乗っかられた後輩くんでしたが、あらあら先輩に乗せられちゃって、何だか自分の知らなかった自分が出て来ちゃってー…となっていきます。

気付けばセフレ状態になっちゃう二人ですが、もともと後輩くんはなついてたのと、DV元カレが出てくるのとで進展していきます。
それなりに大人な年齢の二人ですけど、妙に可愛い。SMなどのからだの刺激以外でも心を繋いでいく様があったからでしょうか。白松先生らしい可愛いお話でした。後輩くんが目覚めかけつつも、ワンコくんのままでいてくれて、ワンコ好きとしては満足です。

…まあちょっと、右手と左手違うよなあとか、総務と営業なら総務の方が早く帰れそうだよなあとか、気になる部分はありつつ…(苦笑)

うそつきと狼 コミック

やまち 

性癖を開眼させられたのは攻めさんかもしれない…

やまち先生の3冊目。
前作のふぐり本が気に入って、その後今作のスピンオフ元である、1冊目のおもらし本を読んだんですが、個人的にはそっちはあんまり…だったんですよ。おもらしが私の性癖に合ってなかったのと、キャラがあまり好きになれず。
なのでまだ作家買いには至らない…だったんですが、読んでしまいました3冊目。前述のとおり、おもらし本のスピンオフですがこれ単体でも問題なし。

あらすじなどは書かれているとおり。
簡単に言えば、893のおっさんを引っ掛けてしまった若者が自身の陥没乳首を知られ可愛がられ、結果幸せになるシンデレラストーリーというかマイフェアレディというか。

この本の帯にやまち先生のことを「性癖開花のスペシャリスト」とあったんですが、今作については陥没乳首のようです。身体を売ってるようでその実売っておらず騙してるだけの受けさんは実はそれ。うっかり知られてしまい、とろとろに可愛がられてしまう。
今までの2作は、攻めさんが自身の性癖を自覚してて、むかつく上司にさせてやりたい!とか、理想の相手を見つけた!とかだったんですが、今回は違うんですよねえ。おいたした受けさんをいぢめてやろうとしたら、あら陥没乳首ってやつじゃねーのと発見し、そこで目覚めちゃう、みたいな。攻めさんは開花させられちゃったのですね…。

まあそんな陥没乳首を弄りまくるエッチがえりつつ、ストーリーとしては、受けさんは何故お金持ちをターゲットに売春(実はしてない)してたのかとか、攻めさんと敵対する別の893とのあーだこーだとかで構成されます。
個人的には、その何故?の部分が少し唐突だったかなあ…と。思い返せばあれ、なんですけど、ちょっと伏線には薄いというか、1,2話だけだと、ただ貧乏だった昔(今もだけど)の憂さ晴らしでしてるだけ、みたいに見えてたので、突如理由があったんかーい!みたいなのが出てきた感じだったので、そこが惜しい。
とはいえ、まあ色々上手いこと収まって、マイフェアレディよろしく893さんに可愛がられ、なんやかんやと幸せになったようです。最終話のまとめ方、前作とパターン同じだったな…。昔の少女漫画でよくあった手法だけど、今BLで見ると新鮮だな…。

乳首本だった今作でしたが、ちょうど先日ちるちるさんの記事で、攻めさんの乳首を描くがどうか、というのを見たところだったので、今作はいやー、なかなかでしたね(笑)受けさんの陥没乳首だけでなく、攻めさんの乳首も楽しめる本でした。

やまち先生、性癖開花はともかくとして、エロの構図と描き方、会話のやりとりの面白さがあるのもいいんですが、単純に漫画としてめくりも上手いし、変な間のコマもなく(萌え重視のBLではコマ割りが下手な方も多く、間が悪く感じる)、過去2作より進化してる気がします。ストーリー重視のお話も楽しみにしてます。

やっぱり今回も副音声は大騒ぎ

勢いで買った1巻で、当たりだ!と思ってたんですが、2巻が無事発売されて嬉しい限り。
今回も相変わらず副音声(心の声)がうるさいうるさい(笑)

相手のことが大好きで大好きで、それを口にも出してしまってて、やることやってて、そして今回出張先でもやったり合鍵イベントが発生したりと、進展しているように見えて、してない二人。
それは、自分は相手のことが大好きだけど、自分が愛されてる訳ないから…と思い込んでいるから。ある意味自分勝手ですよねえ(^^;相手の事を思って気遣っているようで、でも相手の気持ちは推し量ってなくて、自分の気持ちを貫き通す。純愛といえばそうで、大人のずるい部分が出まくってる二人とも言えそうです。

とはいえそんなずるい二人ですが、まあ結局お互いが大好きでしかたないあまあま思考なので、読んでて楽しい。何だ、キスマーク収集おじさんって…(笑)

そして2巻の最後に出てきた新キャラ。野崎さんと親しげなようだけど…?という匂わせがありつつ。この人が結局二人をくっつけてくれると信じて!

前作のモヤモヤを回収

前作の巻末に続編決定の案内がありましたが、思ってたより早く出ました続編。
前作のレビューを書いてないので、少し前作の感想も交えながら。

地位も名誉も得た男ナオトは、本当は抱かれたい。そんな時出会った年下男ユーゴに、半ば強引に抱かれてーというのが前作。
確かに前作も面白かったんですよ。どっからどうみても出来る男である自分を手折ってきたのは、クソ生意気な学生。生意気で、でも無邪気で自分を振り回す。そんな男に自分を許していく過程を描いてた前作。

ただ個人的にモヤモヤしてたのが、いや婬行やからな!?と。同性だから一緒に居るところを見られても別に問題はなくても、やることやってしまったらそりゃあ婬行。おまけに最後はメディア露出もしているナオトが白日のもと堂々と…。ナオトの覚悟を示したシーンではあったんですが、いや、不注意すぎるよ…という、まあ現実的な事を考えちゃって、モヤモヤした感じです(あと個人的に最終回の時系列も少し解りづらく…)

というような、モヤモヤを回収してくれたのが今作。浅井先生らしい、シンプルで端的、でも叙情的な展開で魅せてくれます。
一応「恋人」という関係になった二人。ナオトは年上男のプライドとして色々考えたりするけど、上手くいかないことも。だけどユーゴの笑顔で救われたりする。
久しぶりの恋に右往左往するナオト(傍目からはさんな風には見えないですが)が可愛いです。今作も「セックスがしたい」と何度も出てきます。それは単純に性的欲望を満たすだけ?それとも、その相手と触れ合いたいから?同じ言葉でも、それに籠められる思いが変わっていくのが素敵。

そして、私が持っていたモヤモヤが遂に明るみに出てしまいます。手のひら返しされるナオト。だけどそれを救うのはー。
ナオトはセックスの時以外の表情があまり変わらなくて淡々としているように見えるけれど、深く書き込みせず、でも今恐ろしい事態が起きてるんだと解らせる浅井先生の描き方が凄い。淡々とドラマチック、っていうのが私の勝手な浅井先生のイメージです。
現代的なハッピーエンドを迎えた二人。ナオトの心がきちんとユーゴへと落ち着いた、というのを感じられる今作です。
自分は抱いてくれる男を望んでいた。それをしてくれたのは思いがけない相手だった。でもそれを納得して、その上で恋をした。その様が、2作かけて描かれていた感じです。

個人的には、私と同じように、前作モヤモヤした方にこそ、よりこの続編読んで欲しい!

か、かわいいー!

初読み作家さん。BLニュースの特集でこちらを知り、バブみある攻めさんという文言に引かれて。

あらすじや流れは他の皆様の書かれている通り。
こういう問題児×優等生って、学生BLの鉄板みたいなもん…なんですが。やだー、攻めくん、超かわいいー!
大体こういうパターンの問題児って、女慣れしててチャラチャラしてて、あんたもえろいことしたいの?って第1話から強引えっち入るようなのが鉄板みたいな感じなのに、そうじゃない!私個人の好みでは、そういうの苦手なので、よりこの展開惹かれました。
なし崩しでちゅーする関係にはなっちゃうんですが、それは受けくんがきちんと受け入れてのものなので(羞恥心とか義務感とか色々なものと戦いつつではあるけど)、勢いだけで気持ちが巻き込まれてーみたいなのにならず、ちゃんと二人がくっついていく様を楽しめました。

バブみある攻めさん…で紹介されてた今作でしたが、攻めくんがとにかく可愛い。わんこ攻め大好きですよ!天然わんこじゃないと嫌ですよ!な私には刺さりました。
天然さんではあるものの、攻めくんの方が受けくんよりも恋の自覚が早かったため、よりかまってっぷりが可愛い。そして、勢いだけでのえっちにならなかったのも尊い。衝動と、でもちゃんと恋愛してえっちしたいっていう狭間で揺れる高校生…いいですね…。
とはいえ、本懐遂げるまでにちょこちょこえっちい展開はあったんですが、それに揺さぶられながらも、きちんと自分の気持ちと向き合う受けくんもまた可愛い。結果二人とも可愛い。

ギャグとノリだけで突っ走ってる訳ではない!というのが今作の印象。二人が結ばれるまでをしっかり描いてるなあと思います。

恋をする事は特別であり、普通

ちるちるさんの試し読みで読んでみて面白そうだな~と買ってみました。お初の作家さんだったんですが、テラシマ先生自身、コミックス発行はお久しぶりなんですね。

主人公は平凡な派遣リーマン普川くん。「派遣」というところがまずポイント。
正社員でない男性はなかなか肩身が狭い。色んな不運が重なって何とか派遣として会社勤めしているけれども、周りの正社員の男性からは馬鹿にされがち。それでも、いつかは正社員に…と頑張る日々。
そんな普川くんの会社には、みんな一目置く須波田(すぱだ)さんという男性社員が居る。かっこよくて仕事も出来て出世コースまっしぐらな、普川くんからしてみれば別世界の人。なのにある日突然、須波田さんから、自身が起こす会社に来てくれないかと誘われてーというお話。

その試し読みの時に、普川、須波田なんてダジャレのような名づけを見て「え、これはギャグなのか…?」と一瞬躊躇(苦笑)。なんですが、いやー全然。淡々としていて、でもコミカルで、真っ直ぐで、素敵なラブストーリーでした。

受にあたる須波田さん。元居た会社の人からは「現代のスパダリって感じ」と噂されていたけども、実際に近付くと全然そんな事はない、ある意味普通の人。料理出来ない、仕事以外は何処かぽやーんとして天然、海外ドラマに嵌ってワクワクしちゃう、と、何だか「かわいい」。ただ1つ彼が特殊なのは、異常なほど誰からも好かれてしまい、その結果自分の周りはやけに物々しくて、だから彼自身自分を守る為に、誰にも近付き過ぎない、としていた、少し孤独な人。

そんな須波田さんが何故普川くんを会社に誘ったかは読んでいただきたいんですが、須波田さんにとって普川くんは、自分を特別扱いしない人だった。須波田さんは特別だから~なんて、区別するんじゃなく、ただ偶々近くにいた人だったから、なんていう、「誰でもよかった」みたいな扱いをされる、まあある意味失礼だけど、ある意味では自分と他人が何にも特別に区別されていない「普通の」フラットな態度で接してくれたっていうのが、須波田さんにとっては逆に「特別」だったということが丁寧に描かれています。

誰にも近付き過ぎないようにしていた須波田さんにとって誰かを特別視する、つまり「恋をする」っていうことは特別なことで、でも「恋をする」って、言ってみればみんな当たり前にするような「普通のこと」。須波田さんにとって初めての恋は特別で、でもみんながしている恋人同士の触れ合いが「普通」になればいいな、という…ちょっと書いてて上手く伝わらないだろうなあというのがもどかしいのですが、そんな様子が凄く可愛くて微笑ましくて、ほのぼのします。
特別ドラマチックなシーンは無いのですが、この「普通感」がいいんだよ!と言いたくなる作品でした。上手く伝わらないので、読んでほしい…!
主人公としては普川くんの方ではあるんですが、須波田さんの心の動きも描かれているので、両想いになっていく過程をほのぼのとした気持ちで読めます。

そして取り敢えず言っときたい。実際スパダリなのは、須波田さんちの長男である。にーちゃんとちび須波田さんの様子、可愛いぞ…。

子持ちの男との大人の恋

作家さん買い。正直本編はあまりそこまで好みではなかったんですが、スピンオフのこちら、いやー素敵でした。
別に前作を読まなくても大丈夫ですが(実際私は忘れかけてた)、ベースを知ってた方が楽しめるかと。

舞台は前作の主人公である辺田帷先生が通うバー。預かった姪っ子ちゃんを連れてくるところから始まります。一瞬、え、小さな女の子をバーに連れてくるの…?と思っちゃいましたが、バーのママはじめ、皆さんいい人ばかりで、流石大人のバーです。
そんなバーのママと、帷先生のお兄さんのお話。

所謂、子持ちの男との恋愛ものです。奥さんを病気で亡くし、男手1つで娘を育てるパパさん。
弟の帷先生は医者としても天才肌という感じで遊びなれている男でしたが、お兄さんは逆。医者になるまでもなってからも努力している人で、そんな中で唯一出逢った奥さんとの愛を大事にしている。
そういう風に思い出の中で生きている人との恋愛って難しい。遊びなれているママはこのお兄さんに一目惚れしちゃったけど、奥さんへの強固な愛と、恋愛経験がほぼない&ノンケな天然なパパさんに、どうにもセオリーが通じず、逆に振り回され気味。
まあそれでも、諦めるって選択がないところが流石フランママ。素敵っす!
最初は一目惚れだったようですが、奥さんへの愛情と思い出、娘が居ること、そういうのを全部ひっくるめて更にパパさんを好きになっていくフランママの過程もありつつ、そんなママさんに想われていることを徐々に意識していくパパさんの様子もしっかり描かれ、読み応えありました。
遊びなれたゲイの男と、初な子持ちノンケの男の話な訳ですが、真剣に互いと、人生と向き合い、愛情を育んでいく様が素敵でした。ラストにかけて、つい涙が…。
パートナーになっていく課程を描いた話なのでエロは少なめですが、SILVA先生らしい官能的なエロでした。

神に近い萌2で。個人的には、そんなパパさんなら、指輪したままって設定でもよかったんじゃないかなあとか思ったりも…。