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君に 甘い甘い 好きをあげる
秀さん……本当に大好きです。
絵が特別上手いわけでもないし、特別ドラマチックなお話を描かれるわけでもないんですが、
間の取り方とか、空気感とか、心理描写がすんごいお上手ですよねー。
この空気感と間で読ませる作家さん、私の中ではヨネダコウさん、嶋二さん、そして秀良子さんなんですよ。
うおおおお好き、好き好き好き好き!!!!
『渚の青いパラソル』『リンゴに蜂蜜』
シリーズもの。『リンゴ~』のほうが時系列としては先ですが、どっちから読んでもいいと思います。
彼氏に振られたばかりの夏樹は、自分がゲイであることをコンプレックスに思っている。
そんな夏樹と、天真爛漫な大学生・コマノが出会いを描いたのが『リンゴに蜂蜜』
結婚するから別れてくれと告げられた元恋人を「そんなに好きだったかな」と思いながらも、寂しくて寂しくてたまらなかった。
夏樹は自分の性癖がコンプレックスだからこそ、自分に近づいてくるコマノを興味本位で近付いてほしくないと思うんですよね。
過去にいろんな苦しい思いをしたんだと思う。だからこそ夏樹は臆病になる。
近付いて、結局傷つくのは自分だから。
でもコマノはそんな夏樹の不安を笑い飛ばしてしまうんですよね。
コマノといたら、自分の悩みなんてちっちゃいなぁとか、カレーがおいしいとかそんな些細なことが幸せに感じる。
コマノってすごい力を持った男なんですよね。
恋人同士になってからを描いたのが『渚の青いパラソル』。
恋人同士になっても夏樹は不安で、コマノがもともとノンケであることが気になる。
コマノに近寄る女が気になったり、それは実はコマノも一緒だったり。
大学生の男たちがこそばゆ~い恋をしておりますwwww
臆病者の夏樹を、ここでもやっぱりコマノが少しずつ溶かしていってます。
いいなぁ!!!!こんな二人の関係がすっごく羨ましい!!!
コミックス最後にある書き下ろしは二人のエッチが!!!
うーんエロいですハァハァ
いつもいつもコマノのほうが夏樹をリードしている印象ですが、なんだかんだでコマノは夏樹にメロメロなので、コマノのほうも夏樹に翻弄されているようですね♪
バカップルでたいへんオイシイです!!
同時収録『世界の終わりのなつもよう』
これはBLというには…L不足な気もしますが、ものすごく胸を打つお話です。
ニートの宮脇と、彼に会いに来た元同級生の高木。
かつて高木は宮脇に憧れていたが、宮脇は彼の期待に反してニートになっていた。
それでもいまだに宮脇に思慕の念慮を抱き続ける高木に、宮脇はいてもたってもいられなくなる。
高木との再会によって、宮脇が自分自身を見つめ直す成長物語でしたね。
高木も高木で、何の変哲もない生活がいやになって立ち止まってしまったのですが、宮脇との出会いで、また一歩踏み出すことができました。
結局はこの二人はまたお互いの道を歩むことになったのですが、またいつか出会ってほしいなぁと思います。
いや、また会う日もすぐ来るはず。
初めは死ネタなのかと思いましたが違いますよね??ちゃんと現実ですよね??
ちょっと不思議な“夏休み”。
宮脇にとっては新たなはじまりとなった夏休みで、高木にとっては新たなはじまりであるとともに、ちょっとした休養でもあったように思います。
いろんなことに疲れた社会人、こうやってちょっと休むといいよ\(^o^)/
あああああ秀良子さん本当にいいわ、うん。
不器用だけど真剣に恋してる男の子たちって眩しいよね!!!
なんだかんだで、攻が受のことトロけるくらい好き
ってのがぎゅっと詰まってて
ちょっぴり、もどかしくなってしまった|ω-o)゚+. ポッ
というかですな、しょっぱな、カップルから~の始まりだったので
うっかり表題とは別だとばかり思っていたのですが、話がさかのぼっていくわけですな。
わかりました。うんうん。
相手はノンケ。
好きになった相手は結局女の方に行ってしまう。
ノンケなら尚更、、、そんな不安と隣り合わせ~な受と
ノンケ云々ぬきにして、受のことが好きで好きでな攻なお話なわけであります。
年下っぽい攻の可愛さもあり、キュン。
この続編である「バラ色~」とあわせて読めたことがより
楽しめた理由かなと思います(ノ∀`)これから読む人は続けて読むことをお薦めする。
■世界の終わりのような~・・
世界が滅亡する。その言葉を聞いて、最後に会いたい人に~
というお話。ノストラダムス~とか若いひとはもう知らないのかな?
一時あったけど。2012年の滅亡説も結局はなかったことなのだけど
世界が滅亡するとしたらたぶん、私はたいして変わらない1日を過ごすんだろうな。。
なんて思いました。
最終的にこの二人は・・な結論は想像するしかないのだけれど
いい方向で、二人また再会してたらいいな~とか思うわけで。
二人の距離が少しずつ近づいていく様子もまた甘酸っぱい
表題作「リンゴに蜂蜜」のコマノと夏樹さんに惹かれて購入しました。
--(以下盛大にネタバレを含んだ感想です)--
夏樹さんが繊細で、少し弱くて・・・でもいつも辛くても笑ってる姿に愛おしいと思えました。照れて真っ赤になる姿は、とても可愛かったです。応援したくなります。「彼のバラ色の人生」と交互に読みたくなります。
コマノは、ずっとフリーダム・・・!(笑)お気楽というか彼に心を締め付けるような、暗い過去は無かったのかな?と思ったりしましたが、そういったことを表に出さないだけなのか?夏樹さんがどんよりグルグル考えるナイーブタイプなので、明るくてぱっとしたタイプのコマノと一緒に明るい世界へ行ってほしいです。
きっと哀しいと思えた、親子連れのスーパーマッケットも、綺麗すぎる月も、強い風もコマノ一緒なら楽しく過ごせるよ!これからいっぱい楽しいことが待ってるよ。と思うと、自分の事のように嬉しい。
あと、海水浴のシーン、みんなの身体が格好良くて、にやにやしながら見ていました(////)肩甲骨とか、腕の筋肉とか、身体のラインとか・・・格好良い。。。ご馳走様でした。
『世界の終わりのなつもよう』
突然「世界が終わるかもしれないから」と訪ねに来た高木と「誰だお前?」の宮脇のお話。
暗い話なのかなぁーカレーコンビがもっと見たかったなーと思いつつ読んだら、すいません。凄くすごくすごく良かったです。これを読んで、評価を決定しました。
「10年間ずっと忘れられなかった。」そういって突然やって来た人物。もし世界が終わるかもしれなかったら?という題材を元にお話が進みますが・・・
主人公の宮脇は、無精ひげが生えて、髪がボッサボサの人。10年前の写真と比べるとだいぶ変わっており、外見以上に中身が変わったように思えました。けど、そんなに変わってなかった、ただずっと時が止まって、変わったのは自分を取り巻く環境だけ。
自分の中に止まってる世界、変わっていく景色。訪ねに来た高木は卒業後、女性と付き合い、就職、満員電車、仕事、バラバラと動くなかで、ひとつの飛行船・・・。一人の忘れられない少年。宮脇が高木を思い出すのシーンが最高に好きでした。すごい・・・胸にドっと来るものがありました。
ポタっと何か染みみたいなものが落ちるシーン、他の作品でも使われていますが、あれは感情が揺れてこぼれているイメージでしょうか。好きです。
「世界が終わるとしたら、君は何をしたい?」というよりも、終わっても新しい世界がくるよ。というメッセージが嬉しかったです。
ずっと持っていた思いや夢を手放すのは恐い。決断するのは恐い。1歩を踏み出すのは恐い・・・でも新しい世界でもきっと―――
二人のラストシーン。言葉の一つひとつに胸が締め付けられました。それは哀しいからでも、寂しいからでもなくて。何だか泣けてきてしまった・・・。
今回の本のテーマは夏だったのでしょうか?(渚の青いパラソル)も(世界の終わりのなつもようも)学生時代の夏休みなんて大昔ですけど、あの何かが始まるようなわくわく感と、暑さで頭がクラクラする感覚が未だに好きです。
秀良子さんの描く黒髪つり目さんがとても好きです!
本当に好きです…!
絵がイケメン君~のときより良くなっている気がします。
っていうか好みの絵です。
前は登場人物が少し幼く見えていたのですが、今回はそんなことないような気が。気だけかもですが。
筋肉がよいです。
お話も良かったです。
前回のほうが1ストーリー?なので読みごたえはあるのですが
こっちも負けていません。
とにかくコマノが素敵過ぎる。
早漏なところも含めて愛おしいです(笑)
後半に少しピンクな場面があるのですが、萌えました。
ピンクな場面が多い作品にもチャレンジしてほしいな。
とにかくオススメです。
帯『君に 甘い甘い 好きをあげる。』
「イケメン君~」が気に入ったので引き続き作家さん買い。
絵柄は輪郭がはっきりしてきたというのかちと変ってきたのか、それとも意図的に前回にああ描いていたのかがまだちょっと読めないんですが基本的に空間の使い方、静と動、特にこの静の部分を描くのが心地良い上手さをかもしだす作家さんだと思います。
表題作は連作、時間軸が前後して描かれる展開は前半緩やかで、後半の表題作は少しスパイスが効いててでも基本的に空気感は緩やか。
夏樹先輩の過去も実にさらりと、けれど印象的に描かれていて痛さ全開に出される手法の真逆を行っててそれがこの作品に流れる世界観に合ってます。
蛇足ですがリンゴに蜂蜜っていうのは昔、カレーのCMで一世風靡したキャッチコピーから来てます。
ちなみにその商品は今も健在バーモン●カレー。
なのでもしコマノが作ったカレーも多分それかと(カレー粉から作るタイプには見えない…と思う)しかも夏樹先輩に合わせてきっと甘口なんだよーとか想像しちゃってるんですが!!
他収録作品もいい雰囲気で秀さん作品という共通した空気感を持っているのは強みかも。
ラストの夏樹先輩とコマノのエロ……ラストにふさわしいほのぼのぷぷぷっでした。
あと地味顔絵スキーとしてはこういう顔の描き方は大好物です!ビバ、地味顔!!
カバー下に作者後書き有り。
統一された空気感と作品バランス、読後感の良さ、あと地味顔!好みが揃ってるので今作は神で。
派手さはなくてじんわり世界観を楽しむタイプの作品なので、ハマる人はハマる系の作品でしょうな。