中原一也さんのレビュー一覧

つごもりの夜にもういちど 小説

中原一也  小椋ムク 

二転三転するストーリーに翻弄されっぱなし。

作家買い。

中原作品に、小椋さんが挿絵を描かれているとか、めっちゃ最高やん…!と思いつつ手に取った今作品。普段ネタバレ上等でレビューを書いていますが、いやいやいや。これはあまりネタバレしたらダメな作品。と思ったので、なるべくネタバレなしでのレビューを書こうと思います。





主人公は吉乃。
25歳の彼は身体が弱く、田舎の山中にある別荘で暮らしている青年だ。彼の世話をしてくれ…

7

シャレード文庫25周年記念小冊子 特典

らごらごが好きすぎる

シャレード文庫さん25周年記念に出された小冊子。
総勢17名の先生方が、ご自身の作品の後日談等を6Pぐらいずつ書かれているものになります。以下コメント。
3と17が好き!17、神!!!!!!

1.葵居ゆゆ先生 運命のベータはアルファの溺愛に咲く
 アレクシスが明希の羽づくろいをしてあげるお話

2.稲月しん先生 ヤクザから貞操をしつこく狙われています
 柏木の誕生日をヒロが祝おう…

0

僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

絶妙なタイトルです

今回は死の匂いを纏う職人とおにぎり店オーナーのお話です。 

受様が攻様と関わった事で偽りの家族関係を正し、
攻様が"死の匂い"から解放されるまで。

受様には死の匂いを嗅ぎとる能力があります。

その香りは不快ではなく、心地いい爽やかさすら感じた為
受様は母から漂う匂いを感じた時に父に話しますが
気のせいだと断じられてしまいます。

その時の母は受様の兄…

3

僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

相変わらず読ませる力が凄い

最後まで読み終わるとタイトルの持つ意味が分かりました。ファンタジーというよりはとてもシリアスな内容でした。
なので、読んでホッコリしたいと思っている方には合わないかなと思いますが、最後まで読ませる構成力と文章力はピカイチの作家さまなので、食わず嫌いは勿体ないと思います。

文章からも伝わって来るのが佐埜の格好良さなんですよ。りくの目を通して彼がどんな顔をしていて、肉体をしているのかが骨格から…

1

僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

お話ぐいぐい

先生買い。お話の行く末が気になってぐいぐい読んでしまいました。さすが先生、上手いなあ…というのが、読み終えたあとの感想です。キャラは納得するしお話も面白かったですが、超シンクロするとか激萌え!という部分は無いように感じられたので萌にしました。書き下ろし全270頁弱+あとがき。シリアス路線好きー♡な方やおにぎり好きー♡な方にオススメです。出てくるおにぎりが美味しそうで堪らんので、腹減り時に読む場合は…

3

僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

匂いの意味が変わるとき

死の匂いを嗅ぎ取ることができる青年と、その「死の匂い」を纏う青年とのストーリーです。

死の匂いとは、
今から亡くなる人から香るもの。
絶望の淵にいて感情を失った人から香るもの。
罪悪感を背負い自分を殺して生きる人から香るもの。

りくには亡くなった兄がいます。優秀な兄の死を受け入れず、りくを亡くなった兄だと思い込む母親からその匂いを感じた彼は、母親の前で兄を演じています。

そ…

8

野良猫とカサブランカ 小説

中原一也  実相寺紫子 

猫と百合

「ジンフィズ」は、バーテンダーが嫌がるオーダー。
バーテンダーが、よその店のバーテンダーの腕を試す時によく注文する一つ
・・・という書き出し。

律が、薬中の母親と義父から逃れる為に身を寄せた相手は、嗜虐性を持つ変態。
パトロンから逃れて暫く後、そいつがまた土地に戻ってきてから起きる美少年殺人事件。
律の前に置かれる雄蕊が付いたカサブランカ。

「野良猫とカサブランカ」
猫には、…

1

最強アルファと発情させられた花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

Sアルファが出現?

続編のこの作品では最初になんとも言えないシーンから始まります。
え?!玲と春は上手くいって、平和に暮らす感じじゃなかった?あれれ?

本編では、そりゃぁもう幸せにラブラブにお子ちゃま達と暮らしているんですが、玲の方は軍の方が不穏な感じで、どうも玲の他にSアルファがいるらしいと。そんなに出現したらSアルファの希少価値は?とも思っちゃいましたが、悪者登場で山場があるのは物語的には面白いですよね。…

1

最強アルファと発情させられた花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

続巻

 今回五色を寝取ろうとする二岡、ちゃんと顔が整ってます。汚いモブおじから狙われるとかでは無いからご安心を。
 結局、五色と黒瀬の番の印を、二岡は上書きできなかった。最終的に二岡はオメガを発情させられない、孕ませられない体にされてしまう。歯を拾い集める描写が可哀想で……。
 黒瀬と五色がメインのストーリーなのに、二岡に感情移入してしまって、五色を寝盗る(上書き)場面が見たかった迄ある。

 …

1

最強アルファと発情しない花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

設定が面白い

オメガバース、と言ってしまえばそうなんですが、そもそもはあんまり好みではありません。が、中原一也さんが書かれているってことと、そこかしこで高評価だったので手に取りました。

で、良かったのは設定がちょっとオリジナルなこと。
普通のアルファ、オメガ、だけではなくさらに特別な、レアな「Sアルファ、Sオメガ」なるものが出てきます。それぞれの特徴が高められ、産まれる子供達の確率も違う。発情のタイミン…

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