麻々原絵里依さんのレビュー一覧

ドリアン・グレイの禁じられた遊び 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

変えられない過去、変えられる未来

今回は感性が独特過ぎる若手作家と
多数の文学賞を手中にするベストセラー作家のお話です。

受様の初恋の君が受様を迎えに来る騒動の顛末と
受様がいつもの面々を自宅に招く続編短編を収録。

受様はデビュー以来、様々な文学賞を受賞し、
現代文学の旗手と呼ばれる作家です。

己の美しさに執心はないものの
若き日のヘルムート・バーガーと呼ばれる受様の美貌は
物静かな文学青年つくりに一役…

5

ドリアン・グレイの禁じられた遊び 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

頑張れ宇宙人の巻

めんどくさい人ばっかり出てくる激面白な色悪シリーズのスピンオフ。今回はなんとなんと白洲絵一が心中しそうなぐらいな勢いで恋焦がれていたお兄ちゃんがひっかき回しにご登場するというお話でした。ああめんどくさい&楽しい。雑誌掲載分190Pほど+後日談的エピソード25Pほど+あとがき。

オペラシティで肩で爆睡されたことから関係が知られた白洲と宙人。あれやこれや周りから騒がれながらも仲良くやっていたある…

3

だってそんなの知らない 小説

椎崎夕  麻々原絵里依 

面倒くさい受けくん

はじめての作家さんでした。
他の方のレビューを拝見するとぐるぐる遠回り系のお話が魅力の先生なのかな。
そんな先生のお話にはまりました。
自分は面倒くさいキャラは苦手だと思っていたのですが受けくんは良かったです。恐らく攻めを含めた周りのキャラが素敵だったからかなと、、。何人かイヤなキャラもいて胸が苦しくなる場面もあったのですが。
芸術家肌であまりに鈍感な受けくん相手に奮闘(?)する完璧なスパ…

1

行き倒れの黒狼拾いました 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

序盤がクライマックス

 年下誘惑受けによる筆下ろし堪んないです。
 飯の美味さや過去の話にボロボロ涙こぼしたり、淫靡な手つきでそっと触るだけで顔真っ赤にするクロ(攻め)の初々しさに、きゅんきゅんときめきまくり、愛おしさを感じる夢路(受け)が最高。
 そして獣人の醍醐味である、耳と尻尾で感情丸わかりが可愛い。

 ただ中盤から後半の初めにかけて、帝国の皇帝にうちの店の商品を選んでもらおう! みたいな戦略話になって…

1

光の雨 ―贖罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

ストイックすぎる男たちのドラマ!

検事のお仕事ものでした。
ラブのほうはちょっと落ち着いてしまって、そんなに萌え上がらなかったです(汗)。
でもですね、旧作を読む楽しみに満ちた作品だと思います。今からちょっと前の時代の雰囲気に、こうだったな、あぁだったなとしみじみしながら読み進めました。

萌え上がらなかったといいつつ、くぅ〜!!野々宮ってば澄ました顔してやってくれる〜〜!!とキュンしたのが、、遠距離恋愛になることに考えす…

0

光の雨 ―原罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

ストイックな男たちのドラマ!

意味深な表紙にそそられました。うっかり執着攻をイメージしてしまいましたが、たしかに、検事という仕事は事件に執着してなんぼ!だから間違ってなかったと思います。はい、検事のお仕事ものとしての読み応えがあって、旧作ならではのよさ、その時代にしか描けない作品の味わいというものも堪能させていただきました。平成11年設定なのでスマホはありません。いまよりちょっとゆるやかだったあの頃を思い出しながら楽しみました…

0

星に願いをかけるには 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依 

何回も読み直したい作品

理系で神経質な男で誰にも心を許さない攻めが純真無垢なクイックになりたての受けによって変わっていく様子、最高です。生まれつきクイック×なりたてクイックの組み合わせ。
受けのマイロはクイックになりたてのため言葉がたどたどしいのがとても可愛いかったです。
ちょうど未知のウィルスが題材になっているためしんどい場面があったらどうしようかと不安にもなりましたが、あまりつらいシーンは無く続きがどうなるのか気…

1

行き倒れの黒狼拾いました 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

歳下ワンコと歳上美人の時代物ファンタジー

着物や褌の登場する時代物で、狼獣人が登場しちゃうファンタジーです。でもしっちゃかめっちゃかにならない、明るく楽しいお話でした。

攻は異国から来た狼獣人。食い逃げとしてトラブルになっていたところを受の大店の長男に助けられ、衣食住を与えられて変わっていく…。

今で言う百貨店のような大店で働く2人の話はわくわくと楽しい!
恋愛面でも攻のクロを助けて沢山与えていく受の夢路が、どこか不安を抱え…

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恋するヒマもない警察学校24時!! 小説

楠田雅紀  麻々原絵里依 

惜しい

ただ、萌えるかどうかというと、ちょっと違うんですよね。
謎解きに重心が置かれてて、二人の間の関係の移り変わりはうまく書かれているんですが、ページ数が割けないからかも知れません。

犯人逮捕までの道のりはうまく練られていて、そうなるのか〜と感心しました。
尊と朝陽の関係は、相手の思いを勝手に?思い込んでいたからこそ生じる誤解から始まります。どうも優等生の尊は朝陽のことを嫌っているかのような態…

1

月への吠えかた教えます 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依 

犬好きなら分かるのかも

これ、舞台が犬になれる人間、人間が犬になれる?がベースになっています。
保安官としてマッドクリークの町で暮らしているランス。彼の前によそ者としてやってきたティム。

クイックという特別な力を持った犬達が暮らしている町はよそ者に警戒心が強く、ティムにも疑いの目を向けます。
犬になってティムの前に現れたランス。ティムの独り言(犬相手なんで)をランスは聞きながらティムを好きになっていきます。

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