ヤマシタトモコさんのレビュー一覧

薔薇の瞳は爆弾 コミック

ヤマシタトモコ 

バラエティに富む短編集

ヤマシタトモコ先生の短編の中でも暗い作品2つからスタートします。この単行本で先生に初めて触れたら最初の2作品でちょっと心折られるかもしれない。
その後は明るめのBL短編なので折られず読んでいただきたい。

やっぱり好きですね〜。BL漫画読みすぎてどこかで見たような展開に辟易してきたときに読むと、先生の作品は"どこかで見た"の種類が違うと感じる。どっちかというと非BLの小説…

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タッチ・ミー・アゲイン コミック

ヤマシタトモコ 

珠玉の短編集

最近は非BL作品が多いヤマシタトモコ先生。もちろん好きです。モノローグで進行する作風で、ハマる人は全作品外さないと思う。

◾︎表題作
遠田(作家)×押切(カメラマンアシスタント)
ストーリー:高校から10年来の友人の2人は、7年前に一度だけセックスをした。2人とも何食わぬ顔で友人を続けているが…
10年てあっという間ですね。この本が出たのもう10年以上前ですからね。題字からビシバシ…

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くいもの処 明楽 コミック

ヤマシタトモコ 

カッコいい男たちの恋と苦悩の物語

さすがヤマシタトモコ先生というべきか、
一筋縄ではいかないラブストーリーが秀逸です!

32歳の明楽は居酒屋の店長をしており、
バイトの26歳鳥原に告白され迫られている。

表紙・右が明楽で、左が鳥原です。
グイグイくる鳥原にほだされて結局…という明楽です。
だけど、無事カップル!無事H!
…という単純な話じゃない!!

明楽は初めての同性との苦悩があるのはもちろんのこと、

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恋の話がしたい コミック

ヤマシタトモコ 

全ての腐女子は読むべきです

素晴らしかった!
いや、本当に!!

男同士だからこその悩みみたいなものが詰まった短編集です。
表題作のほか3編収録されており、プラス番外編です。

表題作はもちろんのこと、
その他の短編も素晴らしく切なくて涙が出ました。
特に気に入ったのは、「 Re:hello」です。
泣けたー
叔父に恋していた姪っ子目線で進む話なのですが、
切なさの極みでした。
描き下ろしで少し笑って…

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スニップ,スネイル&ドッグテイル コミック

ヤマシタトモコ 

結局どっちも可愛い男の子

 カテゴライズするなら日常系になるんでしょうけれど、時系列入り乱れるこの描き方は珍しくてとても新鮮でした。読みにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は好きですね。日付も入っているし、これはさっき読んだあのシーンの前後だな、というのは大体分かります。翻訳家の峰と、バス運転手の安城が恋人になるまでと、なってからの日々。これがまた、他の作品ではなかなか見ない、不思議な距離感なんですよ。甘々で…

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非BL作品

さんかく窓の外側は夜 7 コミック

ヤマシタトモコ 

詛い

ヤマシタさんの作品で一番好きな作品です、三角君が真っ当で明るいけどどこかで達観してる。冷川さんは冷徹で有能だけどどこか子どもっぽい、そして守銭奴。

他の作家に真似出来ないアンバランスなキャラがこの作者さんの真骨頂だと思いますが、その魅力が最大限に発揮されています。一番気になるのは他人の命令で沢山の命を奪ってきた絵莉可。

巻の最後でお目付け役のヤクザがかなりヤバい状況になりますが、二人で…

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それでいて、可愛いひと 小説

櫛野ゆい  ヤマシタトモコ 

目つきの悪いツンデレ

表紙絵がヤマシタトモコ画伯の『デビュー当時の絵』なんですよ!(初出が2008年12月の小説b-Boy)
ここに描かれる杜谷の目つきの悪さにたまらなく惹かれてしまって購入。
嬉しいことに、表紙絵の他イラストが5点も入っていた!今の絵も美麗ですが、私、この頃のヤマシタさんの絵が好きで好きで。ほくほく。

お話もね、好きです。
私、ツンデレ趣味はなかったはずなんですけれども。
この杜谷のツン…

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非BL作品

さんかく窓の外側は夜 7 コミック

ヤマシタトモコ 

「先生」にもまたある種の呪いがかかってそうな・・・

はや7巻目。
まだ終わりませんが、やー面白い!
最初こそ擬似BL目当てに読み始めた本作ですが、5巻あたりからのどんどん呪いの概念的なお話になってきているのが面白くて仕方ないです。
ヤマシタさんが何を頭に描いてこのセリフをこのキャラに喋らせているのだろう?と、ありとあらゆるセリフを深読みしながら読んでいます。

迎くんとエリカちゃんの次の会話なんかはね、かなり引っ掛かりますね。
「(宗教…

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それでいて、可愛いひと 小説

櫛野ゆい  ヤマシタトモコ 

惚れたら負け

先生買い。hon〇oさんで購入。小説b-Boyに2008年掲載された作品とのことで、表紙以外に挿絵が5枚付いていました。年下リーマンさんとめちゃ人当り悪い喫茶店店長さんのお話です。ワンコ好きだし短いながらもきちんと王道お話なのですが、短くって萌えきれなかったかなと思うので萌にしました。

2年前から朝ごはんをいただくようになった喫茶店。そこの店長さん、すっごく不愛想なんだけど、自分の体調に合わ…

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非BL作品

さんかく窓の外側は夜 7 コミック

ヤマシタトモコ 

ページを捲る手が止まらない

 6巻では皆が一致団結して物語が急激に明るい方向へ進んでいきそうな雰囲気を感じましたが、ここに来て、いつもの気味悪さが戻ってきましたね。私はそういう雰囲気が大好きで、もういっそ永遠にずるずると人間の狂気を描いて欲しいくらいなので、テンションが上がりました(笑)。

 序盤で呪いに関する新たな依頼があり、呪いを解く際に三角が「暴力的な善意」とやらで冷川を喰うシーンがあります。まさに博愛主義者のよ…

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