穂波ゆきねさんのレビュー一覧

ボクのお城においでよ 小説

鹿住槇  穂波ゆきね 

小さなお城で育つもの

こちらのレーベルらしいふんわりとしたお話でした。
BLがメインではないレーベルから出たBL作という感じ。
かわいらしいと周囲から評される高校生の男の子が主人公で…と、設定自体は今でも多くあると思うのですけれど、こういう独特のぬくさのあるお話はあまり見かけなくなりましたね。
少し前のティーンズ系の雰囲気でしょうか。
昔はもっとあったよねなんて懐かしくなってしまいました。
全体的に起承転結も…

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憂える天使~アンジェロ~ 小説

成瀬かの  穂波ゆきね 

不安定がゆえに魅力的

引き続き再読です。
前作のヒリヒリとした空気も好みだったのですが、個人的にはこちらの続編の方がより好みでした。
愛し愛される受けの図はやはり何度読んでも微笑ましく気持ちが良い。癒されます。
マフィアという、溺愛やほのぼのとは真逆な存在がど真ん中にあるのも良いですし、主人公である里玖の過去の境遇から来る、年相応ではないいとけなさもこのシリーズ全体の良いスパイスとなっているなあと思います。
作…

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僕の悪魔-ディアブロ- 小説

成瀬かの  穂波ゆきね 

冷酷な世界の中にあるあたたかさ

再読です。
こちらの作品が成瀬先生のデビュー作なんですよね。
読んでいてぐっと来る健気さを持った受けを描くのが本当に上手い作家様だなと思います。
個人的に、言葉が通じない者同士の物語がすごく好きで。
僕の悪魔〜シリーズはそんな、言葉が通じないからこその良さや、焦ったさともどかしさが詰まった一作です。
入手が難しいかもしれませんが、穂波先生の素敵なイラストも楽しみたい方はぜひ紙本で。
番…

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アイソポスのひそかごと 小説

崎谷はるひ  穂波ゆきね 

イタリア貴族とのロマンスすぎないロマンス

イタリア人貴族×日本人大学生という組み合わせは、日本人同士が多い崎谷作品ではあまり見られないのではないかなと思います。
天涯孤独になってしまった主人公・真次が、ひょんなことから現実ではまず起こり得ない不運に巻き込まれ、金髪碧眼を持つイタリア人の美丈夫と出逢う…
と、約380Pと分厚めの今作ですが、描かれているものは王道のロマンス小説といった雰囲気です。
以下、大きなネタバレはなしのレビューと…

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剣と玉と鏡 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

完結巻

この当時のBL要素入り小説なら、この無難な完結スタイルしかなかったのかも。

香木猫が登場していても、活かし切れていない。
忍の呪い解除が絶対要素だったのか、謎。

なんとなく、味気ない終わり方だったと感じるのは、
今世のコテコテBL小説に慣れているからかもしれない。

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星と桜の祭り 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

二巻目 天狗の郷

かなり古い作品だけど、面白い。

天狗の郷で、天狗の祭りを助けて、香木猫の子を貰う忍。

この香木猫には、男子でも子を生めるようになる魔力を持っているらしいので、今後が楽しみ。




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少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

1巻目 東京都内

随分古いシリーズもの。
少年陰陽師のBL版ファンタジー。
出だしの一巻目は、とても面白い展開。

御剣香司:御剣家の跡取り
母は女優、白血病で死亡。 
長男不比等が死亡して、愛人の子、香司が本家の後継者になる。

松浦忍:
男子なのに少女に見える呪いをかけられて生まれた少年。
美少年という設定の描写だけど、挿絵では普通のガキ大将風。口調もがさつ。
実は、生玉を継承する玉川家の…

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虹と雷の鱗 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

7巻目 出雲

綾人の親戚、継承権二番目の美少女オロチが、
新幹線に乗って、綾人に助けを求めて上京、
方向音痴で迷っている所を見かけた忍が、綾人宅に案内する。

綾人宅で迷子になった少女を叔父・継彦が捕まえて、龍の鱗を入れこまれ傀儡化されて連れ去る。少女は、このままだと望まない婚姻を行う事になってしまう・・
やり口が非常にキモい叔父オロチ。

少女が幽閉されている月兔学園に、忍び込む忍と香司。

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銀と月の棺 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

6巻目 京都

電子版で、シリーズ一括セット買いしたので、一気読み。

オロチ族の当主、彩人が六甲山の土砂崩れに巻き込まれて、行方不明になる。
六甲山に出かける前に、彩人から預けられたムーンストーンの指輪。
その指輪を使って、居場所を探ることになる。

京都に現れた、幻の羅生門の中に置かれた棺の中に居た彩人。

展開する場面が、アニメを観ているような描写で、面白い。
 

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花と香木の宵 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

5巻目

忍にかけられた呪いを解呪する儀式が、また振り出しに戻る。

香司の元婚約者・蝶子の弟、蛍二を救う巻
肉体から抜けた蛍二の魂を都内の神社でみかけた忍。

反魂香を使って、妖狐が亡くなった長男の姿で、義母の俊子を翻弄する。
衰弱死ていく母の姿を観て、悲しむ妖狐。

赤毛の妖狐は、芯から悪党ではなかったのが良かった。

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