山田ユギさんのレビュー一覧

最後のドアを閉めろ!(2)(新装版) コミック

山田ユギ 

盛り沢山

既読の山田ユギ先生の作品の中で一番好きなシリーズです。
年下の男ふたりの間でよろめき押し倒される美丈夫を見守る漫画。たまに本田兄ちゃんズの間でもよろめいてるけど。

本田兄弟が主役の単行本「開いてるドアから失礼しますよ」を読んでから読むことを強くおすすめします。永井が兄達の関係に気づくエピソードがとってもいいんですよ…永井だからこそ気づくっていうのがまた。

本田兄弟の中で永井が空回って…

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最後のドアを閉めろ!(1)(新装版) コミック

山田ユギ 

色褪せない

本田(黒髪男前年下攻め)
永井(美形苦労人,多分主役)
斉藤(腹黒?可愛い)

さすが山田ユギ先生としか言いようのないテンポの良さ。エッチシーンの後に盛大に咽せても面白い強さ。
女と寝る攻め大好きで、サラリと涼子をお持ち帰りしているあたり、雄な本田最高なんだよなぁ。結局やってないらしいが。残念。こういうところに山田ユギ先生作品のトレンディドラマ味(時代…)を感じる。おニャン子クラブとか言…

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開いてるドアから失礼しますよ (新装版) コミック

山田ユギ 

HONDA村

「最後のドアを閉めろ」の本田のお兄ちゃんズ。本田家は男三人もいて跡取りを失ったわけか。ま、そういうこともあるよね。大らかそうなご家庭だし(納豆以外)。

両思いなのが互いにしっかり分かっているのに色々な制約で心を開ききれない。実にうまくできています。未成年ならまだ分かるけど、もう大人なんだから正一兄ちゃんもはやく腹を括れば良いのにって話ではある。そして腹を括った兄ちゃんはとても甘かった…可愛い…

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虜 -とりこ- 小説

秀香穂里  山田ユギ 

やはりあいつが…

麻取と元締が結ばれてしまうというファンタジー
けれど、そこに行き着くまでの物語がしっかりと描かれていて、他のレビュアーさんも書かれてましたが、映画化や二時間スペシャルドラマにしてみて欲しい。

悪者は、やはりというか王道の信頼していた上司ですが、コレまた随分と昔から腐っていたようで。そういう意味で攻めの元締が極悪人にならずにラブストーリーに組み込めるような感じに仕上がっています。
最後は足…

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花扇 小説

剛しいら  山田ユギ 

初助師匠

「座布団」のレビューでも書きましたが、このシリーズは初助の物語です。あとがきに初助の人気ぶりについて書かれていましたが、そらそうだよと。多くを語らず、要に対して厳しさも優しさも持ち、一途だけれど遊びも粋に。そして去り際は人に見せない。創作物の登場人物らしい格好良さでありながら、時代や業界が今自分が生きる世界とは異なるため、ひょっとしたらこんな人もいたかも知れないと思わせる絶妙な具合です。
「座布…

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座布団 小説

剛しいら  山田ユギ 

花扇とあわせて

神レビュー揃いで気が引けるのですが…
この絶賛の嵐、自分も相当気負って読み始めまして、それが良くなかったのかもしれない。ただ花扇はセットで読むべき!

収録されているお話では「座布団」が1番好きです。落ちの要の行為と葬儀のギャップ、軽妙でかなりワクワクできる入りでした。ただ要の魅力のピークがここで…初助師匠がカッコ良すぎるのでどうにも要に惹かれにくく、心を掴まれることがなかった。この作品は要…

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たかが恋だろ コミック

英田サキ  山田ユギ 

高津戸が逃げたのか?!

攻めの高津戸ですが、彼は学生時代に親友だった泉巳から突然離れていきます。
「やっと離れ離れになれて清々するよ」

仲良い友達と思っていた奴からこんなの言われたらトラウマになる〜

泉巳は結婚して一児をもうけますが奥さんは他界。一人で子育ていています。義兄でヤクザの椹木にも支えられ、なんとか生活してるんですが、そこに高津戸が突然現れて…

泉巳は奥さんをなくした失意で呆然自失のときに、…

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花片雪 小説

英田サキ  山田ユギ 

コミックスの続編

愛想尽かし、たかが恋だろ、をコミックスで読んでいたのですが、実はこれが関連作だとは知らずに手に取りました。

読み進めるうちに「あれ?この主人公CP記憶にあるんだけどなぁ」と思いながら読んでました。後書きを見て、あ!そうだ、コミックスで読んでたんだ、と分かりました。

今回のお話は、椹木と柊也のラブラブ?がベースにあります。椹木のヤキモチが年上の攻めなのに可愛くて萌。柊也を理解しているが故…

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何でやねん!(1) 小説

久我有加  山田ユギ 

笑われることにトラウマ持ちの男が……

再読。

なんかもっとヘタレ攻めと男前受けだったような記憶が……。
それは2巻かなぁ?

受けの仁は「笑い」にトラウマを持っているのに、土屋からしつこく漫才の相方になってくれとつきまとわれる。
人に笑われるなんてまっぴらごめんだ!と思う仁の心の変化が丁寧に描かれているけど、なかなかしんどい。





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花扇 小説

剛しいら  山田ユギ 

圧巻の表題作

流石表題作となった「花扇」は圧巻でした。前巻から紡がれた謎めいた部分の多い初助師匠の生涯のパズルのピースがこれで埋まったという納得感のある話でした。

 
 名落語家の初助師匠の知らざれる壮絶な生い立ちと最初で最後の愛が描かれていました。昭和の戦後の激動の中を生きた初助師匠ならではの凄まじい生き様でした。
その後の芸の道以外は浮き草のように後腐れなく生きる初助師匠の礎になった出来事の数々に…

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