陵クミコさんのレビュー一覧

あまい独り占め 小説

葵居ゆゆ  陵クミコ 

弟の執着攻め

個人的にはとても大好きな兄弟もの、古着屋でデザイナー目指して勉強中の明るい兄・晶真と硬派で真面目な大学の弟・貴裕のお話です。
カワイイ軟派とカッコイイ硬派、て感じでタイプは正反対なのですが、弟は9歳のときに引き取られた子供で、血はつながっていません。

だからなのか、晶真は弟のまえでは自分の事を「お兄ちゃんは~」とか「お兄ちゃんと~」と言い、やたらと「家族」を強調している感じです。
兄弟で…

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パパは誰のもの!? 小説

伊郷ルウ  陵クミコ 

相性の問題

ちるちるの小説を盛り上げていこう的な企画に乗じて、読んだことのない作家さんの作品を手に取ってみました……。

私がなかなか知らない小説家さんに手を出せないのは、こういうところなんだよなーと、つくづく思いました。

文章が、何をした何をしたと外から見える流れを追うばかりで、心情が入ってこないんです。文章を文章と感じさせないというか、読んでいる自分が消え去って物語にどっぷりと浸かれる文章という…

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奥さまは外法使い! 小説

小中大豆  陵クミコ 

『奥さまは魔女』的な

隣人の幼なじみ同士、御曹司で社長26歳×外法教室の講師19歳。外法っていうからおどろおどろしいものかと思ったら、ほぼ魔法使い的な意味合いの使われ方でした。
お隣のかっこいいお兄さんが好きなくせに、会うとつい憎まれ口をきいてしまう受けくんが、親から引き継いだ外法の力を使って作った惚れ薬を攻めに飲ませたあげく、結婚してしまう話。
結婚して新婚でラブラブなんですが、やっぱり自分のことを好きになってく…

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奥さまは外法使い! 小説

小中大豆  陵クミコ 

好きの魔法はずっと続きます

大好きな小中さんの新刊!それも大好きな花嫁モノ!と楽しみにしていました。魔法が出てくるファンタジーもので、最後の予想できなかった展開が面白くて、イイ意味で裏切られたのが良かったです。

両親から外法使い(=魔法使い)の力を受け継いだ真輝は、小学5年生の時に隣りに引っ越してきた年上の神を好きになります。でも、子供の頃はその気持ちが何なのか分からずに、憎まれ口ばかりで。
そして、それから8年間も…

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恋愛☆コンプレックス 小説

月村奎  陵クミコ 

攻めがすごくいい

育ちの良い美形大型わんこ攻め×月村先生のいつものネガティブ受け。

攻めの礼央がとってもいい子!ネガティブが一回りして変にねじけている受けの朋樹に対して、常に明るく従順で「好き」という気持ちが溢れています。育ちが良くてモテるせいか、ぐるぐる考えすぎて女王様を演じる朋樹にいいなりのエッチをしていてもさわやかで愛情が感じられます。

月村先生の作品の中ではエロ多め、受けが大好きなわんこ攻めが好…

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特別になりたい 小説

桜木知沙子  陵クミコ 

ゆっくりと育まれる恋

初読み作家さんでしたが、小樽の情緒あふれる素敵な描写と、2人の恋がゆっくりと育まれていく様子を堪能できて面白かったです。

攻めの橿原の、初めてガラス以外に好きなモノ(翔太・受け)ができて、翔太の特別になりたいと不器用に、時には暴走しちゃったり、必死に我慢したりと、一生懸命な様子にキュンキュンします。女子にモテモテなのに、翔太しか目に入ってないところも萌えます。
一方の翔太も、最初は余裕のあ…

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特別になりたい 購入者特典・書き下ろしペーパー 特典

翔太が拒むワケ・・・

以下、ペーパーの内容になります。

特典ペーパーのお話の時系列は、橿原工房の直営店でバイトを始めて半月ほどたった頃となっています。

橿原工房の直営店でバイトを始めてまだ半月ながら、翔太の働きぶりは評判が良い様子。
翔太自身も橿原の好きなガラスの世界に関われる仕事がとても幸せでやりがいを感じている。
店内に大好きな橿原の作った作品が展示されていて、それを見ながら仕事ができることが嬉しい…

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あまい手料理 「あまい独り占め」書き下ろしショートストーリー小冊子 特典

好きな人のために作る手料理

表紙はカバーイラストと同じ絵ですがA5サイズのカラーで、本文も7ページあり読みごたえのある冊子でした。

内容は、貴裕目当ての女子が手料理の素晴らしさを語り今度つくりに行きますよ、そして…という下心満々なのにちっとも気が付かずに、晶真に栄養も愛情も満点の手料理を作ろうと決心するというもの。
母親に晶真の好物の作り方を指導してもらう健気な嫁でした。
甘い甘い。
好きな人のために料理する男子…

1

あまい独り占め 小説

葵居ゆゆ  陵クミコ 

同じ年の義兄弟 思い詰めて逃げて捕まえられて

兄弟萌えはない方なのであまり読まないのですが、養子で兄弟になったということと特別小冊子付きに思わず手に取ってしまいました。

初めっから両片思いっていうのがあからさまで、どっちも相手に悟らせまいとぎこちなくなったりぶっきらぼうになったりと普通じゃない状態。

お兄ちゃんは何がしたいのか全然わかりませんでした。
血の繋がらない弟のことを好きになったけれど、告白しても受け入れてもらえないこと…

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イミテーション・ロマンス 小説

きたざわ尋子  陵クミコ 

禁断の恋が禁断でなかったとしたら…

何もこんなに複雑な設定にする必要があったのかなというのが第一印象。
大学1年の智樹の母親は、子連れ再婚の男と結婚して智樹を生んだので、異母兄と両親の4人家族だった。
それが実は智樹は母が浮気の結果生まれたので父とも兄とも血のつながりがなく物心ついてから家庭の中で居心地の悪い思いをしてきました。

智樹の実父は若くして亡くなっているが、結婚はしていなかったが智樹の他にもう一人子供がいて異母兄…

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