麻々原絵里依さんのレビュー一覧

狼と駆ける大地 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依  冬斗亜紀 

おっとり平和主義なもふもふセントバーナード受け

マッドクリークに配送センターが出来て、財政が少しはマシになった後の話。

マット率いる捜索救助隊がアラスカでの地震災害に派遣される。そして隊員のジウス(セントバーナード)がティモ(ハスキー)と運命的に出会う。

ティモ達の群れは人間社会から孤立して、若者が数人街に出稼ぎに来る以外は山に隠れ住んでいる。あまり良くない生活水準と、濃くなり過ぎた血により群れの存続が危うい。そんな環境で育ったティ…

2

王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

とても面白いシリーズだった

とても良かった。
最終巻。忘れられた神エラドの真相が悲しかった。やはり人間は欲深くて愚か…神の力なんて身に余るよ…と思ってしまう。

そして受けの余命を攻めがどう乗り越えるのかというお話。苦しみ呻きながら涙する攻めの姿が切ない。なにをどうしたって、大切な人との死別が楽になることなんてないというセリフが印象的でした。ただ幸せに生き切ることが相手を慰めるものになるとうい考え方も好き。

全体…

3

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

すごい結末だった…!

本人の意思ではなく、不老不死の薬を飲み、死ねない体になってしまった司波と何故か暗闇と閉所が恐ろしい矢代が七夕の霧雨の夜に出会う。

司波はある一人の男への思いを引きずり約150年も孤独に耐えて生きていた。矢代はそんな司波を不憫に思い、司波が死ねる方法を一緒に探す決意をする。

司波が不老不死の薬を飲んでしまった経緯や、矢代が暗闇と閉所を怖がる理由が重なり、全ての謎が解ける。

あとがき…

0

王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

嬉しい誤算の続きに

前巻で完結するもんだと思ってたから、続きが早く読みたくて仕方なかった!!
自分の死を受け入れてほしいリオと、何としてでも生かせたいルストのすれ違いが苦しくて苦しくて切なかった。そのすれ違いこそが、お互いへの行き過ぎた愛っていう何とももどかしいし、読者が焦らされてる感じがすごく良かった。
物語に頻繁に出てくる言葉、『生きることに意味なんてないけれど、この世界には生きる価値がある。』このリオへ向け…

2

狼と駆ける大地 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依  冬斗亜紀 

ハスキーとセントバーナード

シリーズ5作目。群れの存続に関わる深刻な問題に立ち向かう話だが、鬱々とした雰囲気はなく、さくさく読めた。
今作のメインキャラは二人ともたぶん初登場で、ストーリーは独立している。とはいえ、前作までの登場キャラが何人も専門分野で活躍しており、軽くキャラの復習をしておいた方がスムーズに読めそう。あ、お騒がせリリーは今回お休み。

メインカプは内気なジウスと野生味あふれるティモ。アラスカの小さな群れ…

4

狼と駆ける大地 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依  冬斗亜紀 

シリーズ5作目

そういえば遂に日本語タイトルからHOW TO要素が消えたな。
HOW TOシリーズ大好きで、既刊も読み返して挑んだこちら。今までとだいぶ雰囲気が変わって、ずっと神評価にしてましたが迷いに迷って萌2に…
シリーズ既刊との大きな違いは、主役が2人とも生まれながらのクイックである点。今までこのシリーズから感じてきた面白さの要素である、マッドクリークの面々の剽軽さであるとか、クイックに成り立てである…

2

王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

大満足です

3巻がまさかの終わり方だったので、あれからのハピエンが全然想像できませんでしたが、流石の樋口美沙緒先生ですね。すごく綺麗に着地したし、「王を統べる運命の子」というタイトルにも納得のいく内容でした。

最後まで読んで何でここまでねじれてしまったのを考えてみると、やはり立つ位置によって見えるものが違い、思い描く理想が変わるということでしょうか。ラダエ三姉妹によって守られ、振り回され、牛耳られていた…

6

狼と駆ける大地 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依  冬斗亜紀 

野生

シリーズ買い。犬に対する愛が深いのは、これまで同様なのですが、いまいち二人の恋には盛り上がれなかったので萌にしました。犬を愛してやまない方、アラスカの大自然大好きな方でしたらおススメ。日本のBL王道路線なんでミリもかすめていないモノロマ路線おっけーな方でしたら大丈夫なのかも。本編380P弱。

林業会社で働いていたのをやめ、マッドクリークに戻ってきたものの、大勢の人が苦手でずっと引きこもってい…

4

狼と駆ける大地 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依  冬斗亜紀 

そう来たか!

発売される度に楽しみにしているシリーズです。今回はランスの幼馴染みのジウスが主人公のお話ですが、今までの作品に彼が登場したのか記憶には残っていません。
彼は他のクイックたちと違い騒がしいのが苦手で自然と野生動物に心惹かれる優しい人物でした。そんな彼が使命感を感じて頑張っているのがマッドクリーク捜索救助隊の仕事なんです。

そしてジウスがアラスカで起きた地震に派遣された時に出会ったのが、もう1…

6

王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

苦しい旅を乗り越えた先に待っていた尊い結末

これまでは生まれてきた理不尽な運命に嘆き苦しんできたリオが、セスやユリヤとの別れを通して、生きる意味や価値にとらわれず今をどう生きるか、自分の心のままに生きようと新たな決意をもって前向きに進もうとする姿に、リオの心の成長を感じました。

今巻はリオ以上にルストの心のほうが見ていて辛くなりました。

ルストは王の身を捨てリオに真名を与えてしまった過去があるし、何度だってリオを蘇生させる可能性…

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