樋口美沙緒さんのレビュー一覧

王を統べる運命の子③ 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

限りある時間への恐怖と絶望で苦しむ新たな旅路

2巻で記憶を取り戻したリオが真名をルストに返し自ら命を絶ってしまい、絶望的な気持ちになっていたのですが、リオが生きていてユリヤ殿下も目覚め、フェルナンと共に北の塔へ向かうという急展開が面白く先が読めなさすぎて、読み始めて早々に物語に入り込んでしまいました。

北の塔は俗世とは離れた神秘的な描写が想像を掻き立てられ面白く、ファンタジー要素が強いところにワクワクしつつも、物見の賢者の背負うツラさを…

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王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

2頭の竜の謎と、タイトルの意味

少しだけネタバレしてますが、直接本で読んで欲しいお話でした。
4巻、ようやくです、ここまで来れました。もう、前半の部分からリオが今までの自己評価が低い考えから抜け出して、前向きに行動しているのを読んでいるだけでも爽快でした。
そして白い竜と黒い竜の秘密。様々な事件の黒幕が次々に明らかになります。

もう、あとはどんどん今までの謎を解明しながら読んでいく状態になってから、まさかの、タイトル回…

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王を統べる運命の子② 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

生きる意味、生きる価値を模索した先の真実

王との謁見を経て、王の正体がユリヤだったということを知り、本当のユリヤがどんな人間なのかわからなくなるリオの葛藤が今巻の読みどころだなと思いました。

王の鞘として王のため、国のため、セスの為にもと、前向きに自分のできることをしようと努力するリオに、なぜか鞘の仕事をさせようとせず教養をあたえることには協力的なユリヤ。

ユリヤがどうしてリオを抱こうとしないのか、悶々と考えながら自分の仕事を…

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王を統べる運命の子② 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

とても切ないラブストーリー…

 最近最終巻が発売されて完結した「王を統べる運命の子シリーズ」。
ようやく2巻まで追いつきました。各巻ともにかなりのボリュームがありますが、じっくり読ませる王道魔法ファンタジーものなので、安心して世界観を堪能できました。BLの方も切ないラブストーリーが描かれていて、どっぷり引き込まれました。

 樋口先生のおはこの突き放す攻めが健在でした!
ルストの苦悩する姿が魅力的で良かった。
昔の少…

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王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

あるべき未来に踏み出すために

今回はフロシフラン国王と使徒である王の鞘のお話です。

魔女の手駒だった受様が王家と神の誓約に隠された真実を知り
神々と人間の新しい関係を築くまで。

受様は攻様に選ばれた王の鞘ですが
魔女が神力で創造した心臓で生きる3人目の土人形です。

攻様は自身の真名を使って受様へ命を分け与えますが
受様の命の期限を延ばす事は出来ません。

受様は残された日々を魔女の討伐を目指しますが…

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王を統べる運命の子① 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

新しい世界に飛び出し生きる意味を見つけていく

今まで野良犬扱いされてきて、自分の意思よりも他人の意思に従ってきたリオが、王の七使徒の一つ「鞘」候補に選ばれ、これまでいた狭い世界から飛び出し新しい世界や新しい人との出会いによって、気持ちに変化が生まれもがき苦しみながらも成長していく様子がとても丁寧に描かれていて、心がギューッと締め付けられました。

王都に着いてから登場する様々な選定候補のキャラクターたちが個性豊かで、今まで身分差に心無い態…

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王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

完結後に番外編が出る予定

あとがきに、番外編が出る予定だとありました。

①巻 孤児のリオは記憶を失っている事を自覚する
⓶巻 リオは自分が魔女が作った土人形だと知る リオは川に落下
③巻 伝説の二匹の竜の存在 魔女の足跡を辿る
④巻 伝説の二匹の竜の再会 

四巻目に、建国神話の二匹の竜の伝説の全部が登場。
①巻目からの流れの謎解きがやっとできる。

リオの命の刻限が迫るギリギリに、やっと竜の願いをか…

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愛の巣へ落ちろ! 3 コミック

南十字明日菜  樋口美沙緒 

コレじゃない感じ…

原作ファンで、コミックス1、2巻も面白く拝読しました。3巻の発売も楽しみにしていました。

ワクワクしながら読み始めたのですが、読み進めるうちに「?」なんだか違和感が…。原作を読んだ時のようなドキドキ感があんまりない。どうもあっさりしすぎている。
なんだか登場人物の表情にあまり感情を感じられなくて、感情移入もしづらい感じです。

冒頭の「シジミチョウ」と突き放す場面。
兜に挑発されて翼…

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王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

未読の方は一気読みをお勧めします

待ちに待った4巻でした。表紙から大円満だって分かってはいるんですが、とにかくリオの置かれている状況が辛くて辛くて堪らないんですよ。

もうね次々と襲い来る困難が絶望的で、どうやって表紙の様な状況まで持ってくのかとページを捲る手が止まりませんでした。

リオの絶望感とルストへの愛故の悲しみ、そしてエラドに起こった出来事を知った時の怒りと決意。序章からの流れが見事で読ませて来るんですよ。

9

王を統べる運命の子 4 小説

樋口美沙緒  麻々原絵里依 

大団円

最終巻。シリアスもの魔法あり超どファンタジーが大好物な方でしたら良いのではないでしょうか。1巻から時々感じていたんですけど、攻めの感情のゆらぎがしんどくて、4巻になったらお話のどうなるどうなる感がしんどくて、読み終わるまでがあっぷあっぷでした。そのため萌どまりとさせていただきました。大団円なのは超良かったんですけどね。本編380pほど+あとがき。

魔女の根城でルストをぶっ刺してしまったリオ。…

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