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剛しいら 北畠あけ乃
しろたん9610
ネタバレ
「顔のない男」シリーズ最終巻。電子版表紙絵あり、挿絵なし、あとがきあり。 剛先生はもっとこのふたりを商業で書きたかったんじゃないかな? と思わせる終わり方。読者としても、まだまだ音彦の成長や、音彦を愛することで変化していく飛滝を見てみたかった。 1冊目の「顔のない男」の、兄弟役を演じるふたりがすごくツボで、それ以来ちょくちょく読み返しては、やっぱりいいなあ、と思うのだが、本作はそこまでのドキド…
剛しいら 緋色れーいち
ふばば
イギリス上流階級の紅茶王と、日本の何者でもない若者のラブストーリー。 静岡の日本茶農園の三男坊・大徳寺静佳。 家業は父と長兄が営み。 子供の頃からの憧れ・初恋の女性は次兄と結婚し。その次兄は家業から離れて。 紅茶に興味を持つ三男の自分は居場所がない。父親とも折り合いが悪い。 だから次兄の結婚式が終わってから単身イギリスに殴り込み! それは、有名な紅茶メーカーなのに未だ日本での販路が…
剛しいら 新藤まゆり
碧雲
二話とも、推理というか人情しんみりのサスペンス。 ▶君は優しく僕を裏切る 正嗣とビー。ビーの母が、息子を取られまいとして嘘の罪状で訴訟を起こす。正嗣の冤罪をビーが証言。 ▶君は優しく愛を欲しがる 二人で会えるようになった正嗣とビー。 ビーは、正嗣との愛を選んだ為に、母を裏切っていることに気づいて居ない。・・というオチ。 ▶君は優しく復習する:別の話。穂村昌樹 刑事 謎の…
剛しいら 葛西リカコ
表紙は、盗人の弥一ではなくて、環の想い人の深川だったんですね。深川さんは、意外と若い。(弥一・・曾曾祖父の名前と同じ~爆笑) 時代想定は、元禄あたりだそうです。 陰間茶屋があったのは、江戸時代初期、中期には数が減って湯島などに二軒ほどになったそう。 理由は、芸者や吉原の女遊びより数倍お金がかかるので、遊ぶ資産家が減ったからだそう。この辺りは「百と卍」に詳しく書かれていました。 金魚の養…
剛しいら 宮本佳野
titleは、「天使は・・・」となっているけれど、 顔が綺麗なお金の亡者が主人公。その美少年は、計算高い打算的な人。同級生の九馬の恋慕する心も、自分の外観に興味を持つ者も、身内でもなんでも利用する。 大金を巻き上げる次の計画のターゲットは、信者からお金を巻き上げた新興宗教の女教祖。教祖の父が蓄えた隠し金を結婚詐欺を仕掛けて抜くお話。 女教祖が通力を失い、普通の女になってしまい、結婚は無し…
剛しいら 茶屋町勝呂
帰宅に関連する家族についての三つの短編集。 その中の「一枚の遺書」は剛先生のデビュー作と紹介があったので、読みました。表紙絵と挿絵が無い電子版です。 読後に、これで良かったんだ、とスッキリ思えない毒を夫々含んでいるので、心に刺さります。 ファンタジーで実際にあるかのような嘘物語でも、生きていると色々あるんだ、と読後に思う一冊でした。 こういうもの悲しい結末は、JUNだから?どれもハッピ…
剛しいら かんべあきら
とても読みやすいテンポで展開する面白いお話でした。 「フェイク」は、ドタバタした煩いギャグ小説の感がありましたが、「リメイク」は花田に纏わる後半が場面が太秦に移り「座布団」と似て情念豊か。昭和の映画界の描写を読んで、そういえば映画「京都太秦物語」は面白かったな、と思いだしたり。 邦画撮影に関する、昔あった善いもの、美しいもの、消えていく太秦で働いていた技術者。昭和の良さを懐かしむ京都の街並みの…
作家買いしています。 2007年の作品 作品が少ない年なので、この頃から病気療養されていたのかも。 執筆活動は、2011年までされています。その後同人誌が少しあるようで2018年に没。次期から見ると、この時期が作品数が少ないけれど一番乗って居た時なのかな。著者が書いて楽しくなる、ややこしくない小説が多い時期のようで、売れる本を意識して書いていないんじゃないの? 「フェイク」は「リメイク」…
剛しいら ひたき
ピュル、キュルという異音で会話をしだす輝。宇宙人の言葉がミューミューと可愛らしい。 もうれつな男食いは、宇宙人に体を乗っ取られていたからだった・・ 剛しいら先生、突拍子もないストーリーを描いて。 宇宙人を引きはがすと、内臓や脳に深く浸食しているため、寄生したETを無理に引き話すと宿り主が死亡することになるので、共存することに。 風刺を交えたギャグで、シリアスな面もある作品。 面白…
剛しいら ほたか乱
今、剛しいらさんの作者買いを続けています。 あちこちの書評に「ホントに剛しいら先生の作品なのか?」という疑問や「アホすぎる」という批評が目立つ作品。賞賛が少ないので、読む価値あるか?と、素通りした一冊ですが、割引になっていたので、電子書籍で購入。 批判が多い・・どこがどうダメなのか?中を覗いてみたくなるほど、レビューに「これはダメ」が多いけど、読んでみると、そんなに悪くない;この本は、ノリ…