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10/67(合計:663件)
葡萄瓜
表紙と本文各作品のバランスが程好い、 アンソロジー形式の雑誌です。 表紙買いをしても多分損はしないないの では無いか、と評者は感じます。 評者の個人的な好みで作品を挙げよと 言われたら、評者は先ず桃井ジョンさんの 作品を挙げ、ついで池田ソウコさんの作品を 挙げます。 桃井さんの作品は寡黙な心理描写故に。 池田さんの作品は受の蕩ける愛らしさ故に。 冒頭にも書きました様に全…
しもがやぴくす みらい戻
現在の肉弾戦中心の作風でこの方々を知った人に してみたら異色な作品集と受け止められるのでは なかろうかと拝察します。 しかし評者にしてみるとほのぼの星矢パロでこの方々を 知ったので後年の作風の方にむしろ「化けた」と言う 感慨を持ってしまうのです。 そう。やる事をやってたりする場面はありますが基本は ほのぼのです。だからたまに見せるシリアスが更に 重みのあるものになるのですね。 …
新堂姫子
表題作は羅砂と呼ばれる国を舞台にした 異境もの…ではありますが、登場人物名が ことごとく横文字では無いので恐らく親しみ 易いノリかと思われます。 かと言って展開に(初々しさはあれど)一切の 手抜はなく、活劇としてもそれなりの味わいに 仕上がっておりますね。 一冊通しての味わいは現在でいう所の ロリショタに近しいものがありましょう。 但しそこには「男の子らしさ」と言う筋が一本 …
藤原タクト
未読の方に作品の空気を説明するとしたら 筆者はこう答えるでしょう。 「尾崎南さんのノリをもう少し洗練させた様な」 今読み返して見るとこの方の作品も時代の気分を 表したものだったな、と筆者は感じるのです。 感覚から連鎖して発生する饒舌と痛み。そして道化。 それらのバランスを加減乗除しながら構成されて いる虚構。 それらは日常から遠い位置にある様で実は 紙一重の位置に在っ…
阿部川キネコ
阿部川さんの初ショタ作品集に当たる一冊ですね。 シリーズと言うほど話数はなく…と言う作品と読み切り 短編で構成されています。 正直な所を言えば、阿部川さんのショタ作品は BLからの派生と言うよりは男性向けのそれに近い ノリがあります。 ですから甘々は期待しない方が良いかも知れません。 もっともそれは阿部川さんが元々持っているノリでは なく、言うなれば時代の流行が求めたノリだと解…
アンソロジーに統一感を求める、と言うのが そもそもわがままなのかも知れません。 しかし散漫さ加減にも限界と言うものはございます。 せめて童話と児童文学の区分だけはお願い したくなります。 あと、BLにしたい為に童話の世界を離れて 原話をアレンジしたと言う例も散見されますが、 それならわざわざ童話アンソロジーに掲載する 必然性はないかと。 童話を換骨奪胎した結果骨組だけしか …
猫田リコ
この作者さんの紡ぐ世界の艶っぽさは、 瞬間と瞬間の隙間からにじみ出てきます。 この方の色々な作品を観て来て思うのは、 微塵も動かぬ止め絵の上手さ加減です。 一コマ一コマがスチール写真の様に構成され そこには余分な動きが入り込む余地が 一切無い。 そう言う固まった断片を積み重ね、そして その隙間からにじみ出る何かに補足の深みを 語らせる。 これも映画的な作り方なのでしょう。 …
まんだ林檎
本作はBLの延長線上にあるショタ、と言うよりは むしろ男性向けショタへのアンチテーゼと位置付けた 方が良いのではないか、と評者は愚考します。 実際どのエピソードも男性向けショタならば恐らく なし崩しに行為に及ぶ展開になるであろうと言う風に 構成されているからです。 この作品をBL・ショタの文脈で読み解くならば まんださんが編集されたショタ同人誌『THE SYOTAROH』を 併せて…
大野克将
ネタバレ
作中で明言されていませんがタイトルは ボクシングの戦闘スタイルから採録されて おります。 版元さんが版元さんですのでそれなりの シーンも多いのですが、ボクシング周りの 描写も決してなおざりではなくさりげなく 深い部分がございます。 恐らくは刊行年代の為に埋もれてしまった 佳作ですが、昨今の筋肉・親父ブームの 中で再評価されて欲しい作品です。 攻の試合を観て背中を追い、同じ道…
紅迫青実
読む人によっては収録作品に古臭さを感じて しまう事を否めないと評者は愚考します。 各作品初出が刊行年の二年半前から四年前に かけててございますからね。 ただしエロさを求める方にはそれなりに満足 出来る描写が含まれているかと思われます。 含有されているのはエロだけではなくさりげなく 織り込まれた深さとか色々でございますが。 表題作は一言で言えば『落とされるノンケ』の 話です。た…