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三島一彦
葡萄瓜
表題作+描き下ろし続編を含む全六編中 五編が多分三島さんにしてはかなり甘い話 です。 一編だけ三島さんにしても…と思えてしまう ハバネロ級の話があるのですが、それは 少なくとも表題作ではありません。 まあ、その話があるから他の話の甘味が 余計増しているのかも知れません。 その甘味はレーベル由来のものと言うよりは 三島さんの作品に元来含まれているもの なのでしょう。 そしてそれ…
佐久間智代
ちるちる大阪オフで遭遇したのも 何かの縁と思い読んでみました。 実は評者はこう言う設定も大好物 です。評者のマンガ嗜好の半分は 「花とゆめ」を触媒に醸造されました ので。 そうなるとハードルは只一つ。 この恋模様描写が男女カップルに 置き換えても成立するものであるや 否やと言うハードル。 男女に置き換えて成立するならBLで ある意義はない訳でして。 でもそれもこの作…
アンソロジーに参加する為にわざわざ嫌いな ジャンルに参戦する物好きな方はこの界隈には お出でにならないでしょう。 それ程までに作品に対する愛着があふれ、 時には暴走している二次創作群が詰まった 一冊です。 ただ、均整の取れた一冊ですので作品世界の 余白を行儀良く愉しみたい方には充分な出来ですが、 それ以上のもの、例えば更なる激しさ等を 求める方には少し物足りない部分もあろうか…
秋月こお ほたか乱
ネタバレ
シリーズ終盤で攻がいきなり代わったと眉を顰められる方も おいででしょうが、この攻、元々物語中で陰になり日向になり 受に寄り添っておりました。 色情沙汰に加わっていなかった、それだけの事でございます。 そう言う男が受もろともに一歩ずいと進んで契りを結びサテめでたし… と物語がお開きになるかどうかはここでは申し上げますまい。 実際このシリーズのツボになりますのはなよなよとした 色恋沙…
秋月こお 西崎祥
今日も今日とて天真爛漫元気溌剌屁のカッパな喧嘩小町、 佐竹粂太郎・14歳元服前。 如何にもなシーンが殆ど無いこのシリーズではありますが この巻には記念すべき一場面がございます。 さりとて受が受、まだまだやんちゃが好きなお年頃でございます。 物足りぬと思うか他の感慨を抱くかは読む方次第でございましょう。 そしてこの巻ではゆっくりと伏線が頭をもたげて参ります。 色恋沙汰の伏線もさる事…
小町と称される受けの佐竹粂太郎・元服前の14歳。 通り掛かりの武家衆からも小姓勤めを勧められる美貌と 言うから小町の二つ名もさもありなん事。 ただ『小町』の前に『喧嘩』とついていなければ。 正義感が強くベランメェ口調を軽々操り、なおかつ 物怖じせず腕っ節の強い主人公がいざとなれば 受身になる、と言うのは中々に美味しい設定だと 思われます。そりゃあこう言う人が喧嘩をすれば 正にお…
あからさまにこうだと言う関係が提示された 一冊ではありません。 しかしながら通奏低音はきちんとあって、 登場人物達はそれに気付いた上で台本に 則って日常を演じている。そう言う二重構造が 楽しめる一冊ではあるまいか、と。 台本をこなしきれない登場人物がいるのは、 まあご愛嬌で。
ミキマキ 進藤ウニ 守里ゆうじ
前巻より作品がパワーダウンしている 事は無いかと思われます。 しかしながら、馴染みすぎた感は些か ございますね。 男だらけのサザエさん、或いは 良いヘタレカタログとして読み解くと 新しい味わいも出て来るかと。
りん マイ まゆこ めぐみ ゆき
創作イベント「擬人化王国」で刊行された同人誌から 商業作品が派生した、と言う点から見ると新書館から 出た「カレンダーボーイ」と同じ様な傾向なのかと言う 雰囲気があります。 しかしながら本書の場合はBL的な空気だけを醸し出す のではなく、擬人化設定を上手く使ったLOVEもきちんと 醸し出していますね。 さて、ここからどう心模様が重なり合い、色を醸し出して 行くのか。それは、同人誌…
月夜の珈琲館
心を絡ませ合う人物はいずれもほぼ間違いなく スーツ姿と言う一冊です。 心情の駆け引きで進む表題作と心情以外でも 駆け引きをする併録作。実は両方読まないと 作品に内包された熱さが判らない様になっています。 この作者さん方唯一の商業連載作であり、また 漫画部分を交えぬ構成であり、又唯一の新書と 言うONLY尽くしのこの一冊。 技術者達の不器用な恋愛と技術への情熱を 織り交ぜた一冊…