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16/67(合計:663件)
中田雅喜
葡萄瓜
JUNEの初期の空気が竹宮惠子さんの作品で 彩られたとするならば中期は恐らくこの方の このシリーズが醸しだす空気に彩られていたの だろう、と評者は勝手に思っております。 巻末の中島梓さんの解説も恐らくJUNEに潜んで いた空気なのです。仮令今の感覚にそぐわないと しても。 そう言う空気を味わう為に一読するのも多分 ありでしょう。
「ハート・ブレイク・カウンター!! KOされたい」 「はじめの一歩」で商業アンソロジーを作ろうなんて、 何処でどう企画が持ち上がったのでしょう。 結果として濃厚な一冊になったから良いようなものの。 まさか出ていないだろうと言う事でスルーされがちな 一冊ですが、機会あらばお手に取る事をお奨めします。 味わいが中々にございますので。
タイトルから既にお察しの方もいらっしゃるでしょうが、 「め組の大吾」二次創作アンソロジー四冊の中の一冊です。 冒頭からどういう顔ぶれだとのけぞりそうになりますが、 皆そう言う時代を経てきたのだと言う事で。 オヤジと汗臭い男が好みであるならば、偶然手にした時に 一度目を通しても良いかと思われます。 テレビドラマの方とは確実にリンク致しませんのでご用心。
佐藤真理乃
ネタバレ
表題作シリーズはぶっちゃけて言いますと ナマモノ二次創作を基盤にした創作です。 あの人ですよねと確信された方の直感は 正しいでしょう。 その直感は同人誌より採録された短編二編に よって確実に裏付けられる筈です。 同人誌からの再録分には一切誤魔化しの 為の加筆がございませんから。 資料として読み返した筈が作中からはみ出る アッケラカンとした愛着につい共感してしまう、 そう言う…
水野透子
ショタ作品の中にさり気なく毒を織り込んで いたりするこの作者さんの割合に正攻法な BL短編集です。 表題作とワイド4コマを除いて全てが学園もので 構成されています。 性描写の部分でこの作者さんを知った方には この本の各作品の展開の歯応えに少し戸惑いが あるかも知れません。 が、そう言う基礎がないとさり気ない棘を作り出す 事は多分難しいのです。 短編ならではのコクが、さらりと…
こうじま奈月
明確にアレコレしているカップルもいるには いるのですが、そいつ等の話は番外編扱い なので受攻無しと区分しました。 4コマ作品が基盤ですので笑いとお遊びが 作品世界の身上です。垣間見えるシリアスな 部分は楽屋裏と解釈してそれなりに愉しむのが 良いでしょう。 敢えて一言で言えばこの作者さんの遣りたい事の 九割九分が詰まった一冊であろう、と。
南川恵
シリーズ作の刊行順列はとても重要だと この巻は教えてくれます。 と言うのはシリーズ四巻目であると現在の 刊行順から捉えられているこの本、掲載内容 から考えると実質的にはシリーズの二巻目に 相当するのです。 つまり正しい作品の時間経緯は以下の様に なります。 「見えない指輪」…「魔法使いの弟子」新装版 ↓ 「秘密」(本巻) ↓ 「逢魔ヶ刻」 ↓ 「燃える指輪」 ↓ …
シリーズ第一集の実質的な新装版です。 版元の方針が変わった故に可能になった 作業でしょう。 新装刊行にあたり書題は敢えて変えたのか どうか定かではございませんが。 版形がコンパクトになったとは言え味わいは 変わりません。 限りなくJUNEに近く、又限りなくJUNEから 遠い作品であると言う歯応えです。 併録作「ワン・ペア」は、かつてのJUNEの気分を 良く表した一編であ…
楠本弘樹
二次創作作品は作者さんの原点を示すもので あろう、と評者は常々考えております。 BLEACHを題材に色々と包丁を振るったこの一冊も まさにそう言う部類でしょう。 長編ではオヤジ萌え、掌編では細かい笑い。 いずれもこの作者さんの持ち味で、二次創作 だからこその遊びもあります。 日番谷隊長の扱いが些か不憫なのが気掛かりですが。
尾崎南
「絶愛」と「BRONZE」を先に読んだ上で この本を読まれた方はきっと強烈な違和感を 抱かれる事でしょう。 言うなればこの一冊は楽屋落ち的な内容です。 内容から考えれば裏設定集と言ってしまっても 良いですね。 又、尾崎南と言う作家だけが持っていた何かを 知る為の手掛かりになるかも知れません。