葡萄瓜さんのレビュー一覧

二次創作

北高男子の恋奏(アンソロジー著者等複数) コミック

引き出し方

終わりそうで終わらない古キョンアンソロ9冊目。
描き下ろしが多くてもそれなりに継続するという事は、
ジャンルに何らかの底力があるという事でしょうか?

この巻に収録されている作品の傾向は、男の子の
若さ故のアホな暴走を主題に据えている様な感じと
見受けられます。
その一面も確かに恋の表情の一つなのですが、
青臭さから生成された暴走は、時に厄介なもの
ですから。

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らぶたん~腐女子の為の基礎知識~ 小説

らぶたん製作委員会 

徹する・練り上げる

「腐女子的らぶたん」をノベルズ版掌編小説集として
発展させたのが本書です。版元が変わっているのは
「腐女子的らぶたん」の版元が倒産してしまったからです。

掌編集に特化した事で何が変わったのかと申しますと、
主題の書き方に幅を持たせる事が出来る様になった、
と言う部分を挙げる事が出来るでしょうか。

なお、密かに収録作数作がシリーズ作として成立して
おります。そう言う連携を探すの…

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非BL作品

腐女子的らぶたん 小説

月下さがの  しみずぺと子  三輪太郎 

道案内の先駆

「腐女子」と書名に冠した書籍の中では恐らく
先駆と考えて良いのではないでしょうか。
それだけにこの本の評判だけは聞いているが
現物を見た事が無いと言う方も多いかと思われ
ます。

単語帳を模して掌編を綴るというスタイルを
採っております為、主題が把握し易くなって
おります。文体も盛り上げる所は盛り上げ
抑える所は抑え、と言う感じで良い手応えです。
ですので、これから自分も物語を…

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妄想乙女通信G(アンソロジー著者等複数) コミック

かっ飛ばせ!モ・ウ・ソ・ウ!!

べたべたな擬人化から見落としがちな擬人化まで
良くぞ集めたと言う感じの一冊です。
オイルライター利用者でしたが、正直源一実さんの
発想は盲点でした。見事に一本取られた感じですね。
南條パピ子さんの発想も…いや、主腐の人なら思い
つくのでしょうか。
又市のぞむさんの力技と見せかけて合理的な説明で
攻める展開と言い、何かに目覚める事は間違いない
一冊であるかと愚考します。

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妄想乙女通信R(アンソロジー著者等複数) コミック

混在の妙

萌えより生成りな事実の見聞録と擬人化妄想が
程好く混在しているシリーズ二巻目でございます。
皆さんの創作意欲が妄想に支えられ、そして
裏付けられている事が良く判りますね。

萌えの源泉との遭遇は人を確実に腐女子に変えます。
その気がない人にも無意識に何かを植え付け、
そして後から手招きするのです。

いっそ二次元になって混ざってしまいたい気がする
逸話の数々に溢れた一冊です。

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妄想乙女通信(アンソロジー著者等複数) コミック

事実は妄想より生成り

レビュータイトルの漢字変換がおかしいのでは?
いえいえ、決しておかしくはありません。
この本に納められたのはBL作家さん達が遭遇した
妄想よりも萌えてしまう純正燃料の数々の記録です
ので「生成り」で正しいのです。

どなたのネタを採っても多分ハズレはないと思うの
ですが、その中で敢えてお奨めを選び出すならば
つたえゆずさん報告の実録ネタ「白衣でワンコ」と
雄山スズコさん醸造の「永…

1

ボーダーライン コミック

藤谷陽子 

群像の断片

表題作と併録作のギャップに賛否両論ある様ですが、
評者はギャップがあるからこそそれぞれの主題が
際立っているのではないかと考えます。
風紀組シリーズの二組は多分コインの表と裏なのです。
但し両A面扱いですが。

『初恋』はおませで訳知り顔の受がさり気なく経験の深い
攻に翻弄される未来を想像するのが楽しいシリーズです。
彼等も風紀組の連中と同じ場所にいたなら、と夢想
しますがそれは…

2

目にはさやかに見えねども コミック

前田とも 

解凍される気持ち。

表題作は実に巧みですね。
恋心が伝わる過程と同時に頑なな心が
解凍されてゆく様子を綺麗に描き出して
いる。
この関係はキスから先に進まないから
理想的なのであって、安直に進展して
しまったらこの設定である必然性は
生まれないでしょう。
表題作の二人は受攻と言うよりは犬と
ご主人様と言う関係ですね。
犬は御馬鹿な一方に見えてどうすれば
ご主人様が絆されるのか学習しつつあるし、

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二次創作

北高男子の密談 禁則事項編(アンソロジー著者等複数) コミック

まだまだいけそう

北高男子アンソロジーもいよいよ10冊目。
今回も描き下ろし率が高く(既存作は3篇のみ)
いい加減ネタ切れなのだろうかとも思えたの
ですが、新たな展開を開拓する余裕は恐らく
皆様ある様です。

ネタ展開としてはオーソドックスなものが
多いのではないかと思われます。

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非BL作品

英国少年 寄宿舎でつかまえろ! コミック

高橋ミサ 

近似値故に

設定は限りなくBLに近いものでありながら
寸止めと言う感じでかなり接近している親愛
友誼の情を描いた作品となっています。
BLならここで暴走するだろうという場面を
見事に理詰めで展開しているのですね。
しかもその方が下手にBLを名乗る作品以上に
悩ましい余韻が残ると言う。

カバー下の楽屋落ちネタは、本編の真っ当さを
良い感じでフォローしております。

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