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2/67(合計:663件)
桜巳亞子
葡萄瓜
カバー下に一篇4コマ漫画がありますが、 そちらは本編を読んだ上でお愉しみ戴いた方が 良いでしょう。 あからさまなネタバレではありませんが、 全体像の肝と言える部分がさり気なく 織り込まれていると拝察しますので。 一言で言ってしまえばバイプレイヤー達の方に 焦点を当てて主役にしましたよと言う全体像なのですが、 人間誰しも何処かしらこじらせて生きていますので そうそうすんなりとは…
下條水月
あくまで私見ですが、BL作品に出てくる神様は 概ね人間よりも人間くさい様な気がします。 考えてみれば人間は社会にもまれている内に 色々学習して抑揚を覚えたり致しますが神様には そう言う学習手段がない。最初から完成形として 世間に放り出されている。 だから失敗を知らないでドジっ子化したりする。 そう言う神様とこれまた少し天然な人間との 恋模様です。 初版帯の文句はネタバレに直結しま…
拓平
甘い一皿と言うのは他の味の一皿と比較すると バランスがとても重要視されるのではないか、 と言うのが評者の見解です。 甘さに加えて何か一味がないと全体が活きて こないでだらけてしまう。 折角の甘味が印象に残らないと言う訳です。 紙幅の関係もあるのでしょうが、正直勿体無い 一冊です。 素材も構成も多分申し分ない筈なのに何処かが ずれて何かが足りない。だから何となく 収まりが悪く…
尾上与一 牧
…正直、どう評せば良いのか悩んでいます。 シリーズ作の中でこう言う味わいがあっても 良いかと日和ってしまう一方、中途半端に 織り込まれたBL文法さえなければなぁ…と 言うかなり不届きな考えも浮かぶのです。 展開としての必然性は多分理解しています。 どの登場人物にも嫌悪感を抱いておりません。 なのに、何かが合わない。しっくり来ない。 物語として読むには、一味足りない。 でも…
さり
何故この内容でこのタイトルなのか。 タイトルだけ知られがちなあの名作を もじっての事なのかも知れないとは 思うのですが、それやったら別に六条大麦でも ええやんか…などとツッコむのは 野暮ったいですね。 ハトムギを何用として出荷しているのかは 一寸気になりますが。 閑話休題。 主題が主題なのでいささかとっつき難い 部分もあるでしょうが、少なくとも評者が 読んだ限りではご都合…
西原ケイタ
色々重くなり易い要素を上手く希釈して 萌え易くした有り難い短編集。 ただ、要素と作風の好みと相性はあるので その辺は考慮して戴いた方が良いかと 愚考します。 まあ、ぶっちゃけ小賢しい理屈を捏ねなくても 登場人物のかわいげを愛でておけば サクサク読める一冊ですので、表紙を見て ピンときた方にとっては安心できる存在かと。 逆に言えばカバーを裏表しっかり見て 何も感じなかった方にとっ…
ちしゃの実
中の人目線で描かれた奈良ガイドと思えば 結構正しい部分もあるんだろうか、などと 思う一冊。 奈良公園で鹿せんべいを買った方なら多分 しっくりきやすい内容かと思われます。 舞台のせいなのか設定のせいなのか、 それともレーベルの色合いのせいなのか、 BL要素が付け足しと思えてしまうのが 玉に瑕と言う感じでしょうか。 BLとしてと言う前提なしに同じ内容を 読んでいたなら少し萌え方…
一穂ミチ 竹美家らら
本作程度の甘さがどの作品にも含有されて いれば、この作者さんの評価の振れ幅は 現状より少し狭まるかも知れませんね。 少なくとも上方向に。 本作単独で読んでも実際の所そうそう 混乱する事はありません。 そう言う所がこの作者さんは折り目正しい ですね。 本一冊の空間を用いて力技も使わずに 世界をきちんと分けている。 しかも毎度の如く、生みの親のエゴを 極力排して産んだ子供〔小…
淡路水 明神翼
ほぼ挿絵が無く本文のみの状態であれば 評者は星をもう一つ増やしたかも知れません。 挿絵は挿絵でこの作品の世界観に忠実な ものであるとは感じるのですが、 少々美麗に過ぎる感もあるかと。 挿絵と本文のバランスは、本当に大事ですね。 本文の中にも些かバランスで躓く箇所がありまして… これならいっそ絵空事と割り切って突き抜けて しまった方が良かったかも知れないと思えます。 この割り切…
一穂ミチ 藤たまき
読み重ねてみると思うのですが、 この方の作風は基本的にBLの軸から 意識的に半歩ずらした所に軸がある様な 手応えです。 ヤングアダルト小説の一つの流れと思って 対峙すると案外響き易いのかも知れません。 登場人物達の在り様もそう言う視点で見ると 腑に落ちやすい様な気がします。 率直に言えば辛口のジンジャーエールの 様な味わいです。 それなりの甘味もあるけど刺激も辛味もある。 …