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20/67(合計:663件)
ヒノモト円時
葡萄瓜
表題作の筋書は評者の個人的な好みには 合致しているのですが言葉足らずだなと言う 読後感があります。 展開自体に恐らく無理はないのです。 ただ、場面転換に際し読者の想像にお任せな 部分が若干多いかなと。 そう言う部分は旧筆名(日の本也)時代から 全く変わっていないのだろうなと感じます。 その一点で離れる読者さんも多そうですけどね。 同時収録作はリーマン&教師(同級生)の 恋愛…
桑原祐子
ネタバレ
表題作は、 『私の描きたいものを これでもかっ というくらい、 つめこめるだけ つめこんだ』 と言う作者さんの言葉通りの作品です。 でもそこで凄いのは自己陶酔に陥る作品に仕上がった のではなく、きちんとラブコメと言う着地点に向かって 収斂されている事ですね。 表題作の30年後、主人公達の間に生まれた子供は 空から両親に会いに来ます。 その道中を少し描いたのが併録作の『地球着、1週…
雄山スズコ
2006年に刊行されたナマモノ同人誌再録本で ございます。 BLと銘打たれてはいないのですが、BLと言う 空気があると言う前提で読み解くとかなり馴染み 易い一冊ですね。 日本国内だけでは物足りないと言う方にも この一冊はきちんと対応して居ます。 隣国一欧米諸国ネタもさらりとございますので、 今と言う機会に再読して新たな萌えを発見する のもよろしいかと。 さしあたっては巻末掲…
なると真樹
先ずこの本の粗筋を見て疑問符を浮かべられた方に。 この本はダリアコミックスから先行して刊行された 『新宿ろまんす』(全2巻)の続編であり、物語の展開から 考えるなら番外編と位置付けるべき巻であります。 ですから作品世界を満喫しようと思われるのなら 『新宿ろまんす』も併せて読まれた方が良いでしょう。 この本だけでもかなり楽しめますが、脇にいる人間関係とか そう言う辺でつまづく可能性があ…
真田和史
後書きでは、何故この本がほぼ100%『D.Gray-man』 二次創作再録になったのかと言う事情が豪快に語られ ます。 昔の原稿をシュレッダーで粉砕なさったってそんな 豪快な…。 で。 紡ぎ出された作品はそんな豪快さとは全く縁の無い、 心の間合いをゆっくり測る様な繊細なもの。 アレンが最強鬼畜攻様に設定されて居たりしますが、 それもまた味わいの一つでしょう。 噛めば噛むほど…
ホームラン・拳
受けのアルの同輩の存在が容認出来なかったが為に 敬遠していた作品です。 その同輩・イーの存在が物語の大きな鍵になっている 事は理解出来たのですが、彼の行動原理が容認出来 なかったのです。 作者さんの愛は彼に注がれているそうなのですが、 それならばもう少し彼の行動に対して良い〆を与えて 欲しかった、と読者として感じます。 アルと朔太郎の結ばれたきっかけはかなり残酷です。 それも…
すがはら竜
エロを中軸にした展開であるかの様に見せかけて、 実は手強い主題を持った物語です。 攻めは受けの為に命を差し出す覚悟で全ての采配を とろうとし、対する受けは攻めへの想いを強くして 行きつつ自分達を縛る運命に抗おうとする。 耽美なら恐らくありがちな主題で、重く描かれるのが 定番の展開になるのでしょう。 それをエロ要素強めのショタがかったBLで展開し、 程よい風味に仕上げているのですから…
楽田トリノ
表紙を見てから本編を読んでついでにカバー下を見て 「絵柄が違う!騙された!」とお怒りの方へ。 いえいえ、この表紙で正しいのです。 この表紙には物語に隠された腹芸の黒さが凝縮されて いるのですから。 ついでに申し上げますと出版社から提示された粗筋も この表紙も表題作のカップルに関するものではありません。 同時収録作『ねじれた音符の奏で方』のものです。 で、その作品の攻めは表題作の攻め…
葵二葉 紅三葉
王子としての教育しか受けず、またその様にしか 振舞って来なかった攻と平均的な日本の大学生の受。 当然ながらそれぞれの思考回路には大きな差異が ございます。 この物語はその差異から生まれる行き違いをコメディーに 仕立てようとしているのですが…BLとしての部分に 重きを置くばかりにコメディーとしては今一つ踏み切れ なかった様な手応えがございます。 王道から一歩新しい地平に踏み出そうとし…
祐也
荒々しい過去を持つ静かな男。 それ故に感情表現が不器用になってしまった男。 そう言う男の心を無邪気な青少年が解凍しつつ 料理するという趣の物語です。 あまあまと分類はしましたが、ただ甘いというだけ ではなくそれなりに苦い部分も含んだ物語です。 隠し味がふんだんにあるからこそ際立つ甘さを 持つ物語、であるのやも知れません。 物語だけならば神判定と行きたいのですが、 絵柄の好き嫌…