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22/67(合計:663件)
小枕知寄
葡萄瓜
話の落しどころをギャグにする、と言うのは割に良くある話。 ですがそのギャグが原典の中に存在してそうでなおかつ 見過ごされがちなネタである、と言うのは結構珍しいかと。 それをさらりと掬い取ってクスリ笑いに変換されています。 シリアスな作品の切なさも、良い感じですね。
明治カナ子
潔癖症の余りに夢遊状態になると淫猥になってしまう弟と その欲を鎮める兄。 そして、兄弟の欲を鎮めるという名目で二人の体を貪る男。 下手に描いたならそれこそ陰惨さしか漂わない物語ですが、 兄弟それぞれの葛藤を描き足した事によって、物語に別の 色合いが加わり深みが増しています。 エロくて可愛くて、そして清潔で少し痛いです。
葛井美鳥
実はこの物語、陰の主役である柏木(書影参考:白服の美人)が 存在しないと全然進行しません。 柏木がいる事で受と攻の想いが通じる訳ですし、また柏木が そこから一歩踏み出さないともう一つの物語…『Cat&Dog』など …が展開しないのです。 そうして捉え直してみると、この物語世界は一人の猫に三匹の犬が 翻弄される物語なのだとも言えます。猫もそれなりに波に揉まれて いますけど。
天堂まひる
一口に申しますと、凛々しかった攻が受に振り回されて 行く内にヘタレになってしまうと言う話です。 救いなのは相思相愛の為甘い空気が作中に充満して いると言う点でしょうか。 受の天然加減が絵に描いた様に見事なのも救いの一つ ですね。これでもし計算の素振りが欠片でもにじんで いたとしたら、物語のトーンはどこか陰鬱なものになった でしょうから。
岩本薫 蔵王大志
2004年にビーボーイノベルズとして刊行された作品の文庫化です。 会社の吸収合併や社内の軋轢などを描く物語の背景は皮肉にも この一冊に時事性と再びの新鮮さを与えた、と評者は感じます。 さて、この一冊を読み通す時に一つ必要不可欠なものがあります。 それは受に対する惜しみない慈愛のまなざしです。正直この受を いかなる状況下でも愛する事が出来ないと物語を読み進める事に 挫折します。 評…
先ず一点。古屋支那さんのコラム休載に ついての説明は何処にもございません。 編集後記に漫画家さん御一方が休筆 されると言及されては居りますが。 冒頭に置かれた田亀源五郎さんの戦国 ものから始まり、かなり濃密な味わいの巻と 思われます。 それ故、好き嫌いがどうしても分かれましょう。
蓮見桃衣
濡れ場の方が淡々と進行し、さり気ない日常の中に 誘われる要素が忍ばせてある中々に油断の出来ない 短編集です。 描線にどぎつい癖がないのでどの様な時代背景の 物語でも描けてしまうのは大きな武器でしょう。 淡々とした空気の中に潜む熱をお楽しみ下さい。
黒川あづさ
淡々と濃厚な一冊でございました。 表題作シリーズは、重いですね。 常に喪失感が付きまとい、そして哀しい色で 埋められてゆく。最終的に愛情で埋められるに しても、そこには一片の陰りが確実に混じる のでしょう。 佐藤えり子名義で発表されていた二編は、 初出誌(「manga純一」光彩書房刊)の性格に 合わせたものなのでしょう。 あの雑誌はそう言う描写が結構明け透けでしたし。
えい吉
全編D.Gray-manの二次創作で統一され、 ほぼ時間軸通りの構成となっていると 見受けられますので困惑せず読み進める 事が出来ます。 ヘタレなラビを愛玩する方にはお奨めして よろしいのではないでしょうか。
桑原祐子
家族を作るには愛情が必要だとかそうでないとか。 神様が家族を作る事で得たかったのは…愛情と 言うよりは本作を読む限りノリツッコミであった様な 気が致します。 性描写一切無しでBLによる擬似家族を描き出す、 と言うのは易しい様で難しい事かと。 併録シリーズにもBL要素はうっすらとあるのですが …番外編で漸くほんのり色付いたと言う感じですね。