葡萄瓜さんのレビュー一覧

二次創作

小枕知寄 同人作家コレクション15 コミック

小枕知寄 

くすぐり多数

話の落しどころをギャグにする、と言うのは割に良くある話。
ですがそのギャグが原典の中に存在してそうでなおかつ
見過ごされがちなネタである、と言うのは結構珍しいかと。
それをさらりと掬い取ってクスリ笑いに変換されています。

シリアスな作品の切なさも、良い感じですね。

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リアル1/2 コミック

明治カナ子 

反動の淫猥

潔癖症の余りに夢遊状態になると淫猥になってしまう弟と
その欲を鎮める兄。
そして、兄弟の欲を鎮めるという名目で二人の体を貪る男。
下手に描いたならそれこそ陰惨さしか漂わない物語ですが、
兄弟それぞれの葛藤を描き足した事によって、物語に別の
色合いが加わり深みが増しています。

エロくて可愛くて、そして清潔で少し痛いです。

1

Cat&Dogs! コミック

葛井美鳥 

陰の主役

実はこの物語、陰の主役である柏木(書影参考:白服の美人)が
存在しないと全然進行しません。
柏木がいる事で受と攻の想いが通じる訳ですし、また柏木が
そこから一歩踏み出さないともう一つの物語…『Cat&Dog』など
…が展開しないのです。
そうして捉え直してみると、この物語世界は一人の猫に三匹の犬が
翻弄される物語なのだとも言えます。猫もそれなりに波に揉まれて
いますけど。

0

無敵のプリンセス コミック

天堂まひる 

天然最強

一口に申しますと、凛々しかった攻が受に振り回されて
行く内にヘタレになってしまうと言う話です。
救いなのは相思相愛の為甘い空気が作中に充満して
いると言う点でしょうか。

受の天然加減が絵に描いた様に見事なのも救いの一つ
ですね。これでもし計算の素振りが欠片でもにじんで
いたとしたら、物語のトーンはどこか陰鬱なものになった
でしょうから。

2

AD(アド)コンプレックス 1 小説

岩本薫  蔵王大志 

ポイントが関門

2004年にビーボーイノベルズとして刊行された作品の文庫化です。
会社の吸収合併や社内の軋轢などを描く物語の背景は皮肉にも
この一冊に時事性と再びの新鮮さを与えた、と評者は感じます。

さて、この一冊を読み通す時に一つ必要不可欠なものがあります。
それは受に対する惜しみない慈愛のまなざしです。正直この受を
いかなる状況下でも愛する事が出来ないと物語を読み進める事に
挫折します。
評…

3

筋肉男 vol.8(アンソロジー著者他複数) コミック

脂はのる

先ず一点。古屋支那さんのコラム休載に
ついての説明は何処にもございません。
編集後記に漫画家さん御一方が休筆
されると言及されては居りますが。

冒頭に置かれた田亀源五郎さんの戦国
ものから始まり、かなり濃密な味わいの巻と
思われます。
それ故、好き嫌いがどうしても分かれましょう。

2

玉仙坊夜話(ギョクセンボウヤワ) コミック

蓮見桃衣 

さらりと濃厚

濡れ場の方が淡々と進行し、さり気ない日常の中に
誘われる要素が忍ばせてある中々に油断の出来ない
短編集です。
描線にどぎつい癖がないのでどの様な時代背景の
物語でも描けてしまうのは大きな武器でしょう。

淡々とした空気の中に潜む熱をお楽しみ下さい。

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還らない夏 コミック

黒川あづさ 

淡々と

淡々と濃厚な一冊でございました。

表題作シリーズは、重いですね。
常に喪失感が付きまとい、そして哀しい色で
埋められてゆく。最終的に愛情で埋められるに
しても、そこには一片の陰りが確実に混じる
のでしょう。

佐藤えり子名義で発表されていた二編は、
初出誌(「manga純一」光彩書房刊)の性格に
合わせたものなのでしょう。
あの雑誌はそう言う描写が結構明け透けでしたし。

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二次創作

えい吉 コミック

えい吉 

統一感

全編D.Gray-manの二次創作で統一され、
ほぼ時間軸通りの構成となっていると
見受けられますので困惑せず読み進める
事が出来ます。

ヘタレなラビを愛玩する方にはお奨めして
よろしいのではないでしょうか。

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おそらでガーデン* コミック

桑原祐子 

BL家族

家族を作るには愛情が必要だとかそうでないとか。
神様が家族を作る事で得たかったのは…愛情と
言うよりは本作を読む限りノリツッコミであった様な
気が致します。
性描写一切無しでBLによる擬似家族を描き出す、
と言うのは易しい様で難しい事かと。

併録シリーズにもBL要素はうっすらとあるのですが
…番外編で漸くほんのり色付いたと言う感じですね。

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