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24/67(合計:663件)
宮越和草
葡萄瓜
ネタバレ
肉弾戦が得意なヤンチャな生徒と二重人格気味で いざとなったら下着フェチでサドっぽいと言う教師の 恋物語。教師に過去があるっぽいのに語る機会を 余り与えられていないと言う不満はありますが、 小気味良い展開で胸がスカッとしますのでそれは それで良しと致しましょう。カバー下に過去番外編と 言うお楽しみがある事ですし。 正直に言えばBL要素抜きでも楽しめる物語では あります。殊更にBL…
烏山千歳
表題作は描き下ろし。それ以外の収録作はこの一冊 刊行の前年に突如倒産してしまった版元・ひかり出版 (ヒカリコーポレーション)の出版物に掲載されたものです。 そう言う事情もあってか収録作の幅は相当広くなって おります。 表題作とその前段階を語る「僕がホモになった理由」は どちらかと言えばこの方には珍しい余り裏の無い話です。 あっさりとコミカルタッチなボーイズラブですね。 デブが痩…
牧本一子
表題作シリーズ(「10年越しのほんとはね」から 「ふたりに一番大切なこと」まで、番外編として 「この気持ちは秘密」)は無理強いの肉体関係から 始まりました。 これは、ボーイズラブと言う言葉と雰囲気が今よりも 未発達だった頃、まだやおいと言われていた頃には 割に良くあった展開です。 ここから♂同士の関係が始まりますよ、と言う合図の 様なものです。 そう言う場面転換を久し振りに目にし…
堀川むつみ 野火ノビタ
堀川さんの『静』の部分が前に出た中編2篇を収録。 野火ノビタさんの挿絵との相乗効果で淡い水彩画の様に 展開している感じになっていますね。 版元に纏わる諸事情で中々巡り会えぬ作品でしょうが、 一読の価値はあります。
藍川さとる
緻密な作風と認識されがちな藍川さんですが、 そう言う先入観でこの作品に対峙したらかなり 戸惑われる事かと。 この作品を読む際に要求されるのは『空気を 読む』技術ですから。 この空気の造り方は、真似しようと思っても中々 出来ないでしょう。そう言う巧みさがさり気なく 織り込まれた佳品です。
おぐらみき
T京大医学部の医師・加賀の「作品」として育て上げられた樹と 名医の孫として育ちながら挫け、根無し草になった豊。 二人の出会いはともにサクラとして参加したお見合いパーティーだった。 その夜の内に肌を合わせた二人の道はもう二度と交わらない筈 だったが…。 一流の医師として作り上げられた樹も不器用ならば、猶予のある 生活を選びながらも怠惰に徹しきれない豊もまた不器用。 不器用同士が共に…
BLサポーターズ 山本文子 九州男児
書籍形態のBLに特化したコミックガイドとしては 初めての存在かと思われます。 かつて似た様な趣向で「友愛コミックガイド」と言う 本が編まれましたが、その刊行当時(1994年)は まだまだBLコミックの絶対数が少なかった為、 非BL作品を匂い系に仕立てた様な感じで案内 していた、と言う実態がありました。 それから11年後に刊行された本書は、少なくとも BLと認識された作品群の中でどう…
月ケ瀬ゆりの
小ネタを次々繰り出して来られる作家さんです。 小ネタばかり詰め込まれると概ねクドさが先に立って 作品を味わう所では無いのですが、この方の筆に 掛かるとそのクドさがまるで感じられない。 すっと流してしまうような所にさり気なく転ばせる為の 小ネタを配して、その上に更にオチを配している。 爆笑ではなく、クスクスの連続なのですね。 さらりとしたものを読みたいと思ったら丁度良い一冊 …
葛井美鳥
4年前に別れた男の影に無意識に翻弄される敦也。 そしてその敦也を気長に待ち続ける山崎。 そして未だに敦也と関わり続ける過去の男・名倉。 さて、この中で恋する事に対して臆病なのは誰でしょう。 作品を一読する限りでは敦也と即答されそうですが、 評者はそうではないと観ています。 敦也はただ、補完の時間を必要としていただけですから。
『失恋マニア』に続くシリーズ二冊目です。 この巻ではいよいよ敦也が自分の想いに踏み込んで 名倉との時間を清算しようと試みます。 で、ですね。 敦也が自分の想いを補完して強くなってゆくのに比例して、 名倉のヘタレさが浮き彫りになって来るというのがこの巻の 密かな見所ではないかと評者は愚考します。 名倉にはいっそこのまま二人目の受になって欲しい所ですが、 パートナーの聖の成長を待た…