葡萄瓜さんのレビュー一覧

子猫ちゃん辞典 ― ショタコン4コマ決定版 コミック

速瀬みさき 

毒入り注意甘さは少し

義兄弟あり実の兄弟あり同級生同士も教師&生徒も
あり…とまあ4コマで良くぞここまで濃厚に展開したなと
思える作品群ですが、描写はさらりとしております。
空気の持って行き方が巧みなのですね。
芸能ネタ作品ではナマモノ同人の御法度を逆に上手く
使った展開が冴えております。
この作者さんの後の引き出しの多さを予感させる様な
一冊に仕上がっておりますね。

1
二次創作

JO魂 WORLD MIX(アンソロジー著者等複数) コミック

まさかの登場

ジャンプ系列作品の二次創作の種は尽きないのですが、
それらが二次創作アンソロジーとして纏まる為にはさり気なく
制約が加わります。一番手近な制約で公認で在るや否や、
と言う点があるでしょう。その他世界が展開し過ぎるものも
避けられがちである様です。

さて、この二次創作アンソロジーは非公認です。
ですがタイトルと表紙をみれば元になった作品は語らずとも
判ってしまうでしょう。
元の作…

1

あしたのひまわり コミック

ゆめのおとめ 

異彩な正統

本作はJUNE掲載作品にしては異色作であろうと
考えられます。舞台が角界即ち相撲の世界です
から。
筆者も往時断片的に作品を観た段階では違和感を
感じずには居れませんでした。
幾らJUNE風に登場人物をアレンジしてあるとは
言え、相撲と言う世界をJUNE風に解釈するのは
無理があるのではないか、と。
しかし、こうして単行本に纏まった作品を通して
読んでみると…これがきちんとJUN…

3

惑乱の恋人 コミック

Dr.天 

常に笑え!

この方の紡ぐ作品を紐解く時に油断は禁物です。
腹筋の不意討ちをされる事が多いですから。
そもそも受が三つ子の長男で弟の名が佐助に
才蔵って何処の忍術マンガですか。
本当に仕掛けがお上手と言うかなんと言うか。

細かい仕掛けがさり気なく提示される事で、
各話とも展開に深みが出てきています。
笑いは、想いの深さを提示する為の前振りとして
常に配置されている様なものです。

同時収…

2
非BL作品

仏蘭西式骨董生活 コミック

砧菜々 

未分化空気

表題作はボーイズラブではないのですが
ボーイズラブの文脈抜きには恐らく紐解き
難い物語です。
ですので直接のアレコレをお望みの方には
相当物足りないかと思われます。
しかしながら、アレコレに食傷気味の方に
とっては恐らく程よいお茶請けになるのでは
ないでしょうか。

同時収録作はほのぼのとした心霊モノ。

0

BLIND 灰色ノ世界デ見ル夢ハ コミック

NHEIRA 

絆と言う空気

この作品はドイツ出身の作家コンビ・ピンクサイコの
一人であるNHEIRAが本国において2007年単独アート
ブック『LIBERTY-RASED OUT OF DIRT-』を上梓し、
翌年の日本語訳版刊行を経て2008年に日本語で発表した
同人誌です。

詩音と凛の関係をボーイズラブで語るのは不適切で
あるかも知れません。
しかしながら評者は、この二人の絆について説明する
方法をボ…

0

水の記憶 コミック

桜城やや 

健全な艶っぽさ

収録作全編を通じて厭らしい湿っぽさが無いので
穏やかに読めます。
健全なトーンに抑えてあるとは言えそれなりの色香も
漂っておりますので、手に汗握る展開も楽しめます。
とは言え全編寸止めで終わっている訳ですが。

個人としては表題作の続編があるともっと一冊の
トーンが引き締まったのではないかと感じます。
表題作は実に良いバランスを内包した話です。

2
二次創作

フジミff ぬくぬく編(アンソロジー著者他複数) コミック

青柳小鉄 

割に上品

下半身特化のアンソロジー、との事ですが
そこはそれとりあえず腐ってもJUNEと言う
事で下半身を重視しつつあまあまは遵守と
言う雰囲気に統一してあります。
その中でも敢えて汚れ役を引き受けられる
作家さんがいらっしゃるのは通例な訳で
ございますが。

これも愛故の暴走の形なのでしょう。

1
非BL作品

BAKU コミック

びっけ 

静かな空気

ビブロス倒産前に纏め上げられた分でございますので、
物語の通奏低音としてボーイズラブの空気があると言う
お約束になっております。
もっとも物語の中では殊更に触れられる事はありませんが、
登場人物達の絆の深さの表現としては見て取れる筈です。

思えばビブロス倒産はこの一書刊行の翌月の事。
そう思うと巻末掲載の次巻予告(2006年秋との事)に一抹の
哀しさを感じます。

この作品は…

2
二次創作

フジミ・ハイランド(アンソロジー著者他複数) コミック

萌えが遊んでる

パロディドラマCD「富士見ハイランドへ、みんなで行こう」
発売記念アンソロジー、と言う事でお遊び随所に詰まった
一冊です。
余り詳細を述べると興が醒めますので敢えて申しませんが、
ここから富士見の世界に分け入ってもそれはそれで一興な
様な気がします。
一番しっかりした愉しみ方は本編もきちんと読んでおく事で
ございますが。

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