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速瀬みさき
葡萄瓜
義兄弟あり実の兄弟あり同級生同士も教師&生徒も あり…とまあ4コマで良くぞここまで濃厚に展開したなと 思える作品群ですが、描写はさらりとしております。 空気の持って行き方が巧みなのですね。 芸能ネタ作品ではナマモノ同人の御法度を逆に上手く 使った展開が冴えております。 この作者さんの後の引き出しの多さを予感させる様な 一冊に仕上がっておりますね。
ジャンプ系列作品の二次創作の種は尽きないのですが、 それらが二次創作アンソロジーとして纏まる為にはさり気なく 制約が加わります。一番手近な制約で公認で在るや否や、 と言う点があるでしょう。その他世界が展開し過ぎるものも 避けられがちである様です。 さて、この二次創作アンソロジーは非公認です。 ですがタイトルと表紙をみれば元になった作品は語らずとも 判ってしまうでしょう。 元の作…
ゆめのおとめ
本作はJUNE掲載作品にしては異色作であろうと 考えられます。舞台が角界即ち相撲の世界です から。 筆者も往時断片的に作品を観た段階では違和感を 感じずには居れませんでした。 幾らJUNE風に登場人物をアレンジしてあるとは 言え、相撲と言う世界をJUNE風に解釈するのは 無理があるのではないか、と。 しかし、こうして単行本に纏まった作品を通して 読んでみると…これがきちんとJUN…
Dr.天
ネタバレ
この方の紡ぐ作品を紐解く時に油断は禁物です。 腹筋の不意討ちをされる事が多いですから。 そもそも受が三つ子の長男で弟の名が佐助に 才蔵って何処の忍術マンガですか。 本当に仕掛けがお上手と言うかなんと言うか。 細かい仕掛けがさり気なく提示される事で、 各話とも展開に深みが出てきています。 笑いは、想いの深さを提示する為の前振りとして 常に配置されている様なものです。 同時収…
砧菜々
表題作はボーイズラブではないのですが ボーイズラブの文脈抜きには恐らく紐解き 難い物語です。 ですので直接のアレコレをお望みの方には 相当物足りないかと思われます。 しかしながら、アレコレに食傷気味の方に とっては恐らく程よいお茶請けになるのでは ないでしょうか。 同時収録作はほのぼのとした心霊モノ。
NHEIRA
この作品はドイツ出身の作家コンビ・ピンクサイコの 一人であるNHEIRAが本国において2007年単独アート ブック『LIBERTY-RASED OUT OF DIRT-』を上梓し、 翌年の日本語訳版刊行を経て2008年に日本語で発表した 同人誌です。 詩音と凛の関係をボーイズラブで語るのは不適切で あるかも知れません。 しかしながら評者は、この二人の絆について説明する 方法をボ…
桜城やや
収録作全編を通じて厭らしい湿っぽさが無いので 穏やかに読めます。 健全なトーンに抑えてあるとは言えそれなりの色香も 漂っておりますので、手に汗握る展開も楽しめます。 とは言え全編寸止めで終わっている訳ですが。 個人としては表題作の続編があるともっと一冊の トーンが引き締まったのではないかと感じます。 表題作は実に良いバランスを内包した話です。
青柳小鉄
下半身特化のアンソロジー、との事ですが そこはそれとりあえず腐ってもJUNEと言う 事で下半身を重視しつつあまあまは遵守と 言う雰囲気に統一してあります。 その中でも敢えて汚れ役を引き受けられる 作家さんがいらっしゃるのは通例な訳で ございますが。 これも愛故の暴走の形なのでしょう。
びっけ
ビブロス倒産前に纏め上げられた分でございますので、 物語の通奏低音としてボーイズラブの空気があると言う お約束になっております。 もっとも物語の中では殊更に触れられる事はありませんが、 登場人物達の絆の深さの表現としては見て取れる筈です。 思えばビブロス倒産はこの一書刊行の翌月の事。 そう思うと巻末掲載の次巻予告(2006年秋との事)に一抹の 哀しさを感じます。 この作品は…
パロディドラマCD「富士見ハイランドへ、みんなで行こう」 発売記念アンソロジー、と言う事でお遊び随所に詰まった 一冊です。 余り詳細を述べると興が醒めますので敢えて申しませんが、 ここから富士見の世界に分け入ってもそれはそれで一興な 様な気がします。 一番しっかりした愉しみ方は本編もきちんと読んでおく事で ございますが。