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27/67(合計:663件)
西炯子
葡萄瓜
ネタバレ
これもまた古典でありながら出版レーベル故にか 見過ごされがちな作品群です。 この本以外に西さんのJUNE掲載作品群を観る事が 出来るのは評者確認の限りでは「JUNE全集」第11巻 だけであったかと。 表題作で肌を重ねる描写と言うのはほんの半頁程度 しかありません。濃密な空気を伴いながら、それで居て さり気ない愛の言葉が交わされる風景です。 そう言う濃密さが、収録作全編を満たして…
吉野ルカ
ボーイズラブの文法の中でゲイの関係を描く、 と言うとああ又かとうんざりする方もお出でで しょうが、表題作にせよ他の作品にせよ、ただ 甘いだけの仕上がりではありません。 何処かに苦味をきちんと配して、甘さが際立つ 様に仕上げてあります。 ゲイバーが主な舞台なのでカクテルの様に 仕上げてあるのでしょう。 だから甘く見て飲み過ぎませぬ様。 後の酔い方がきついかも知れませんので。
おおや和美
ギイとのいちゃつきが堂に入ってきたタクミくんが 見所と言える巻かも知れません。 純情は純情なんですが、誘い所のツボを心得る 様になったと言うべきか。 表題作は何気に肌の露出が多くなっておりますし。 自分の事で手一杯になっていた頃を考えれば、 ギイと過ごす日々の中でタクミくんの内部に余裕が 生まれてきた結果なのでしょう。 その余裕ぶりは併録作にさらりと描かれています。
柊のぞむ
アホな男がたまにみせる格好良さ、とか 芯が強そうな男がたまにみせる可愛げと いうのは反則技だと思いつつもつい見入って しまいます。 柊さんはそう言う瞬間をさらっと掬い取られ ますね。 完全無欠な殿方も良いかも知れませんが、 一本二本線の抜けた野郎を愛でるのもまた 良いものです。 そう言う野郎同士で成立するバカップルは 傍から見ていても飽きませんから。
柊さんの描く男に無条件で格好良い奴と言うのは 殆どいないんじゃないかと愚考してしまう今日この頃。 表題作の三角関係の連中もとりあえず何かを捨てて いる訳ですし。 感情の細かい所が結構骨太な一冊なのではないか、 と評者は感じました。
DUO BRAND.
表題作の庭師と執事の組み合わせは、多分皆様の 思われている展開とは些か勝手が違います。 庭師は庭師らしく、執事は執事らしく振舞った故の 展開、とだけ申し上げましょう。 他の作品も芯のぶれが無い佳品揃いですね。 思わぬ作品の中で思わぬ顔に再会したりするという お楽しみも含めながら、非常にバラエティに富んだ 一冊となっております。 ショタ執事と髭の甘党を拝めたのが、評者の愉しみ…
前田紅葉
初心な神父を弄んでやろう、と放蕩貴族が 目論み実行に移すまでは多分普通の展開 です。 しかしこの表題作は〆でふっと肩の力を抜け させるのです。お好み次第かとは思われますが、 評者はそういう展開が嫌いではありません。 番外編の小気味良さと共に。 その他海賊×貴族、軍属×留学生、そして 寄宿舎の生徒同士。様々な場所による展開の 差異を味わうも一興かと。
夏目ココロ
王様の支配する学校、ではありません。 王様の学び舎、なのです。 ですから、生徒である王様及び王女王子達は 常に心構えの位置を問われます。 「国民臣民を護る王であれ」と。 国民代表・ヤマトと王の代表・レッドとの関係は 単なる国民と王の関係を最初から飛び越えて います。 互いを認め合う中で、一対としての絆をも磨いて きたのですから。
カマタアツキ
表紙だけを見て表題作に過剰に期待された方には 一寸お気の毒かも知れません。何故なら表題作は ラブの余り無いコメディーですから。 表紙の様な雰囲気は無い、と申し上げておきます。 但しこの一冊は、同時収録作に、殊に描き下ろしで ある小シリーズ『恋なやつら』『雨恋のひと』『愛に戸 惑えよ』の存在に大いに助けられています。むしろ このシリーズを表題に持ってきて欲しかった程です。 こ…
鈴木ツタ
この本の受達は男として男に愛されたいのか、 それとも自分を相手専用の雌型にして欲しいのか どちらだろう、と味わいながらふと考え込んで しまいました。 そうなってみると、逆を夢想しながら読むのも 楽しくなるんですけどね。 このゆるぎない自信を持った男たちは、いざと なったらどんな瞳をしながら喘ぐのだろうか、とか。 但し『冷たいさびしがり』の一対は、肉体の位置関係と 心理的位…