葡萄瓜さんのレビュー一覧

裸足のワルツ タクミくんシリーズ コミック

おおや和美 

御馳走様

表題作は言わば『June pride 6月の自尊心』の
回答編と言う形で配されたもの。そのまま漫画化
だけを読んだ状態ではピンと来ないでしょう。
とりあえず作品の雰囲気を味わいたいと言う事で
あれば評者は『夢の後先』の方を推します。
ギイとタクミだけがこの物語・シリーズのカップル
ではないと言う事もお判り戴けましょうし。
それに、甘さで満腹になる作品でもありますから。

そして、…

3
非BL作品

腐女子彼女。(2) コミック

ぺんたぶ  神葉理世 

やや原作テイスト

セバスがさり気なくじっくりと甚振られて居る
この巻、実に原作テイストです。
むしろセバスはこうでないといけません。
ヘタレの頂点に居ないと。

今回は結子さんことY子さんの同士登場の巻で、
雰囲気がやや濃い目になったのが心地よかったな、
と。
評者も学ラン喫茶は探訪したい様な気になります。

そう言う意味でも大変居心地の良い巻です。

1

June Pride 6月の自尊心 タクミくんシリーズ コミック

ごとうしのぶ  おおや和美 

味わいひとしお

まったくもって意外なのですが、このコンビによる
タクミくんシリーズの漫画化単行本はこの本が一番
最初だったり致します。一等最初のビリー高橋さんの
影響が深かったのでしょうか?

閑話休題。
タクミくんシリーズと来るとやはりおおやさんの
絵柄の方が馴染む気が致します。
柔らかな中にしなやかな芯があるのですね。
ギイと託生の距離の、緩やかな縮まり加減を
ご堪能下さい。

0

愛の鎖に囚われて コミック

Tee2BOOKS 

自覚の前後

表題シリーズのツボは、恋愛感情の自覚前後の
落差でありましょう。それは同時に受と攻の成長
記録でもあります。
自覚してしまうと結構強くなるタイプみたいですね。
鈴堂は特に。

併録作は疲れた探求者と彼を支えたいと願う若者の話。
こちらも尺は短いながら、胸に迫るものがあります。

1

24hラブモーション コミック

Tee2BOOKS 

癖になる癖

今のBLになれた方なら恐らく一瞬戸惑う筈です。
絵柄も作風も、何処かしら耽美の様な濃厚さを
感じさせているから。
でも改めて読み進めてみると、その構成力と
細かな仕掛けが癖になる事でしょう。
これは二人で組んでやっておられる強みでしょうね。

受攻のパターンが定まっていないのもまた良い。
恋愛する男は、単純ですが複雑ですから。

1

秘密な関係 コミック

CJ Michalski 

良しとしましょう

この度、この作品が英訳されて海外に流通しますとか。

http://www.amazon.co.jp/Noodle-Shop-Affair-1-Yaoi/dp/1934496561

裸エプロンが出てきたりしますけど、本当に良いんですね?
(しかもそれを表紙に持ってくるなんてなんてかなりあざとい)
と、小一時間英訳版元さんを問い詰めたくもありますが、
物語の運びの上手さを買われて、と…

0

凛! -RIN-(2) コミック

神奈木智  穂波ゆきね 

淡々と、強く在る

この巻は新章の始まりであると同時に波乱の巻でも
あります。
桂を廻る恋の鞘当にしてもそうなのですが、それに加え
桂に八つ当たりをする後輩の登場もあります。
八つ当たり?ええ、八つ当たりです。
その後輩君は自分の力で自分に勝とうとしてませんから。
強い誰かに自分を重ねて勝ったつもりになりたがっている
だけですから。
そう言う状況に揉まれながら背筋を伸ばして強く在ろうと
願い、強くな…

3

凛! -RIN- コミック

神奈木智  穂波ゆきね 

静かな水面の様に

実は、本作を評者は敢えて遠ざけていました。

偶然の一致なのだと思いますが、緊張を解きほぐす為の抱擁、
と言う一挿話を他の穂波さん作画作品で先行して観ていた為
冷静に味わえるかどうか猶予が欲しかったのです。
これはきっと偶然の悪戯でしょう。細かい設定は違いますし。
そう言う訳で、味わってみる踏ん切りがつきました。

恋心を自覚してから、その恋心に恥じない様に強く在ろうとする
桂の…

7

凛! -RIN-(3) コミック

神奈木智  穂波ゆきね 

水面は時に静かに在りて

シリーズ最終巻となりました。
普通の作品なら甘い空気に惰性で流されそうな設定も
桂、草、そして恋敵の香一の人としての成長譚が軸に
ある為、軽快ながら実に歯応えのある物語に仕上がって
います。桂は二巻に登場した八つ当たり後輩を人間と
しての実力で黙らせましたしね。
番外編が同時収録であるとは言うものの、これは実質
第十話であると考えて差し支えないでしょう。
ここで最後?の一波乱として…

4

迷える夜の仔羊 コミック

盛林正貴 

ひと時代の終わり頃に

互いに抱いてしまった感情故に引き裂かれた兄弟が再会し、
立場を超えて愛し合った末に新しい世界へ旅立ってゆく。
絵柄故にショタ傾向と捉えられそうですが実際は幼年期の
空白を肌を重ねる事で取り戻している成人男子同士です。

表題作も結構骨太ならば併録作も結構骨太です。
自らが作り上げた人工生命体との交歓から何かを知る少年の
話に戦火の中で言葉を閉ざした少年が一時の安らぎを得る話。
そし…

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