葡萄瓜さんのレビュー一覧

真宮生体人形店 コミック

三島一彦 

ピノッキオ進化形

人形が人形であるという事に甘えていたら
この表題作はあっさり破綻したでしょう。
たとえその存在が脇役だったとしても、空気を
醸しだす存在には違いないのですから。

併録作もそれぞれに空気が良いですね。
すれ違い倒す先輩後輩に受の振りして相手を
押し倒す攻、そして、若気の至りの妄想暴走。

回りくどさをごゆるりとどうぞ。

0

脱げ!聖アリス学園高校野球部 コミック

瀧ハジメ 

解釈次第

良い風に解釈すれば暴走のガス抜きも含めた
高校野球群像の一つ。
突っぱねて解釈すれば球児群像に名を借りた
エロ展開。
読み方次第では如何様にも解釈可能かと思われ
ます。
只、語られていない部分を脳内補完しながら読むと
視えている部分が結構深みを帯びてくるのですね。

読む分についてはエロ重視なり他の部分重視なり
自由かとは思われます。

0

ぼくのかわいいひと コミック

花田マコ 

a la carte

全体としては短編を破綻無く綺麗に纏めていると
言う印象です。情交シーンで誤魔化したりすると
言う事も無く、そこも含めて綺麗に纏まった短編
映画を観ている感じ。
それはもしかしたらBLの定型から少しずれた所に
置いてある物語の空気に由来するものなのかも
知れません。

愛くるしくみえる受も中身はきちんと男の子、と
言うか雄。それなりの気持ちは持っています。
そこからすっと綺麗に収…

1

ねえ、先生? コミック

桜城やや 

純情加齢

この度、この作品が英訳されて世界に流通する
そうでございます。

http://www.amazon.co.jp/Hey-Sensei-Yaoi-Yaya-Sakuragi/dp/1569700478

Yaoiが世界に浸透してから久しゅうございます。
今度はSensei-ukeがそのまま浸透するのやも
知れません。

物語は非常に美味しく戴きました。
なんと言っても二人の純情…

6

触れなば咲かん恋の華 コミック

柊のぞむ 

こんなもんです野郎なんて

男の下心と純情を強かに描き出す作風が
冴えていますね。
気になったら近付きたいし触りたいし、その
先もしたくなる、と言う展開を純情な部分を
交えて描くから程好い絡みになって味わいが
出るのです。
表題作及びその続編で元々ノンケの水原の
方がHに積極的になる描写がかなり味わい
深いですね。
その他学ラン萌えや双子萌え、リーマン萌えも
含む味わい深い一冊となっております。

5

執事調教カリキュラム コミック

黄河洋一郎 

新境地、ではある

表題作に代表されるような勢いとノリだけで
押し進められる様な作風を開拓した、と言う
意味合いでは新境地開拓の一冊と捉えて
良いでしょう。
その作風だけで押し切られていたならば興が
著しく冷める所ですが、そこはそれ、元々の
持ち味であろう心のひだを描くという部分も
きちんと残っています。

作品毎に読み方を変えなければいけない難儀は
ありますが、それなりの読み方をすれば
又違う…

0
二次創作

栗山なつき 美辞麗句 コミック

栗山なつき 

しみじみ

しみじみと感慨深くなってしまいます。
ここ暫くの二次創作の体液描写の割合について。
二次創作だから出来ると言う面もあるでしょうし、
二次創作でないと出来ないという部分もあります。
ツナと言うキャラクターはそう言う妄想の表現素材に
向いていたのでしょう。

体液を排泄物ととるか何かの象徴ととるかによって、
解釈は大きく違って参りましょうが。
踏み込んだ心理描写で抉られている以上。

2

RURU Ultimate powers編 コミック

RURU 

匙が掬うもの

二次創作の匙加減は、本当に難しいです。
例えば王道のカップリングであったとしても、
感情構成まで王道な訳ではないのです。
作者さん毎に目の付け所・匙で掬い取る所が
違っていなくては正直面白みに欠けます。

RURUさんは大胆な冒険を余り為さらない様に
お見受けします。しかし、右に倣えという感じ
でも無い。
さり気なく抉るべき所は抉って居られる様です。
表題で挙げたカップリング以…

1

キライ嫌いも コミック

立野真琴 

救済措置

親本は2001年9月にビブロスより刊行。
同時収録作を一篇加えた新装版となって復刊致しました。

BLでロミオとジュリエットをやるという趣向は時を経ても
古びておりませんね。
重くなってしまいがちな部分を上手にあしらいながらゆっくりと
大団円が構成されています。

同時収録作は兄弟愛の一つの形、そして執着の終着点。

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ひざまずくは愛の従者 コミック

天堂まひる 

さて、どっち

収録作全編を一貫している主題は「愛の奴隷」と
読み取っておりますが、奴隷となっているのは
さて受と攻どちらでしょう。

それぞれ愛を軸とした主従関係ではあるのですが、
隷属の関係ではないのですね。
需要と供給の均整はきちんと取れています。
そう言う関係を嫌味なく描けるという筆力をしみじみ
味わうのも一興かと。

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