葡萄瓜さんのレビュー一覧

下僕少年節 東京野蛮外伝(3) コミック

Dr.天 

そして、徐々に…

いわば「転」の部分に当たる巻です。
守と貴志の関係が内輪以外にも明らかにされ、
そして波紋が広がります。
守が貴志との関係を伏せていたのは或る意思を
尊重し護る為。だからこそ、ただ下命に従うだけの
巴は排除すべき存在だったのでしょう。

同時収録作は守が眼鏡をかける様になった理由の
話と貴志と夢魔・このめの攻防戦二篇、貴志の
兄・浩志の妄想、そして、或る家族の情景と闘う
エッセ…

1

下僕少年節 東京野蛮外伝(2) コミック

Dr.天 

理由

朽葉の護りを拒み、巴の存在を否定する守。
そんな守に反発しながらも惹かれ続け離れられない巴。
一応否定と拒絶の理由は守の口から語られている
ものの、さり気なく巴に手を差し伸べる眼差しの奥には
別の感情と理由が隠されている様な感じがします。
そこに絡み合う貴志と守の関係を結びつける如き
一本の糸。

この物語では、性は濃厚に生と結びつくのだと言外に
語る巻です。

同時収録作は…

1

下僕少年節(1) コミック

Dr.天 

そして、続く物語

「東京野蛮之地図」のラストシーンより二年少々
経った所から、物語は始まります。
本書の時点では本編の主人公・篠原貴志とこの
物語の主人公・御調守との関係は雇用関係と
借金関係としか明かされておりませんが、実は結構
深い関係であったり致します。
故に巴が守の下に警護者として仕える為に赴く訳ですが。
この巻で描かれる肉体関係はまだ普通に笑いと共に
在ります。そう、まだ平穏な時間軸の中に…

1

僕は神様に恋をする コミック

蝶野飛沫 

少しだけ、ややこしい

さて、先ず明言しておくべきは表紙の猫少年と青年は
表題作の主人公ではないと言う事です。表題作と同じ
世界に生きる存在ではありますが。
表題作と世界観を同じくするのは「光の都の迷い悪魔」
から「永遠の秘密」までの四作。そこに双子の間で揺れ
動くヘタレ男・教師と生徒の不器用な恋愛・お伽話に
託けた演劇部員の恋物語・西遊記窯変・ヘタレな
社長と有能になった秘書の恋模様・イラストレーターの

1
二次創作

北高男子の寝室~蜜夜編~(アンソロジー著者他複数) コミック

世代交代?

作家陣をみるとある程度人が入れ替わって
きているのかなと感じですね。

アサセリク、麻槻りょう、大咲るう、SHINO、
心斎橋パルコ、瀬名遙、勅使キャサ、LOCO
利光メグミ、姫希拓哉、蜜柑丸、柳月湊、
(以上敬称略)と言う作家陣。
一宮思帆さんは今回カバーのみの参加ですか。

寝室、と言う総題がついては居りますが
展開のメインにすえられているのは
寝室に入る前の睦言なのでし…

1
二次創作

フジミ・カプリッチョ(アンソロジー著者他複数) コミック

公式のざわめき

邦訳すると「奇想曲」と題したフジミの公式パロディ
アンソロジーですが元々原典に対するツッコミは野暮と
言う部分がございますのでまあ愛着の範疇内と言う
事で収まっております。
ある意味時代背景のサンプルとしても使えそうですね。
時事ネタも適度に混じられておりますし。

中身はと申し上げますと…手作り感に溢れた構成、
と言えば適切でしょうか。身体接触表現も適度に
抑えられております。…

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その手をつないで コミック

橋本あおい 

自覚までの恋心

大学生の馨は書店で出会った子供・春樹からの
縁でその父の書店員・裕一郎とも交流を持つ様に
なり、その中で自分の祐一郎への恋心を自覚して
しまう。そして、裕一郎は裕一郎で…。

表題作もそうですがキス未満でも恋心ありと言う
関係をじっくり読ませる作家さんです。
肌を重ねる作品が一篇(「せなかに太陽」)ありますが、
その描写は懸命でありながらどこか淡々としています。
発散と言うよりは…

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Heavy-Duty コミック

松崎司 

心は乙女

アンソロジー『筋肉男』掲載諸作品を採録した
短編集です。表題作の正式タイトルは
「ビスポークver2.0 Heavy-Duty」となります。

筋肉男掲載時も主題の変化で楽しめたのですが、
一冊に纏まるとより一層その楽しさが味わえますね。
仕立て屋に褥の中で嬌態を晒す様に仕立て上げ
られた男の姿を描く表題作をはじめ老け専ホストの
掴んだ幸せ・その友人のほろ苦い恋心・筋肉満載の
学…

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二次創作

七唄あむ(3) コミック

七唄あむ 

設定随意

一冊丸々銀魂の銀土二次創作で構成されて
おります。
短編集の選りすぐりと言う感じでしょうか。

長編を軸にした「II」とは打って変わって比較的に
能天気な作品が多いですね。シリアスにしても
落ち込むまでのシリアスではなく甘々を貫く為の
シリアスと言う感じです。
土方をオタク少年に設定してしまったお遊びも
四篇収録しておりますし。

でも、どの話もこのカップリングで無いと成立

1

天使をください(2) コミック

南野ましろ 

南野節の原点

あとがきで南野さん自身が「もはや他人が書いた
よーな」と表現される本作ですが、評者から観れば
本作があってこそ以降の南野節が生まれた様な
感慨がございます。
それはもしかすると理性と感覚の分量の差異
なのやも知れません。

総じたバランスに変わりが無いから、味わいが
変わらぬ様に思えるのでしょうか。

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