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桜文七
葡萄瓜
登場するカップリングが全て学ラン×ブレザーの 組み合わせではありません。 制服萌の一つの括り記号として学ランとブレザーが 抽出されただけです。 個人的にはDr.天さんの学ランカップルが好きだったり します。蚤の夫婦のあまあまと言うのもあるのですが、 男くさい受の不承不承の女装もまた美味しそうに 感じますもので。
収録作にLOVEの部分は殆どありません。 LOVEに見えてもそれはEGOの変形だったり 致します。 そうでありながら決して押し付け一辺倒では ないのですね。 むしろ秘められたものを解放し目覚めさせた だけだと。そしてその暴走をご主人様は止める つもりが無いのです。 壊れる事によって生まれるものもあるからこそ。
カバーからみればカワイイとメガネを前面に 押し出したいのでしょう。 でも内容は…ほんの少し何かがずれて しまっています。 作家陣の人選は良いのです。外れの人は いません。 そして、又誌名は刷新される訳ですね。
作家陣を入れ替えつつ「純一」からの流れは続きます。 出発点がやや流行に一線を引く存在であったせいか、 系譜に上がるものも素直に流行に乗っては居りません。 むしろ流行を装いつつ何処まで逸脱できるかを楽しんで いる部分があります。 あっさりカワイイ路線に変えてしまえば…それはそれで 取りこぼしが出てくるのでしょう。
表紙に出てくるキャラクターが作中でも登場する …個人の作品集ならごく当たり前の事なのですが、 アンソロジーでそれをやると言うのは案外珍しい様な 気が致します。 それだけ気合が入っていると言う証左でもあるので しょう。
刊行当時はタイトルからショタアンソロジーでは 無いかと目される事もありましたが、実質の所は 「manga純一」から続くアンソロジー形式の雑誌と 言う形態です。 とりあえず今回は読み切り作品ばかりを収録と 言う事で。
容赦なく迷走しておりますね。 Dr.天さんの連載を維持したいが為のアンソロジー なのでしょうけど、出発点が雑誌ですから着地点と 締めが無いとどうしても誌面の焦点がぶれますね。 この流れはB6版の「エロティックな恋人達」に 受け継がれて行く様ですね。
櫻井しゅしゅしゅさんのカバーに櫻井しゅしゅしゅさんの ゲイビデオレビュー…アンソロジーの方向性がこれで 決まって良いのだろうかと言う疑念が若干ございます。 悪くはないのですが、掲載作品の方向性がその割に 揃っていない様な齟齬を受けるのですね。 内容が劣る、と言う訳ではないのです。 むしろ内容がカバー絵と匹敵するからこそ何か一捻りが 欲しいのです。
カバーの作風とDr.天さんの存在から考えると 「純一REAL」の後継誌と目されます。 実際、純一REALに漂っていたBLの部分を 少し濃厚にした感じの誌面に仕上がっており ますし。ただ、読者頁は無くなりました。 その代わりと言うか、櫻井しゅしゅしゅさんの ゲイビデオレビューコーナーが登場致しましたね。 ゲイビデオ通販取り扱い頁との絡みなのでしょう。
辻原萌香さんの描く先生二人と生徒一人の恋の混戦 (第1作;VOL.3掲載、第2作;VOL.5掲載)がきちんと 幕引きになったり、ガブリエル嬢太郎&ラファエル浄助の お二方が予告も無しにガブ&ラフィと改名したりと言う 波乱を含みつつ、「純一」の看板は下ろされる事となりました。 通して読んでみると雑誌からアンソロジー化されたと言うのは 余り良い選択肢ではなかったのではないか、と感じます。 …