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さがのひを
葡萄瓜
主人公達が使っているのは関西弁。 とは言え関西と一口に言っても広うござんす。 と言う訳でまずは主人公達の居住地の推定を してから読み始めた評者。 実は受がへろっと情報を漏らしてくれていましたが ……えー、土地勘のある場所でした。 (少なくとも阪神間ではありません) そして、ああ成程と納得しました。 この地域という要素は表題作の味わいを 更に深めるものになっています。 二重の距離…
菅辺吾郎
この作者さんの前作をご存知の方は驚かれた でしょうか?それとも納得されたでしょうか? 評者は何となく納得しました。 もっともそれは作風という視点で。 その辺の癖が許容できなかったらこの作品を 受け容れる事は難しいかも知れません。 さて、タイトルをそのまま受け止めると この物語の中では受とされている人だけが 浮いている様な先入観を与えられるのですが、 さにあらず。 皆さんそれ…
奥山ぷく
舞台装置もキャラクター配置も王道だけど 殆どのキャラクターの性格が常道から 外れていると言うギャップが軽やかでも しっかりした味わいを醸し出している、と 受け止めました。 表紙と本文のギャップにまず驚いて展開で 更にビックリという調子ですかね。 本当にごく一部のモブを除いては善人しか 登場しない物語ですので安心感がありますね。 そこを長所と見るか短所とみるかで読み終えた時の 味…
中尾にわ
何となく口当たりが良いのでサクサク読めて しまう作品ですが、流した後で読み返してみると 結構こってりした部分があるんじゃなかろうかと 思われます。 本文で肩透かしを食らったと思ってしまった方は カバー下をご覧ください。本文の印象が違って 来る筈です。 この物語の展開は今風とは言え特殊なものです。 番外編及びページ下以外の各挿話が掲載誌の特集の 構成要素としても存在しているので…
チョコドーナツ
この一冊を通読された方は、まず自分の視点の置場と 立ち位置に戸惑うと愚考します。 正直評者もこの段階でまだ戸惑っています。 内容へ対する戸惑いはとりあえず横に措きまして。 カバーのデザインが秀逸ですね。饒舌すぎる様で いてきちんと抑えるべき所は抑えている。 そこを踏まえてカバー下を視ると何かが掴めるかも 知れません。 振り幅をどちらかに定めて言い切って評価出来れば 楽…
宮本佳野
一冊を通じて漂う空気そのものが 敢えて軽い口当たりに仕上げて あるのかどうか定かではないと言う感じで、 どうも掴み所が無いと言う読後感です。 言わんとする所は感じるのですが、ね。 例えばこれが別レーベルだったら また踏み込み加減が違ったのだろうかとも 思うのですが…然程変わりは無いのかな。 断ずるのではなく提示すると言う描写が 多いのですっきりしていないだけなのかも 知れま…
加東セツコ
アドリブの連続ではなく、秒単位まで きちんと指定された台本の中で進む物語、 と評者は受け止めました。 その上で端々に潤いを持たせた進行が なされているのだから流石としか言い様が ありません。 端正な人達の織りなす恋物語を読みたいと 言う時には安心できる選択肢でしょう。 表題作並びに舞台を同じくする併録作は 前提付で進行するだけに好き嫌いが 分かれるかも知れませんが、そう言う…
加藤絵理子
このレーベルの作品だと考えてみると 成程と納得できます。 初心だけど一筋縄ではいかない作品が 多いですからね。 この絵柄でこう言う展開に持ってくるかと 言う驚きから中々復帰出来ないでいる 評者です。 良い意味で意表を突かれました。 ある意味帯の存在がネタバレになっております。 帯をみた段階で読みたいという気持ちに 揺るぎが無ければ潔く泥沼に落ちてしまっても 良いかも知れま…
吹屋フロ
恐らく、ここまで重苦しい愛着で雁字搦めに なった牛若丸は居ないでしょうね。 この物語で彼に絡みつく愛着の一つは義経を 語る際に一度は触れられるものなのですが、 この作中ではそれを皮一枚剥ぎ取って 隠し味として絡めています。 一冊を通して語られたと評者が読み取ったのは 勝者側からの視点ではない諸行無常。 そう言う中で繰り広げられる絆の物語ですので、 いささか腑に落ちない部分もあ…
平眞ミツナガ
内容的には色々えぐってくる黒平眞降臨に なるのかなぁ…と半ば期待しながら頁を めくったのですが…実質白平眞とも言い切れない 感触にどうも戸惑っています。 帯とカバーと本文が見事にすれ違ってる 感じなのですね。 シチュエーションもキャラクターも確かに 美味しく戴けるのです。ですが、それらが 合わさって美味しさが倍増するのかと言えば そうではなく、所々にどうしても馴染まない 部分が…