葡萄瓜さんのレビュー一覧

18歳にできること(表題作 19歳のないしょごと) コミック

さがのひを 

限界と可能性

主人公達が使っているのは関西弁。
とは言え関西と一口に言っても広うござんす。
と言う訳でまずは主人公達の居住地の推定を
してから読み始めた評者。
実は受がへろっと情報を漏らしてくれていましたが
……えー、土地勘のある場所でした。
(少なくとも阪神間ではありません)
そして、ああ成程と納得しました。
この地域という要素は表題作の味わいを
更に深めるものになっています。
二重の距離…

4

変なヨシさんのこれが恋 コミック

菅辺吾郎 

相性次第

この作者さんの前作をご存知の方は驚かれた
でしょうか?それとも納得されたでしょうか?
評者は何となく納得しました。
もっともそれは作風という視点で。
その辺の癖が許容できなかったらこの作品を
受け容れる事は難しいかも知れません。

さて、タイトルをそのまま受け止めると
この物語の中では受とされている人だけが
浮いている様な先入観を与えられるのですが、
さにあらず。
皆さんそれ…

5

ひよっこ王子様 コミック

奥山ぷく 

やわらかなパズル

舞台装置もキャラクター配置も王道だけど
殆どのキャラクターの性格が常道から
外れていると言うギャップが軽やかでも
しっかりした味わいを醸し出している、と
受け止めました。
表紙と本文のギャップにまず驚いて展開で
更にビックリという調子ですかね。
本当にごく一部のモブを除いては善人しか
登場しない物語ですので安心感がありますね。
そこを長所と見るか短所とみるかで読み終えた時の
味…

1

Green Doggy Doggie コミック

中尾にわ 

あくまでメレンゲ風

何となく口当たりが良いのでサクサク読めて
しまう作品ですが、流した後で読み返してみると
結構こってりした部分があるんじゃなかろうかと
思われます。
本文で肩透かしを食らったと思ってしまった方は
カバー下をご覧ください。本文の印象が違って
来る筈です。

この物語の展開は今風とは言え特殊なものです。
番外編及びページ下以外の各挿話が掲載誌の特集の
構成要素としても存在しているので…

3

ネコにさよなら コミック

チョコドーナツ 

色々迷う

この一冊を通読された方は、まず自分の視点の置場と
立ち位置に戸惑うと愚考します。
正直評者もこの段階でまだ戸惑っています。

内容へ対する戸惑いはとりあえず横に措きまして。

カバーのデザインが秀逸ですね。饒舌すぎる様で
いてきちんと抑えるべき所は抑えている。
そこを踏まえてカバー下を視ると何かが掴めるかも
知れません。

振り幅をどちらかに定めて言い切って評価出来れば
楽…

9

夏の痣 コミック

宮本佳野 

感ずるが良し

一冊を通じて漂う空気そのものが
敢えて軽い口当たりに仕上げて
あるのかどうか定かではないと言う感じで、
どうも掴み所が無いと言う読後感です。
言わんとする所は感じるのですが、ね。

例えばこれが別レーベルだったら
また踏み込み加減が違ったのだろうかとも
思うのですが…然程変わりは無いのかな。
断ずるのではなく提示すると言う描写が
多いのですっきりしていないだけなのかも
知れま…

2

恋のはじめ コミック

加東セツコ 

1ミリたりと

アドリブの連続ではなく、秒単位まで
きちんと指定された台本の中で進む物語、
と評者は受け止めました。
その上で端々に潤いを持たせた進行が
なされているのだから流石としか言い様が
ありません。
端正な人達の織りなす恋物語を読みたいと
言う時には安心できる選択肢でしょう。

表題作並びに舞台を同じくする併録作は
前提付で進行するだけに好き嫌いが
分かれるかも知れませんが、そう言う…

5

君と走れば、 コミック

加藤絵理子 

ある意味納得

このレーベルの作品だと考えてみると
成程と納得できます。
初心だけど一筋縄ではいかない作品が
多いですからね。
この絵柄でこう言う展開に持ってくるかと
言う驚きから中々復帰出来ないでいる
評者です。
良い意味で意表を突かれました。

ある意味帯の存在がネタバレになっております。
帯をみた段階で読みたいという気持ちに
揺るぎが無ければ潔く泥沼に落ちてしまっても
良いかも知れま…

1

桜花 咎の契 コミック

吹屋フロ 

隠れぬ隠し味

恐らく、ここまで重苦しい愛着で雁字搦めに
なった牛若丸は居ないでしょうね。
この物語で彼に絡みつく愛着の一つは義経を
語る際に一度は触れられるものなのですが、
この作中ではそれを皮一枚剥ぎ取って
隠し味として絡めています。

一冊を通して語られたと評者が読み取ったのは
勝者側からの視点ではない諸行無常。
そう言う中で繰り広げられる絆の物語ですので、
いささか腑に落ちない部分もあ…

5

レンアイ同居人。 コミック

平眞ミツナガ 

早足過ぎた?

内容的には色々えぐってくる黒平眞降臨に
なるのかなぁ…と半ば期待しながら頁を
めくったのですが…実質白平眞とも言い切れない
感触にどうも戸惑っています。
帯とカバーと本文が見事にすれ違ってる
感じなのですね。
シチュエーションもキャラクターも確かに
美味しく戴けるのです。ですが、それらが
合わさって美味しさが倍増するのかと言えば
そうではなく、所々にどうしても馴染まない
部分が…

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