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葡萄瓜
カバーに宮下キツネさんを起用しているからと 言う訳でもないのでしょうが、全体的に可愛い 男の子を配置している感が強いです。 女装も取り入れられてはいますが、ストレートな 女装展開ではなく少し捻ったものにしてあるのは 版元のカラーでしょうか。 女装話の中で「百均の下着」なる語がさらりと でてきて違和感を感じさせない表題作相応の 上手さには、なんとも。
光彩書房と言う版元さんの持ち味を良くも悪くも 前面に出したアンソロジーであると評者は受け止め ます。「manga純一」で固定した方向がそのまま 踏襲されている感じでしょうか。 いっそ雑誌形態で継続してだせば良いと思うのですが、 そうは行かない大人の事情と言うものもあるのでしょう。
同じ版元のB6版アンソロジー「エロティックな恋人達」の 誌名刷新と捕らえて良い内容と方向性です。 連載形式で続く作品がある以上、何らかの形で場を 確保し続ける必要があったという事でしょう。 その他の作品が単発で埋められる結果になったとしても。 むしろ評者としては黄上恵理さんの色合いを前に押し出す のも良かったのでは、と今更ながらに思うのですが。
作品のトーンのバランスは変化していない筈なのに 何処か散漫になっている様な印象を受けます。 それは恐らく誌面刷新の予兆であったのやも知れません。 ここから流れは「花少年」に移った様です。
ショタ傾向の作品とそれ以上の作品を同時収録 する事によって全体のトーンをやや大人向けに 仕上げている、と言う感があります。 どっちつかずの中途半端な印象ではなく、どちらでも 行ける幅広さと受け止められるのは評者の欲目 でしょうか。
雑誌コードも取得しつつ同時にISBNも取得 しているB6サイズアンソロジーです。 新進発掘対策でもあり、同時にDr.天さんの 連載維持対策と言う所でしょうか。 全体のトーンとしては10代の男の子達の戯れ、 と言う感じです。
「恋だろ!? 恋!」「Boy’s excel」と言う アンソロジー形態雑誌の連載の後始末として 刊行されたシリーズの最終巻です。 掲載作品に最終回と関されたりしているのは その為です。 そして、雑誌の方向性は新天地で新たに 展開される訳です。
読者欄もあるアンソロジー形態雑誌の最終巻、と言う 感じでしょうか。 大人の事情、と言う事で読者頁で言及されています。 この流れはやがてオークラ出版さんの「Boy's lips」へと 受け継がれて行くのでしょう。 一応の締めは後続誌上で為されますが。
連載作品があって読者頁があって…そして、 この巻(21巻)まできちんと数を重ねていたと 言うのは賞賛されて良い事かと。 雑誌と言う形状に拘らなければこういう展開も 出来ますよ、と言う適切なサンプルかと愚考 します。 惜しむらくはこの後続誌からは読者欄が消えて いるらしいと言う事実でありますが。
Dr.天さんと櫻井しゅしゅしゅさんで引っ張った 感のあるシリーズアンソロジー。 B6サイズで存在感を如何に出すかと言う 試行錯誤でもあるのでしょう。 惜しむらくは櫻井さんの作品が一篇は欲し かった所です。