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海城一登
葡萄瓜
恋心に余りに鈍い担当編集者を前に我慢の限界が 来てしまった漫画家が暴走する冒頭作・妖精を廻る 兄弟喧嘩・ブレザー男子同士の温泉での初体験・ 学ラン生徒とメガネ教師のアブナイ関係二篇・名門校で 調教される不良生徒・魔法使い見習いのドジっ子・ 王子と従者の爛れた日々…と八篇を納めた短編集。 若干エロが前に出がちな為心理描写が弱い感触が あります。エロメインのショタ作品集であると捉えれ…
南田チュン
血気盛んな16歳の死神代行とその日々を しょうがねえなと見守る死神。 良い取り合わせを引っ張ってきたものだと感服 します。 年下はいくつになっても年上に転がされるものですね。 ラスト一話は締めくくりに本当に相応しい。
高口里純 穂波ゆきね
ごく普通の田舎の中学生だった酉島雄飛の運命は、 兄・森生が秀育学園に勤める教諭だったと言うだけで 大いに変更を余儀なくされた。 降って涌いた移転する秀育学園の地主と言う役割。 男子校である秀育学園の内実が男ハーレムだったと いう真相。そして分校移転を根に持ち雄飛を辱めようと する男ハーレムの黒幕達。 雄飛は、果たし純粋なままでいられるのだろうか…。 …などと道具立ては伝統的な学…
日の出ハイム
表題作は同じ版元の『針のかたなと御器のふね』同様 セックスのセの字も匂わせない調子で展開されます。 でも熱愛加減がとてもしっかり伝わる良い作品です。 評者も一応80年代を体感してきておりますので描かれた 情景に大変懐かしさを感じますし、又気恥ずかしさも 感じます。軽そうで、でも熱血だった、そんな時代でした。 そう言う時代の男の絆物語、と言う感じでしょうか。 併録作は残された者同士…
南川恵
『魔法使いの弟子』シリーズ四巻目。 混乱せぬ様にJUNEコミックス内におけるシリーズの 巻次を纏めておきますと、 『秘密ーかくしごとー』『見えない指輪』『逢魔ヶ時』 『燃える指輪(本巻)』、そして『ハートは踊る』 となります。 『秘密ーかくしごとー』は後年再配本されているので ちるちるのリストでは本巻の後・『ハートは踊る』の前に 来ているのですね。 閑話休題。 表題…
ある意味JUNEらしく、又その反面JUNEらしからぬ 『魔法使いの弟子』シリーズ三巻目。作者様曰くの 『スペード(タタカイ)の巻」であります。 弟子と師匠であった受攻の内面に変化が現れ、甘い 関係を一度捨て去る巻でございますね。 まだ純粋に甘い関係を感受していた『硝子』、師匠の 内面の闇に弟子が惑い、そして蜘蛛の糸に絡めとられて しまう『逢魔ヶ時』『封印』『燃える指輪』の連作。 い…
南野ましろ
先のお二方が評価に戸惑われるのもごもっとも。 しかし評者はあえて言います。 「ボーイズラブの恋愛って、本当は異端なんですよ」と。 男女のラブコメなら好意を示されてそれなりの反応を 示すという過程は普通でしょう。 でも、男の子が男の子に一目惚れをしてそれなりの モーションを掛けた場合、惚れられた方の男の子は 「そっかー」といきなり素直にその感情を受け入れ られるでしょうか? …
松本いなき
就職活動中の陽介は毎度毎度同級生の優男・ 一稀の手管に乗せられて喘がされっ放し。 二年生の時に一稀に押し切られて関係を持った ものの、陽介の自己認識は未だにノンケ…の筈。 そう言う毎日の中、かつて陽介と野球部で一緒 だった男・牧村が登場して…。 体育会系筋肉男子の恋する時の乙女?振りが 愛らしい表題作シリーズに年上漢に惚れてしまった 青少年の有効果敢なアタック振りを描く短編二編…
おぐらみき
新入社員の勇樹が入社式で遭遇した人事部 社員・伊藤はかつて行きずりに肌を重ねた男だった。 勇樹にその一夜の事を口外するなと念入りに 懇願する伊藤。訝る勇樹。 社に馴染んでゆくに連れ勇樹は伊藤が何故あの時 自分と肌を重ねたかを知る事となり…。 表題作をはじめ年齢を問わない片恋の切なさを さらりと描き出す短編を集めた一冊です。 体の距離が近くても心の距離が遠い、そう言う 恋愛をあ…
紺色ルナ
苛められっ子だった輝を守ってくれたのは幼馴染の 知陽とその双子の弟の真昼。でも、成長した輝が 付き合っているのは真昼の方。なのに輝は地陽が 気になって…と言う表題作。 表紙の栗毛ノッポが輝で黒髪ツンの背の低い方が 知陽です。 それなら受攻の欄に弟達の事を書く必要はない じゃないか?いえ、必要なんです。 真昼とシズカの存在があってこそ輝と知陽の関係が 良い所も悪い所も浮き彫りになる…