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50/67(合計:663件)
生嶋美弥
葡萄瓜
本作は生嶋さんの作品と言う括りで考えるならば 異色作と言えるでしょう。 ヤンチャでワンコと言う受の性格設定もそうですが、 誘い受と言うか襲い受に近い行為への積極性も また異色。それでもなおエロと言うよりは甘々と言う 感触になっているのは生嶋さんの手腕ですね。 昇柳太にとって体を繋ぐと言う行為は安息の気持ちを 満たす為の行為なのでしょう。彼のヤンチャさは 寂しさの裏返しかと。
一宮思帆
このカップリングだからこその濃厚さが詰まって おりますね。 それこそガチな組み合わせと言う奴でしょう。 原典から外れず、かと言って束縛されず。 距離感があるからこそ熱情は暴走するのでしょう。
シマダマサコ
森に住む童話作家のカンちゃんと混血吸血鬼のキラ。 キラは牙がないので血が吸えず、精気を吸ったりして 生きてます。 そんな二人の馴れ初めは、キラがカンちゃんの体から 流れた血を舐めとった所から始まったのです…。 ボーイズラブのほのぼのした部分を上手く使った表題作 と一筋縄では行かないひねりを効かせた同時収録作群。 惜しむらくは表題作がとても中途半端な所で切れている のが玉に瑕でし…
龍瀬弓乃
BL作品単行本は二冊目となる龍瀬さん。 今回もエロに重心を置きつつ、決してそれだけではない 深い味わいをさりげなく織り込んだ展開を為されております。 表題作は我儘な従兄に振り回されつつも結局彼を愛して いる大学生の話。年下攻ならではの味わいもしっかり 含んだ話です。 全体にコメディタッチなのは、元からの感性でしょうか?
公認アンソロジーとは言え、流石に 少し控えては?と言う作品も少し。 いや、愛ある故の暴走とは承知して いますが、原典に還った時に笑いが フラッシュバックされる方向性と言う のは…容認されているからこそ掲載 されているのでしょうが。 ええ、愛は溢れています。 かなり濃い味つけで。
氷室桜
公認アンソロジーと名のつく存在は 世間に多々ございますが、凡そは 健全が建前である為どうしても表現に 抑制がでます。 その抑制をどう料理するかも腕の 見せ所でしょうが、同時に興を削ぐ 一因にもなりかねません。 このフジミ『公認』アンソロジーは その点恵まれております。 健全であれと拘束されるのではなく、 作品自体の欲求で健全になる事も 出来る場合が多々あるのですから。
制限を外されてもなお抑制の効いている 煩悩と言うものは、或る意味芸術品です。 原作の御膝元が編んだアンソロなのです から美意識統一の示唆程度は有るやも 知れませんが、その名かでもなお各人 各様に丁度良い加減の暴走を試みている その様が見ていて面白い。 主題が統一されている分、あとは掘り下げ方 愛し方の問題に集約されるのでしょう。
こうじま奈月
エロの為にエロを描く、と言うのではなく、 エロも演出の一つとしてきちんと消化しつつ 関係を描いているから読んでいて心地良い。 攻が自分自身の未熟加減について苦悶する と言う部分が描かれているのも良い。 なし崩しな関係ではないからこそ、成長後も 見守りたくなるのだ。
みろくことこ
メガネを外すとアラ美人、と言うのが 受の定説であった様な気もしますが 表題作の受はメガネをかけると凶暴 直情になり欲情にも正直になります。 だから『ばくだん』なのですが…可愛い から赦すとしましょう。ドジ属性も ありますし。 同時収録作二作の受もそれぞれに 『ばくだん』属性ありです。 危険物故に惹かれてしまう部分も あるんでしょうね。
エロを用いなくともショタは成立するのだよ、と 言う事を体現している作品群を収録。 第一次ショタ商業出版ブームに陰りが見えた 頃の刊行ですから模索も必要だったのでしょう。