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おぐらみき
葡萄瓜
ボーイズラブを4コマで展開すると言うのは 簡単な様で結構難しい作業です。萌えと笑いを 詰め込む必要がありますから。 それを破綻無くしっかり進行させ、しかも甘々に 仕上げている作者さんの手腕は凄いものと 感心します。 主人公達の原型が幽遊白書の同級生カップルで あり、編集部からもそう言う感じで、とオーダーが あったと言う事はここだけの内緒です。
阿部川キネコ
かつて光彩書房から刊行されていた エロBL雑誌「manga純一」誌上の連載を まとめた一冊。そういえばあの当時は うぐいすあんこ名義でこの作品を描かれて いたんだったか、と追憶しつつ。 この受の良木紅(よしきこう)ですが… かなり不憫です。片思いの相手である 山口進の所に押しかけたは良いものの、 本来愛される際は受身である彼の雄の 部分のはけ口にされてしまっている感が 否定…
真行寺ツミコ
表題作の攻・七海と受の八尋との関係は 恋愛と言うよりは動物の子供が親を認識 する過程の「刷り込み」に似ているのでは ないか、と評者は推測します。 刷り込みで縋って来られたのなら拒めなくても 仕方ないでしょうね。欲得勘定無く縋って 来るから絆されもするし。 そう言うショタ攻と言うのも新鮮味があって 一興かと。 他収録作品は二次創作の影響が残っている のでお好み次第ですね。 …
橘孝志
作品の傾向が男性向か女性向か、と問われれば 男性向であろう、と評者は判断します。 この当時、ボーイズラブと言う言葉は存在したものの 普遍的なものであるかといえばそうでなく、従って その定義も普遍的ではありませんでした。 この収録作品の初出誌からして「美少年」をキャッチ フレーズにしたものでしたから。 愛玩される対象が美少女から美少年に摩り替わった、 そう言う世界といえば判り易く…
生嶋美弥
それはまだ彼等が壬生狼と呼ばれる前の頃の物語。 そして時代のうねりの中で、舞台は京都へ、そして明日へ。 漢なればこそ自らと直向きに闘う事もあるのでしょう。 『そして春の月』第二集、同時収録作はパラレル学園もの。
蕗谷忠則が雨宮誉を抱いた理由は 誉を再び立ち上がらせる為でした。 そして、時は流れ。 蕗谷忠則が雨宮誉に抱かれた理由は、 彼を愛したいと自覚したからでした。 雨宮誉が蕗谷忠則に抱かれたのは 誰かに愛されたいと願っていたから でした。 そして、時は流れ。 雨宮誉が蕗谷忠則を抱いたのは、 包み込む様に彼を愛したいと欲した 結果からでした。 肉体的な立ち位置の逆転は、彼等…
一宮思帆
二次創作の場合、様々な嵌りツボがございます。 絵柄であったり関係性の切り取り加減であったり。 この一冊を読んでから原典を読もうという方は 多分いらっしゃいますまいが、こう言う描かれざる 原典も在り得たのではないか、とふと思わせる 一冊ではあります。
激動の時代の中で、それでもひたむきに 生きようとする若者達。 彼等は確かに「もののふ」だった。 「そして春の月」シリーズ第三集。 同時収録作はパラレル学園もの。
作中で展開される文学論議は相変わらず一々 胸に刺さりますね。 ボーイズラブと言う分野の存在意義にひやりと 切っ先を向けられている様で。偶然の一致と 言えばそれまでなのでしょうが。 肉体的な立ち位置では岩田天涯は抱く側で 篠原カヲルは抱かれる側です。 しかし、精神面では二人の位置は逆転して います。それこそこの作品世界の魅力なの ではあるまいか、と。
愛する側も漢であれば、愛される側もまた漢。 漢同士であるからこそ、直向さ加減が抑えきれず ぶつかる事とて時にある。 静かなうねりを見せる「そして春の月」続刊。 同時収録作はパラレル学園もの。