葡萄瓜さんのレビュー一覧

片想いラブ・ゲーム(表題作 恋の戦シリーズ) コミック

淀川ゆお 

しっくり

スタンダードなBLをエロゲの手法で展開し、
成功したのではないかと思われる一例です。
枠組みに捉われない事で本質を引き出したと
言う感がありとも美味しく感じられます。
電子媒体が初出ですので露出の加減が際立って
しまうのは現状では多分致し方ない事でしょう。
そこに甘えて作品に対し手を抜いたら
本当に駄目な訳ですが、そこをきちんと向き合って
誠実に物語として仕上げようとなさっているの…

1

若様隠密帖 上 コミック

内田カヲル 

好物ですが…

展開には納得するもののいささか
拍子抜けという感じです。
デコレーションが豪華すぎて却って
土台のスポンジの美味しさを殺している
苺ショートに遭遇した様なそう言う
残念さがあります。
エンタテイメントとして美味しい。
肉体派BLとして美味しい。
じゃあ二つの味を合わせれば
もっと美味しくなるんじゃないの…と
簡単にいかないのが世情でありまして。
CD化されたらこの合わせ技が良…

2

海辺のエトランゼ コミック

紀伊カンナ 

確かに洗われますが

非常に残念な点。
本書は帯とカバー裏表紙の梗概で既に九割方の
ネタバレがされています。
残り一割が重要と言えば重要ですが、その辺の
判断は物語との相性によるでしょう。

読んで幸せになれる作品であるのは間違いないのですが、
じゃあ歯応えはどうかと言うと今一つはっきりしない、
と愚考します。
本編だけなら「こう言う作風も有りだよね」で
呑み込めてしまう所が、梗概と帯がある意味敷居…

4

恋とはバカであることだ コミック

おげれつたなか 

確かにこじれている

作品の本筋はどれをとってもスタンダードなものでは
ないかと読み取りました。
しかしながらそれに紐づけされている細かい情報が
兎に角多い。そちらを処理していく内に本筋を
あれよあれよと読み過ごしてしまうと言う感じでした。
絵柄が好きな方はこの本を表紙買いしてもきっと大丈夫でしょう。
後の懸念は話の筋と展開と味付けが好みであるかどうかと
言う事に尽きるかと。
評者自身は各話共に後6ペー…

4

タクシードライバーのフラチな業務日誌 コミック

龍華哲 

とりあえずの処方箋

この程度ならネタバレにならないだろうと判断して
のっけから申し上げます。
この一冊で恋愛を展開している人達の中には悪党は
居ません。恋泥棒ならいますが。
そう言う意味ではゆるゆるした気持ちで読める一冊かと
思われます。
全体のテンポはと申し上げますと表題作を取り上げた
表紙が雄弁に物語っておりますね。コミカルで非常に
歯切れが良く、むしろ話の筋に流されるままさらりと
読んだ方が恋…

2

ドッガール doggerel コミック

天禅桃子 

ある意味正解

タイトルは実に正確です。
一歩踏み出せてない男なんてこう言うもんです。
年齢や居場所を問わず、こんなもんです。
物語だからこそできるあれやこれやを駆使して
描かれている一作ですが、こう言う奴って
確かに何処かにいたよねと思わせてくれる
巧みさは流石かなと。
始末が悪いのは「こう言う奴」が決して
一人や二人では無い事でして。

率直に言えば味わいは悪くなかったです。
ただ、ワン…

1

ひみつのお花ちゃん コミック

真柄うしろ 

導入部の情景

絵柄と展開のギャップに先ず立ちどまり、
そして各話の着地点のあっさり加減に
又立ちどまる。
評者の守備範囲の作品集ではあるのですが、
いかんせん今一つ何かが足りないと言う
パターンであった様です。
なんなんでしょう。
前菜・オードブルの様なものと割り切るには
やや味付けがしつこかったりするし、
かといって、メインディッシュに格上げ
しようとするには味のパンチと内容の
ボリュー…

2

紅い椿と悪い虫 コミック

博士 

風潮?否…

非常に残念な点が二点。
一点目は表紙(カバー)と帯とでほぼネタバレの
様な誘導が既にされている事。
もう一点は表紙で耽美さに逃げてしまった様な
印象を受ける事。
カバー下の存在がそれらをある意味で少し補って
いるのが救いです。
なお、カップリングデータは最終的に関係が
成立した組み合わせで入力しました。

分類上はカップリング+1の話になるのでしょうが、
なんなんでしょう、妄…

9

FATHER FIGURE 小説

Guilt|Pleasure 

腑に落ちる

評者は、かなり変則的な順序でこの一冊を紐解きました。
本編を冒頭から三分の一程度読んで後書きを読み、
本編の後半四分の一程度を読んでから番外編を読み、
残りの本編を読む。
我ながら余りにも、と言う変則加減です。
でもそうしないとどうにも腑に落ちなかったのです。
帯から与えられた先入観を出来るだけ排除する為にも。

率直に言ってしまえば、この一冊のタイトルこそが
正に壮大なネタバレ…

6

どっちの蜜が甘い? コミック

北別府ニカ 

さらりとこってり

カバーを観てアレ?と思われた方、ご安心ください。
本文の画風はいつも通りのこの方です。
ただ、展開方法が若干拍子抜けかも知れません。

とは言っても突拍子もない展開ではないのですが、
この方の場合寧ろそつのない展開の方が読者として
拍子抜けして仕舞うと言う。
この表題作がこの方の作品の初読みと言う方に申し上げて
おくと、多分これは希少な方の例ですから。
こう言うゆったりとした理路…

1
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