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タカハシマコ
葡萄瓜
表題作の攻の三宅も受の木野もさりげなく 俺様モードなんですよね。その辺は年頃の オトコノコですし。 そう言うオトコノコが見せてしまう乙女モード だからこそ、余計に愛らしさを感じてしまうん だろうかと。それ以外はそれなりにがさつなのも また良し。他の作品も、基調はそんな感じです。
ひんでんブルグ
90年代後半のショタアンソロジーブームの中で 発表された作品群を納めた一冊ですので、どう しても時代の色は出てしまうのではないかな、 と思います。何しろショタを描く・描ける作家さんが 少なかったのですから。 この方がそれまでショタを描いていたとしても、 発表媒体は男性向けのものだったのですよ。 男性向けショタとして改めて捉え直すなら萌えは あるでしょうね。
こだか和麻
半熟の時期は過ぎてしまって、完熟寸前の 恋心を持て余している主人公二人と脇役二人。 体で表現できてしまう感情なら楽なんでしょうけど、 なかなか踏み切れないこのもどかしさ。 実に味わい深いですね。
みささぎ楓李
オヤジ…と言うとふた昔前程前は攻と言う 暗黙の了解がありました。 それが世紀を超えるとオヤジの愛らしさが 段々開拓されて参りまして…それは無論 この方の様な描き手が増えてきたからでも あるのでしょう。 オヤジ愛に一緒に酔うのもまた一興でありましょう。
くおん摩緒
本当に(良い意味で)イチャイチャしか ない作品なのですね。波乱はあっても とりあえずきちんと丸く収まる方向で。 好き嫌いは分かれてしまいそうですね。 佳作であるのには違いなのですが。
乙里玲太朗
表題作シリーズでは双子の兄弟の 恋模様が瑞々しく描かれています。 心情エッチ、と言う感じでしょうか。 全作通じてほのぼのとしたトーンで 関係が展開していますね。
菜槻さあり 穂波ゆきね
評者がこの本を読み進めてBLだよねと 認識するまで読み返す事二回。 で、受攻の関係を把握してから「こういう のもアリになったんだなぁ」としみじみ 感じ入ったのを覚えています。 BLっぽい部分よりもそれを盛り上げる為の 拝啓描写がさりげなく濃厚です。 だから飽きないし、古びない。佳作です。
荻堂成美 西崎祥
攻が受によって受の快楽を味わわされるのではなく、 他者に体を開かれて崩壊してゆく物語。 但しこの崩壊は、むしろ歓迎すべきものであったのかも 知れません。 時にほろ苦い感情は、快楽から発生するものですから。 メンズラブを好まれる方にお奨めします。
村上麻樹
単行本になる前に一部があの『JUNE』に 掲載された事もあり、古びた感じを受ける方も 居るかも知れません。 でも、オトコノコ同士が関係を持つには切なさと 痛みをきちんと味わっておかないと前に進め なかった…そう言う時代は確かにあったのです。
黄毛あつき
この作者さんが後に京山あつきさんと改名 されたと聞いて先ずはびっくりしました。 それ程までに作風が違います。 恐らく初期商業ショタの佳作としてこの作品を 挙げる人は少なくないでしょうね。 でも、ツボはがっちり押さえられています。