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7/67(合計:663件)
霧嶋珠生(霧島珠樹)
葡萄瓜
一言ツッコミを入れさせてください。 「童貞をDTって言換える事の必然性は?!」 多分ネタバレのラインから外れるとは思うので書きますと、 童貞の言換え語のDTがこの作品に用いられているのは タイトルだけの話なんですね。 本文では言換えも無く童貞と明記されているのです。 もしかするとカバー裏表紙の梗概を観て初めてDTなる 言換え語の存在に気付かれた方もいるのではないかと 思われ…
阿部あかね
占いはオーダーメイドの部分もありますが 基礎になるのは蓄積されたデータから 導き出される平均的な観測です。 ですから残酷ですがある意味とても平等なのです。 良い目を見たいと思ったらそれを導き出す為の 蓄積が無いと総て始まらない訳ですから。 そう言う点でもこの物語は良い具合に構成されて いる手応えがあります。 あとは登場人物の面倒臭さにどこまで読者が 付き合えるかと言う事なんですが…
麻々原絵里依
題材がビールなだけに軽やかに読み進められますが、 同時に常に苦味が付き纏います。 なんだかんだで未遂のままこの本では終わっている 二人の在り様をどう捉えるかで読み応えは変わって きそうですね。 評者は一応攻めポジションにいる男の心情を思いやると この展開をほろ苦く感じます。そのほろ苦さ故に 傍から視ると美味しい部分も多々ございますが。 一つ望むらくは。 一応受けの人が表紙で噛…
SHOOWA
通読して心に遺るものがある作品ではあるものの、 さてそれを言語化しようとするとかなり悩んでしまう 一冊です。 乱暴に一括りで感想を言うならば、各話の主人公が 同時に狂言回しでもある訳なんですよね。 いっそ会話が無い展開だったら恋模様がより一層 くっきり浮かび上がったかも知れない。 言葉が介在する事によって何かを隠そうとする様な 作用が働いているのでは、と思えます。 森へとつながる…
実らない事を前提にロマンスを描くのは かなり難しいのだろうな、と読み解きつつ 思っておりました。 その上で各話を成立させた作者様方の力量に 舌を巻きつつも、読者としてはどうしても 物足りなさを感じてしまう。 全体的に無難に収まってしまってる感じ。 メリーバッドまでは行かないもう一つの王道と 言う感じに留められて、そこから先を考えるのが むしろ難しかったりする。 単発短編集となら…
率直に言えばどのケースも一途なだけで 驚く程の病みではないかな、と言う印象です。 一途が過ぎて突き抜けたという場合も見受けられますが、 それをもって病みと言うならば納得かなと。 究極の寸前と言う感じでしょうか。 どのケースにしても好きな気持ちを標榜する側には それなりの理が通っていて、そこに一切のブレは 感じられません。 それを受け止める側がどう解するかによって ラストシーン…
吉田ゆうこ
表題作の真意は、静かに暈されています。 決して難解な韜晦をされている訳ではありません。 きっと無造作に提示されてはいるのでしょう。 しかし見えない。 見える様な道筋が、静かにはぐらかされている。 表題作の二人の間には確実に何らかの感情は あります。 二人にとっての初めての共同作業は、きっと それを見極めて行く事なのでしょう。 併録作とその続編は表題作に比べると読んでいる …
ジョシュ・ラニヨン 草間さかえ
シリーズ第一作の『天使の影』にてこずっただけに ページが進められるかどうかかなり不安だったのですが、 今作は余りつまづかずに読み進める事が出来ました。 ロマンスと言う部分で予想以上の進展があったので その部分でも食欲が進んだのやも知れません。 ただ、ロマンス以外の部分と言うと…ある意味では 『天使の影』に軍配を上げてしまいそうな感じです。 ロマンスと言う部分に重点を置かれる方は先ずこ…
熊本マゴ
BL作品のレビューによくありがちな 「(登場人物が)年相応じゃない!」と言う声を 上手く逆手にとって生み出された作品の様な気が します。 実質的なショタ作品を世に送り出す為の方便的な ものと同じなのかも知れません。 それが許せないと言う読者さんもいらっしゃる事も 多分送り出す側にとっては想定内な気がします。 表題作も併録作も余り深刻さとは縁を創らない様に 構成されています。そ…
マガセチハヤ
収録作総てが配信スタンドの差異はあれど電子書籍初出と 言う一冊です。電子書籍総配信元の「未来少年」さんは 過日『男の娘』の商標登録を出願されてましたね。 結果として受理されませんでしたが。 作品全体の味わいと言えばエロに関しては割合に淡い感じの 歯応えでした。心理戦を経てから成立するエロと言う感じ ですね。 そしてこれは単行本だからこそ出来る技なのでしょうが、 各作品の味わいが…