葡萄瓜さんのレビュー一覧

【18禁・数量限定本】PINK GOLD 3 コミック

いかにも、な

今回はリブレ出版さんらしく萌えに近いLOVEが
戻ってきた感じがします。
まともな振りをして実は「愛」故に見境がつかなく
なっているろくでなしもいますがそれそれでご愛嬌。
正に胸キュンなアンソロジーだと思います。

ただ、この本は数量限定な上に18禁と銘打った本なのですね。
そう言う視点に立ち戻ってこの本を読み返した場合、
確かに当社比としての性的シーン増量はあり、
なおかつ惰性…

4

アオイロチョーク コミック

高昌ゆり 

タイトルの妙

「あとがき 試合の後」まで含めた表題作を読み通してみると、
このタイトルは実にしっくりくるものだなと痛感します。
黒板に書かれたアオイロチョークの文字は一瞬見え難いけど
確かにそこにあるものです。
表題作の登場人物達の恋心もまたその様なもので、やがて
緩やかに収まるべき所に収まって行きます。
想いが確かにある、そう確信する事で。

併録作はある意味痛快な一作ですね。
もちろん舞台…

1

MY FAIR BOY コミック

紺野夏 

あとひとつまみふたつまみ

表題作の味わいがBLの範疇としてもとても不思議な
味わいなのでそれに引きずられてしまいそうですが、
それ以外の作品はそれなりに着地点を見いだせて
安心して読めるBL作品です。
表題作はネタバレスレスレな言い方を試みるならば
Loveよりはむしろ執着寄りな展開なのですが、
可愛らしい絵柄のせいか突き抜け方が今一つ足りない感じに
思えてしまうのですね。
実際は結構な所まで突き抜けてしま…

2

魔法使いの涙 コミック

直野儚羅 

良いじゃないの幸せならば

登場人物達の醸し出す幸せオーラに当てられ、
細かい所にツッコミを入れる野暮は既に放棄して
いる評者です。
設定と言うのは確かに大事なんでしょうけど、
物語の性格によっては余り設定が細かすぎると
本筋を見落とさせる事になりかねないのだな、と。
これは表題作だけではなく全収録作に言える事ですね。
そう言う大雑把な読み方の方が味わい深くなる作品も
世の中にはあるのです。
考え込み過ぎる…

4

【18禁・数量限定本】PINK GOLD 2 コミック

減点法の風景

「PINK GOLD」と比べるのはいかがなものか
とは思います。
しかし敢えて比べるならば収録作品全体の質は
向上しているのではないでしょうか?
各作品をそれぞれ単品で観るならば、不用意に
貶す方はそうそう居らっしゃるまいかと。

これで本全体の方向性がくっきり視えていたならば
評者はきっと迷わず神評価を下していたかと
思います。
しかしながら無理でした。
この本からは青磁ビ…

5

僕と嘘と狼少年 コミック

海野サチ 

嘘と意地

あっさりと言ってしまえば、狼少年が色々乗り越えて
成長する物語です。表紙と口絵の限りでは受け攻め共に
荒事を得意とする様な第一印象ですが、実は彼等の本質は
裏表紙の絵の方が雄弁に物語っています。

狼少年はどう言う理由で狼少年になってしまったのか。
そして狼少年を普通の少年に変え、男として成長させるには
どうすれば良いのか。
そう言う視点で読み解いてみると、登場人物の可愛気に

3

付箋の気持ち コミック

歩田川和果 

隅から隅まで

なんだろう。帯と表紙から本文に移って
読み終えた後のこの敗北感は。
萌えるか萌えないか二択で問われれば
確実に萌えるんですよ。萌えるんですが。

あざとい応酬…と言うにはこの純加減は
なんだとしか言い様が無く、総ての感情は
性を匂わせない物的証拠を伴って事後に
語られます。
ああ一寸待てこれは何だ恋物語じゃなくて
推理小説かよ、と一瞬ぼやきたくもなりますが、
実際のところ恋を…

5

恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

Trouble With My Business

思ったよりも手早く読めたその後真っ先に連想したのは
アメリカンホームドラマ…と言うかソープオペラのあちこちに
挟み込まれる笑い声の効果音。
はて、評者は仮初にもロマンス絡みのミステリを読んでいたと
思ったのですが違ったのでしょうか?

愛を交わす場面を挿絵に頼らず文のみでしっかり刻み込もうと
言う押し切りの強さはお国柄と言うべきでしょう、多分。
多彩な言葉で綴られる読者もつい頬を染…

5

セーラー服のないしょ コミック

糸由はんみ 

後を引くメレンゲ

ここまでの評者連の好評価も評者にとってはもっともな事。
率直に言えばケチの付け所を探すのが難しい感じがします。

収録作総てに光があれば闇もあります。
その陰影の魅せ加減を綺麗にさばかれる作家さんですね。
作品自体も前半三作の初出が電子媒体とはとても思えない程。
それだけ基を丁寧に創られる作家さんなのでしょう。

帯のコピーとカバーの裏の粗筋紹介も含め、短編映画を
オムニバスで観…

2

月にむらくも、春香 小説

玉木ゆら  六芦かえで 

色々含んだ甘さです

縁あって手許に何故かシリーズ最終巻が
いきなり来た訳ですが…これは判断に迷う。
多分カバー裏の粗筋にふっと惹かれて
初めて買われた人も同じ様に戸惑うかしらと。
本文で展開されているのはひとかどの
時代小説の世界でございますから。
下手すれば合間合間の甘やかさが重い空気に
塗りつぶされてしまいそうな、そう言う感じさえ
ございます。

ただ、改めて時代小説であると向き直って読み直す…

2
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