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8/67(合計:663件)
葡萄瓜
今回はリブレ出版さんらしく萌えに近いLOVEが 戻ってきた感じがします。 まともな振りをして実は「愛」故に見境がつかなく なっているろくでなしもいますがそれそれでご愛嬌。 正に胸キュンなアンソロジーだと思います。 ただ、この本は数量限定な上に18禁と銘打った本なのですね。 そう言う視点に立ち戻ってこの本を読み返した場合、 確かに当社比としての性的シーン増量はあり、 なおかつ惰性…
高昌ゆり
「あとがき 試合の後」まで含めた表題作を読み通してみると、 このタイトルは実にしっくりくるものだなと痛感します。 黒板に書かれたアオイロチョークの文字は一瞬見え難いけど 確かにそこにあるものです。 表題作の登場人物達の恋心もまたその様なもので、やがて 緩やかに収まるべき所に収まって行きます。 想いが確かにある、そう確信する事で。 併録作はある意味痛快な一作ですね。 もちろん舞台…
紺野夏
表題作の味わいがBLの範疇としてもとても不思議な 味わいなのでそれに引きずられてしまいそうですが、 それ以外の作品はそれなりに着地点を見いだせて 安心して読めるBL作品です。 表題作はネタバレスレスレな言い方を試みるならば Loveよりはむしろ執着寄りな展開なのですが、 可愛らしい絵柄のせいか突き抜け方が今一つ足りない感じに 思えてしまうのですね。 実際は結構な所まで突き抜けてしま…
直野儚羅
登場人物達の醸し出す幸せオーラに当てられ、 細かい所にツッコミを入れる野暮は既に放棄して いる評者です。 設定と言うのは確かに大事なんでしょうけど、 物語の性格によっては余り設定が細かすぎると 本筋を見落とさせる事になりかねないのだな、と。 これは表題作だけではなく全収録作に言える事ですね。 そう言う大雑把な読み方の方が味わい深くなる作品も 世の中にはあるのです。 考え込み過ぎる…
「PINK GOLD」と比べるのはいかがなものか とは思います。 しかし敢えて比べるならば収録作品全体の質は 向上しているのではないでしょうか? 各作品をそれぞれ単品で観るならば、不用意に 貶す方はそうそう居らっしゃるまいかと。 これで本全体の方向性がくっきり視えていたならば 評者はきっと迷わず神評価を下していたかと 思います。 しかしながら無理でした。 この本からは青磁ビ…
海野サチ
あっさりと言ってしまえば、狼少年が色々乗り越えて 成長する物語です。表紙と口絵の限りでは受け攻め共に 荒事を得意とする様な第一印象ですが、実は彼等の本質は 裏表紙の絵の方が雄弁に物語っています。 狼少年はどう言う理由で狼少年になってしまったのか。 そして狼少年を普通の少年に変え、男として成長させるには どうすれば良いのか。 そう言う視点で読み解いてみると、登場人物の可愛気に …
歩田川和果
なんだろう。帯と表紙から本文に移って 読み終えた後のこの敗北感は。 萌えるか萌えないか二択で問われれば 確実に萌えるんですよ。萌えるんですが。 あざとい応酬…と言うにはこの純加減は なんだとしか言い様が無く、総ての感情は 性を匂わせない物的証拠を伴って事後に 語られます。 ああ一寸待てこれは何だ恋物語じゃなくて 推理小説かよ、と一瞬ぼやきたくもなりますが、 実際のところ恋を…
L.B.グレッグ えすとえむ
思ったよりも手早く読めたその後真っ先に連想したのは アメリカンホームドラマ…と言うかソープオペラのあちこちに 挟み込まれる笑い声の効果音。 はて、評者は仮初にもロマンス絡みのミステリを読んでいたと 思ったのですが違ったのでしょうか? 愛を交わす場面を挿絵に頼らず文のみでしっかり刻み込もうと 言う押し切りの強さはお国柄と言うべきでしょう、多分。 多彩な言葉で綴られる読者もつい頬を染…
糸由はんみ
ここまでの評者連の好評価も評者にとってはもっともな事。 率直に言えばケチの付け所を探すのが難しい感じがします。 収録作総てに光があれば闇もあります。 その陰影の魅せ加減を綺麗にさばかれる作家さんですね。 作品自体も前半三作の初出が電子媒体とはとても思えない程。 それだけ基を丁寧に創られる作家さんなのでしょう。 帯のコピーとカバーの裏の粗筋紹介も含め、短編映画を オムニバスで観…
玉木ゆら 六芦かえで
縁あって手許に何故かシリーズ最終巻が いきなり来た訳ですが…これは判断に迷う。 多分カバー裏の粗筋にふっと惹かれて 初めて買われた人も同じ様に戸惑うかしらと。 本文で展開されているのはひとかどの 時代小説の世界でございますから。 下手すれば合間合間の甘やかさが重い空気に 塗りつぶされてしまいそうな、そう言う感じさえ ございます。 ただ、改めて時代小説であると向き直って読み直す…