葡萄瓜さんのレビュー一覧

ヤンキーちゃんのオタク彼氏 コミック

深瀬アカネ(深瀬紅音) 

BGMは嘉●達夫で

この作品をどう受け止めるかはヤンキーと言う
言葉の受けとめ方次第で変わって来るんじゃ
なかろうかとしみじみ思う評者です。
レビュータイトルで薄々お察しの方もいるかも
知れませんが大阪を軸とする関西圏で言う元々の
「ヤンキー」は外の地域の方が思い浮かべる像と
比べるとかなりソフトなイメージです。
外にはコワモテだけど身内にはコミカルと思って
戴ければ間違いないかと。
●本新喜劇の呪…

2

デリぽちゃ~野獣のHなごはん~ コミック

野々宮ちよ子 

賛否両論ありましょうが

読み通した後に残ったのは、満腹感と吐息でした。

この作者さんの作風はかなり好き嫌いが分かれる
だろうな、と評者は拝します。
しかしながら、この作品に関して言えば通して
読んでから判断してくださいと推しておきたい。

この作品はいわばプレートランチです。
で、ややこしい事にジグソーパズルの要素も
あるのですね。
ある程度欠片が嵌った所でようやく美味しさが
じわじわとしみてくる…

3

森のアニマルカンパニー コミック

CJ Michalski 

畳みかける様に

畳みかける様に押し寄せるCJ節。
とりあえず一寸何か甘いおやつ感覚のBLを
読みたいと言う時に選んでおいて損はない
一冊です。
一寸かしこまったスイーツと言うよりは
スーパーで特売しているプチシュークリーム
みたいな感覚ですね。

一冊の中に攻が3匹登場する訳ですが、
3匹とも何らかの形でアホなのが実に気楽です。
だからお約束展開の連続でも綺麗に
収まっていて厭味が無い。

5

オーバーテイク コミック

加東セツコ 

端正が仇

JUNEの創作コードをBLの手法に組み込んだら
こう言う作品が出来るのか、と考えてしまう
端正な作品です。
物語として隙が無い反面、読者側で焦点を
常に気にしていないとたまに萌え所に迷って
しまいそうな印象も受けます。
表題作だけではなく併録作も隙が無いもの
ですから、気楽に読み流すには適さない
一冊かも知れませんね。
少しずつ間合いを詰めながら読み込んで
いくと蜜の部分を味わ…

4

泣かないホタル コミック

市川こころ 

距離感の差異

表題作と併録作には距離感と言う共通項があります。
それにどう対峙するかで作者さんの重ねた年輪が
視えると言う次第になっております。
目指す所は両者ともきっと同じなのでしょう。

一冊を通じて歯応えはとても良いです。
味わいもぼやけずしっかりした感じです。
自覚してしまった人達を優しくしっかりと
描き上げた上で収めるべき所へ収めているので
不快感は無い筈です。
こじらさせてしまっ…

2

美術手帖 2014年 12月号 小説

野暮を重ねる様ですが

解説書の解説をする、と言うのは野暮ったい
振る舞いですが本筋に触れない様な所を少し。
このボーイズラブ特集の中心人物と目される
金田淳子さんはかつて詩と批評の専門誌「ユリイカ」にて
三回に渡り編まれたボーイズラブ特集にも
関わられた方です。
そう言う「探る」事には手馴れている方であると
評者は認識しております。
そう言う方が美術手帖誌上でユリイカ誌上と
同じ事をやる筈がありません…

6

相対的伊勢田くん コミック

会川フゥ 

青春だねぇ…

男女ものでありがちなパターンを只移植しただけ
だったらきっと萌えなかったんじゃなかろうかと
愚考します。
男同士だからこその微妙なあれこれを詰め込んだ上に
関係者全員が何処か乙女心を持っている展開に
持ってきたから上手く萌えたのかな、と。
帯自体ネタバレと言えばネタバレで気にはかかるのですが、
そこにプラスアルファがあるので更に読み込めるのが
嬉しいですね。

併録作も良い具合…

2

【18禁・数量限定本】PINK GOLD 5 コミック

自由度の問題

この一冊に隠し主題があるとするならば
それは随所に挟み込まれている表紙の背景
なのだろうか、と読み終えたあと満足の一息。
リブレ出版さんの18禁BLはテーマ縛りで
進めるよりはある程度作家さんの筆に遊び心を
持たせながら…、と言う方がノリが良いんじゃ
なかろうかとやっとの事で悟っています。
まあこの悟りは現時点での話であって
この先覆される可能性が大いにある訳ですが。

さて、…

2

教師の純情 生徒の欲望(1) コミック

新條まゆ 

二重三重の冒険

かなり踏み切った一冊だと思います。
先ず世間の注目通りあの作者さんによる
初のBL作品である事。
ですがそこに注目されているせいかもう2点、
版元としてはかなりな冒険をされている事が
スルーされているのではないでしょうか?
この作品の初出媒体は版元さんの
マンガ配信アプリの無料コーナーです。
評者も確認してきましたが、そのコーナーは
BL専用ではありません。普通の少女漫画と
並…

8

ルームメイト 小説

雪代鞠絵  早川麻百合  中村明日美子  ラナ・マクレガー 

背筋の伸びた物語

この一冊をどう言う位置に置いて読者として
対峙すべきか…と暫し考えましたが、答えは実に
あっさりと提示されました。
それは装丁が雄弁に物語っています。
つまりこの表紙は本体と4分の3程度の長さの
カバーによって構成されているのです。
必要に応じては本体の表紙だけでも充分都合が
良い様に構成されています。
本体だけで密やかに読むも良し、カバーにも
物語らせて雄弁に読むも良し、と言う…

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