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13/25(合計:250件)
灼
葡萄瓜
作品のタイトルのこの言葉。 調べによると紐の結び方の一種、 あるいは水引の結び方の一種、 また料理の方面では二つの異なる食材を 用いて結びを表現した具材の調理法との事。 祝事に用いる事が多く基本紅白で表現される との事です。 後書きでは具材に大根と人参を用いた 三番手の意味が採用されていますね。 そして更にこの作品には深みのある因縁が 絡んで参ります。その因縁があるからこそ …
やまねむさし
なんや読んでいる内に何処ぞの誰かさんと 被る様な被らん様なと要らん想像を巡らせた 評者でしたが完全にフィクションでしょう、 多分。 そう言う微妙なバランスの上で成り立っている 世界観ですので読む側にも存外匙加減が 必要なのかも知れません。 ある意味裏話が表の事情だったりする空間だとは 思うのですよ。だからこそ必要以上に繊細に なってしまう。 じゃあ裏を裏返せばあっさり表になるの…
須久ねるこ
初出が一般向け電子配信媒体。 そして単行本発行は一般青少年向けレーベルから。 こう言う二重の枷の中でBLの世界観を展開する事が 出来るのかと言う実験サンプルとしての役割を 成り行き上課せられたこの作品、BLとしてきちんと 終わる事が出来るのかどうかと評者は終始ハラハラして おりましたが、どうやら杞憂だった様です。 確かにBLとしてのストレートな描き方を出来ない分 読者が拍子抜けして…
歩田川和果
歩田川さんがdear+から単行本を出す、と言う 事実だけでざわついた気持ちになったのは 評者だけでは無かろうと思います。 それこそ評者は帯の時点で相当に違和感を感じて しまいました。確かにこれもすくい取られた 歩田川さんの言葉ではあるのですが、なんとなく 感触が違うと言うか。 ですがそう言う違和感も頁を進めて行く毎に薄らぎ、 ああ、いつもの面倒臭い歩田川さんの世界かと 納得しなが…
タカハシマコ
2008年初出の作品から2013年初出の作品を経て 描き下ろしの最新作まで、寡作の中からようやく 拾い集めて成立した短編集。 ですがその腹持ちはと言えば…綿菓子を思わせる 装丁からは多分かけ離れている筈です。 そもそもタカハシさんの作品の中で円満な幸福と 言うのは実はかなり少なかったりします。 そう言う少し欠けた部分やずれの部分が色々な効果を 生みながら増殖し、やがて何かを導き…
アユ・ヤマネ
この物語達は、本筋以外が割合に饒舌なので 読んでいて戸惑います。 本筋が饒舌なら節々だけを押さえて端折って 後からじっくり読み返そう、などと楽に棚上げも 出来るのですが、本筋が寡黙気味でともすれば 余白の余談がその補足に回っていたりする。 だから読み流した上で振り返ると意外な所の ささくれに引っ掛かって前に進めなくなって しまったりする。 素直な様でいて性悪なのだから始末に悪い。…
真柄うしろ
完全無欠な登場人物のいないBLなんて 興醒めで読みたくない、などと仰らずに と薦めてみたい一冊です。 多分そこでツッコミの一つは来るでしょう。 このタイトルで完全無欠な登場人物の いない物語は有り得ないだろうと。 評者はこう返すでしょう。 「自分自身を燃やして輝く星もある。 他の星が投げかける光を浴びて初めて 輝く事の出来る星もある」と。 輝きに対する回答は、一つではありますま…
フジマコ
帯も帯だしどうせエロエロで押し切るつもり なんでしょとお下品な気持ちでページを開いて 読み進めたら綺麗に裏切られて一本背負いを 喰らいました。 受の雄々しさと攻の女々しさを上手く遣って ここまで読ませて戴ければ本当に満腹です。 勢いだけかなと思うと要所要所がきちんと どっしりしているので上滑りしてないんですね。 だから読み直してみてもブレなく美味しく戴ける。 表題作と併録作、リバ…
黒田リサ
波乱含みの内容を上手く淡々と描ききった、 そう言う作品だと評者は読み取りました。 淡々とした理路整然の中に句読点として 折々に登場するトマト。 その意味する所は物語の中でさりげなく 語られていて、総タイトルに更なる深みを 与えています。 カバーと帯の赤のさりげない違いは偶然の 産物なのでしょうが、そこにも何かが込められて いるのだろうかとふと考えてしまいます。 同じ赤。でも違う…
ムネヤマヨシミ
仮面と言う小道具を実に効果的に用いた物語でした。 出発点が出発点だっただけに真っ直ぐなんですね。 ひたすら真っ直ぐ。そしてその真っ直ぐな気持ちを そのまま恋にスライドさせて繰り出して来るものだから 傍観者になる読者の立場としてはのた打ち回る程 気恥ずかしくてたまらない。 斜に構えた傍観者として居られたらああしてこうしてと あらぬ方向に補完する事も容易いのでしょうけど、 ……ああ駄目…