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19/25(合計:250件)
深瀬アカネ(深瀬紅音)
葡萄瓜
実は評者が深瀬さんの改名後の作品を手に取ったのは これが初めてだったり致します。 なんとなくタッチが変わったなぁとか思いながら読み進めて おりましたが、引きこまれていく内に違和感はさらりと 消え去っていました。 絵のタッチは変わられましたが、着地点が一筋縄では いかない部分は変えておられませんでしたね。 むしろ鋭くなった感じがします。 カバー絵だけではきっと表題作の着地点を予測でき…
秀良子
表題作のベースになった『寿限無』と言うのは元々が滑稽話で 話す時のテンポ維持がさりげなく難しい事から落語を高座で 語る際の課題噺になっているとかいないとか。 その寿限無をこう肉付するかと舌を巻き、更に落ちでなんとまあと あごを撫でたのが表題作でございまして。 表題作丸々元の寿限無も含めて噺に仕立てて高座にかけて欲しいと 言う感じですね。難しいとすれば男同士の艶もどうやって独りで 演じ…
さがの
率直に言うと、カバーと帯から内容を想像して 舐めてかかっていた訳ですよ。 いざとなれば体で会話して終わりでしょうとか 言う感じで流して読める一冊なんじゃなかろうかと。 それがまあなんとも綺麗に裏切られました。 確かに体を使った会話と言うのは重要な要素だった訳ですが 体で会話をする理由が安直なものではなかった。 で、一通り読んでから改めてタイトルを見ると中々に 絶妙な距離感を現した良…
おわる
表題作の受け攻めも併録作の受け攻めも純情をこじらせて 暴走してしまいましたよと言う一冊。 ここでどっちに舵を切るかは恐らく版元さんの色合いに よって違うのでしょう。今回はとりあえず甘々ほのぼのと 言う方向に向きました。 この方の絵柄自体も甘々ほのぼの向きと言う感じですね。 主役達も個性的ですが、脇を固める人達も負けず劣らず しっかりしています。大道具ではなくて正に脇役と言う 感…
立野真琴
表紙と帯とのギャップに物語がどう転ぶんだろうと 思ってページを進めてみますと、立野さんとしての 王道展開で非常に安心した評者です。 評者にしてみると立野さんの美形揃い吉本新喜劇みたいな 展開は燃えも萌えも感じるのですが、立野さんの絵に 抵抗のある人は多分その手前で引き返すんだろうな、と。 で、表題作に戻りまして。 うん。収まる所にはとりあえず収まってるんですよね、多分。 ただそ…
夏河シオリ
今更の話になりますが、少女漫画のヒロインの位置に 男子をそのまま代入してもBLは成立しません。 BLの中に登場する男子もそれなりに社会的男子です。 そこを忘れて構成された物語は、何処かにひずみを 生じさせて、物語としての読後感がかなり悪くなります。 表題作を読んでいて気持ちが良いのは、受けがきちんと 男の子だからです。男の子なりの恥じらいをもって 恋に対峙しているからです。 そ…
コミコミスタジオさんの通販特典であるこの小冊子、 藤河るりさんの「愛欲ヘヴン」小冊子と抱き合わせと 言う形で成立しています。 表紙込中綴じ12ページ構成を半分づつ遣って…と 言う形になりますので表紙部分を除くと作品に 費やされるのは実質4頁。 「銀河級桃色テクニシャン」の場合、物語3頁+裏表紙 イラスト相応1頁と言う構成です。 さて、肝心の筋書ですが、本当に粗筋で展開の総て …
甲羅まる
導入部を読んで江戸川乱歩さんの作品を 思い出してしまったのはここだけの秘密と 言う事でなにとぞご内密にお願いします。 作者さん直々のツイッター上の宣伝が縁と なって手に取った作品でしたが、見事綺麗に おさまった物語ですね。 設定だけ見るとネタにかなり近いので 拒否反応を起こされる方もおいでかも 知れませんが、物語と人物が丁寧に描かれて いるので最終的に設定の勝利になっておりま…
梅松町江
表題作には見事に一本取られた感じです。 ここまで透明で暖かな欲求描写は多分出てきそうで 出てこないでしょうね。 基本的な設定自体が道を踏み外して科学を悪用して しまいそうになるSFなのでそっち寄りになるのかと 思いきや、見事にさらりとご近所ファンタジーに転じて、 そして嫌な気持ちを微塵も残さない。 併録シリーズも併せれば心が折れそうな時に読むと 程好く効果的な一冊かも知れません。 …
ウノハナ
同工異曲の作品はさりげなく多いと思われます。 しかしこの作品はどうも纏っている空気が違う。 輪が完全な円環ではないのですね。 視力検査のあの輪っかの様に何処か途切れて そこから開放感を呼び込んでいる。 だから賛否両論を呼んでいるであろう 最後の最後のオチにしても、評者にとっては 御馳走だと思えるのです。 物語の〆を伝えるオチではなく、物語の途上を 伝えるオチですから。 そして多…