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22/25(合計:250件)
葡萄瓜
本誌がさりげないこだわりの集積で作られて いるならその付属品も又同じ…と言う感じで、 山椒は小粒でピリリと辛いを地で行く小冊子です。 まああくまで小冊子と言うだけあって作家さん一人に 割り当てられているのは1ページと言う空間です。 しかも面積は余白込みで120mmかける170mm。 さあここで何を描くかと迷われる方はさぞかし多いかと。 しかしこの『Fig』の執筆陣は良い具合に…
鳩村衣杏 高階佑
作者さんはあとがきでかなり恐縮されておられましたが、 評者はこう言う御曹司ものが読めて幸せだなと素直に 思います。 この作品は実に丁寧な仕事が施されておりますね。 だからこそ御曹司同士の遣り取りにもきちんとした背筋を 感じられる。パワーゲームではなく、ロマンスの 駆け引きなのだと得心も行く。 品格を求められる立場とはそれだけ日常の些細な事も 地に足つけて行っているのだよ、とさり…
西つるみ
一人の武人の出世物語、と額面通り捉えれば かなり不快な物語かも知れない。 しかしながらもしも彼が日常の殆どを能で言う所の 直面で演じていたとすれば、どうか。 それでも不快と言う人は居るだろうが評者は その直面の皮の厚さを天晴さと讃えたい。 その見事さが時折ほころびて隠し遂せたと 思った筈の心がこぼれて慌てる様も 又一興だろう、と。 描かない事で却って鮮やかになる彩り。 それ…
正直に言えば、表紙の煽り文句で足を止められました。 「アレもコレも食べたい腐女子のみなさまへ。」 これ程ツッコミ心を刺激する煽り文句は無いでしょう。 で、頁を進めてみると…全体的に茶漬け感覚でさらりと 流し込めているのに随分しっかりと後味が残るんですね。 消したいのに消せない下卑た後味ではなく、薬味の様に もう一杯を誘う様な絶妙に邪魔をしない後味が。 確かに色気に溢れ…
相模郁人
この方はこの一冊がデビュー単行本だったのですね。 収録作品は古くは1995年のものから新しくは単行本 刊行半年前のものまで。 それだけの幅がありながら作風にずれが一切生じて いないのはお見事と言うべきでしょうか。 キャラクター形成や絵柄にやや往時の流行を感じて しまうものの、この一冊の中に描かれている 幾つかの世界は現在のBLにも一脈通じています。 表題作及びその続編をとってみ…
椹野道流 夏目くも(くも)
酸いも甘いも混ぜ込んで三冊に渡り語られた くろねこ屋にまつわる講釈が実に見事な大団円を 織り成してお仕舞いでございます。 評者は大概BL小説の登場人物には隣人になって 欲しくないと怖気づく方なんでございますが、 くろねこ屋の面々とその周辺の人達がご近所さんなら どれだけ世間が明るくなるだろう、などと不埒にも 本を紐解きながらついついと考えておりました。 それだけ暖かい読後感だったと…
吉川うたた
レビューの前に補足情報として。 この表題作シリーズの真の主人公はあらすじに登場している 天童匡(てんどう・ただす)君ではありません。 匡君は主人公と言う役名を振られた狂言回しである、と捉えて ください。 電子書籍として登場しておりますが本作は実は古い作品です。 1994年1月の刊行作品ですね。評者は刊行当時の紙の親本を 手にした一人です。 往時の作風の流行から考えても寝台上の描…
高将にぐん 茶々ごま
【B弁当Lラブ】1、2の3で恋をする PV http://www.youtube.com/watch?v=DHTaaVYiTJs 作者さん自らがキャラ弁と言う手法を用いて 作品のPVを作る…これは斬新です。 では翻って作品は斬新かと言うと…読者を選ぶだろうと 言う意味では斬新だと思います。 評者の読後感から断言するのは少し危うい気もするのですが、 この作品の世界に浸れてしまう…
kanco
評者としては読んでいてとても腹持ちが良いと 感じる物語だったのですが…今のBLとしては どうよと言う評価もきっとあるんだろうなと 言う事も気持ちの片隅で感じてみたり。 ただ、この物語の中で描かれる恋に限りなく 近い空気は、やはりボーイズラブと言う文法を 用いないと描けないのだろうな、と。 JUNEでもきっと描けるのでしょうけど、でも何か 違う風に仕上がってしまいそうな気もします…
掲載誌を開かず、一冊にまとまった状態になって 初めて目を通しました。 先に読んだコミック版の事については余り頭に 置かない様にして。 群像劇を紐解きながらジワリと深い所を粘っこく ならない様に淡々と掘り下げてゆく。 作中に『非日常空間の構成分子』なる言い回しが 出てきますが、ややもすれば心理描写にまで その理屈が適用されている作品の空気に、 戸惑う方もいるかも知れません。 …